ツーバイフォーのハウスメーカー14選の特徴と選ぶ時の注意点


ハウスメーカーを問わず高い品質で建てられるツーバイフォーの家は、安心して購入できます。

 

ただし、ハウスメーカーの費用や特徴を知って自分の希望にあったメーカーを選ばないと、「もう少し安くできたのではないか」「もう少し希望をかなえた家にできたのではないか」と後悔することが多くあるので注意が必要です。

 

ツーバイフォーのハウスメーカーを選ぶ時の注意点や、メーカーごとの坪単価と特徴を知っていれば、後悔しないマイホームを建てることができます。

 

 

ツーバイフォー工法(2×4工法)のハウスメーカーの比較ポイント

耐震性や耐火性や耐風性などを確認する

ツーバイフォー工法でのハウスメーカーを選ぶ際の比較ポイントとして、ハウスメーカーが作る家が地震や火事、強風などから守ってくれるかを確認するべきです。

 

具体的には、地震が起こったときに揺れに耐えることができるのか、また地震発生後の家の安全性が保証されているのかといった点や、万が一の火災が起きても燃焼を抑える素材が用いられているかという点を見てみましょう。

 

さらに、強風が吹いたときも家が耐えられる構造になっているのか、強風による被害を最小限に抑える工夫はされているのかを確認してみることも大切です。

 

気密・断熱性の確認をする

ツーバイフォー工法でのハウスメーカーを選ぶときのポイントの一つが、家の気密性や断熱性の確認です。

 

優れた気密性は、室内の温度を外気温に影響されにくくすることで、冷暖房効率を向上させ、光熱費を抑えられます。高い断熱性は、外の厳しい寒さや暑さから家の中を守り、一年を通して快適な室温を保つのに役立ちます。

 

また、地区の気候や季節の特性にも合わせた性能を持つ家を選ぶことも大切です。たとえば、寒冷地では断熱性の高い家が求められます。

 

間取りの自由度を確認する

ツーバイフォー工法は、柱や梁の役割を持つ壁と天井、床により家が組み立てられているため、間取りの自由度は他の工法にくらべると若干低くなります。壁の位置を思うように変えることがむずかしいからです。

 

大きな窓を設置したい場合や、広い部屋を作りたいと思ったときに、工法の関係で制限があります。

 

ツーバイフォー住宅での坪単価相場を確認する

割高な家にならないように、ツーバイフォー住宅での坪単価相場を確認しておくことが必要です。ツーバイフォー住宅での坪単価相場は、50万円から100万円程度が目安となることが多いです。

 

ただし、ツーバイフォー住宅はハウスメーカーごとの特性や、利用する材料、設備の仕様によって坪単価が変動します。外観のデザインなどでも費用が変わります。たとえば、洋風の外観にする場合は窓モールや幕板、タイル貼りなど、追加の装飾で数万円から数十万円の費用がかかる可能性があります。

 

見積もりを確認する

見積もり依頼のポイント

ツーバイフォーの家を作る会社に見積もりを頼むときにはいくつか大切なことがあります。似たような間取りやデザインの家を作った場合の見積もりを頼み、費用をくらべてハウスメーカーごとにいくらかかるのかを知ることが大切です。

 

見積もりの明細を確認して、建物や設備の費用だけでなく、後からかかる費用も含まれているかを見ることが大切です。

 

見積もり書を見るポイント

ツーバイフォー工法でのハウスメーカーの見積もりを見るときには、いくつか注意点があります。まず、業者ごとに見積もりの記述方法が違うため、同じ条件での見積もりを比較することが大切です。
次に、見積もりの中に「一式」と書かれている部分がある場合、内訳を必ず確認しましょう。詳細な内訳が明記されていないと、うまく比較ができないかもしれません。
さらに、見積もりに含まれる項目がすべて明確であるか確認しましょう。たとえば、設備の設置費用が見積もりに含まれていなければ、追加の費用が発生するかもしれません。

 

ポイントを押さえつつ、自身のニーズや予算を考えた上でハウスメーカーを比較検討することで、自分に合ったハウスメーカーを選ぶことができます。

 

 

ツーバイフォー工法(2×4工法)のハウスメーカーを選ぶ時の注意点

ハウスメーカーの評判を調べる

ハウスメーカーを選ぶときは、評判を調べましょう。具体的には、ハウスメーカーで家を建てたことのある人たちの意見を聞くことが一番良い方法です。

 

もし、周りに家を建てたことのある人がいなくても、インターネットを使えば、会社についての評判を調べることができます。インターネット上の口コミなどから、家の間取りの自由性や営業マンの接客などを知ることができます。情報収集を通して、自分に合ったハウスメーカーを見つけることができます。

 

点検や修理状況を確認する

ツーバイフォーハウスメーカーを選ぶときに大切なのが、きちんとした点検や修理が受けられるかです。とくに新築後や年月が経過した後に問題が生じた場合、充実したアフターケアが受けられることを確認すべきです。

 

注文住宅は10年間の保証が義務付けられています。10年を超えても長期間にわたりアフターサービスが受けられるメーカーも存在します。

 

また、大手メーカーならではの点検体制や保証内容の充実度も確認すべきで、点検や修理にかかる期間や費用といった具体的な情報も大事です。

 

ツーバイフォーのハウスメーカー(住宅メーカー)14選の坪単価と住宅の特徴

アーデンホームの坪単価と住宅の特徴

アーデンホームは、他のハウスメーカーとくらべて特に商品の取り扱いが多いことが特徴で、坪単価は30万円~60万円が目安です。多くのハウスメーカーが10〜15種類の商品を取り扱うのに対し、アーデンホームは20種類以上の商品を提供しており、大きな魅力となっています。

 

また、同じデザインの住宅でもサイズを調整したタイプの商品が多く、家の見た目は気に入ったけれども床面積が狭すぎたり広すぎたりするという顧客のニーズにも幅広く応えています。

 

さらに、アーデンホームは契約後の費用の増加が少ないという点も評価されています。

 

一条工務店の坪単価と住宅の特徴

一条工務店は全国で展開する大手のハウスメーカーです。気密・断熱・耐震性を高く保ちつつ、質の良い設備を採用することをもとに家づくりをおこなっています。

 

坪単価はあくまで目安ですが60~90万円程度です。幅広い価格帯の商品を取り揃えております。最高性能の断熱・気密性能を求めるなら、「ツインモノコック構造」の「グラン・スマート」「アイ・スマート」「アイ・キューブ」などもあります。

 

ウィザースホームの坪単価と住宅の特徴

ウィザースホームは、高い省エネ効果を持った住宅を手に入れたい方や予算が限られている方に特に向いています。坪単価は50〜80万円程度です。

 

ツーバイフォーだけではなくツーバイシックス工法も採用していて、壁が厚くなるので地震にも強いです。またウレタン断熱材を使用しているため、冷暖房の費用を抑えられます。タイルを外壁に使用しているため、見た目にも高級感があり、点検費用も少なく済むのが大きな特徴です。

 

木下工務店の坪単価と住宅の特徴

木下工務店の坪単価は50~100万円程度です。独自の直営施工システムにより、高品質でありながらリーズナブルな価格で家づくりを実現しています。

 

さらに、木下工務店の特徴は「完全自由設計」をおこなうことができる点にあります。お客様の希望に合わせて、自由に設計を選べます。
また、地震に強い「DUOフレーム工法」を採用しているので安全性の高い家づくりを目指せます。

 

スウェーデンハウスの坪単価と住宅の特徴

スウェーデンハウスは名前の通り、北欧スタイルの美しいデザインと機能性を兼ね備えた家つくりが魅力的で、注文住宅とセミオーダー住宅が主な製品となっています。

 

特に注文住宅は、一つ一つ丁寧に家づくりをおこなうため、坪単価は約80~100万円と少々高めですが、自由度が高く、自分好みの家を作ることができます。

 

一方で、セミオーダー住宅は、あらかじめ設計されたプランをもとに家づくりをおこなうため、坪単価は安くなります。ユーザーからは、価格に見合った満足感が得られると評価されています。豊かな自然を感じられる北欧スタイルと優れた機能性は、住み心地の良さを実感できると好評です。

 

住友不動産の坪単価と住宅の特徴

住友不動産は坪単価50万円~90万円程と、多くの家族が経済的に手が届く範囲に収まっています。住友不動産は高級マンションのような高品質な設備が採用されているものもあり、価格以上の価値を感じられるはずです。

 

家の間取りやデザインにもマンションの技術や知識が生かされています。耐震性は、すべての工法で最高等級の耐震性能を持ち、他社に負けない住み心地を実現しています。

 

セルコホームの坪単価と住宅の特徴

セルコホームは、坪単価50~80万円程です。ツーバイフォー住宅の質をさらに高めるため、カナダに学んだノウハウをベースに新たに3つの基準を設け、それらの基準を満たす住宅を「カナディアンツーバイ」と呼んでいます。高性能グラスウール厚さが140mmあり、断熱性が高いことが特徴となっています。

 

また、高性能32K相当のグラスウールで密度が高い断熱材を厚く使っているため、断熱性が高いといえます。壁部分ではレンガを用いることで、美しい外観と高い耐久性を両立しています。

 

三菱地所ホームの坪単価と住宅の特徴

三菱地所ホームの坪単価は80万円~160万円程です。ツーバイネクスト構法を導入していることで知られています。

 

木造2×4工法を独自に発展させ、住宅の耐震性、気密性、断熱性などの性能を高めたもので、居住者の生活をより快適で安全なものにしています。また、三菱地所ホームは全館空調システムのエアロテックがあり、家全体の気温を一定に保ち、より心地よい生活空間を実現します。

 

メープルホームズの坪単価と住宅の特徴

メープルホームズの坪単価は50万円~120万円程の住宅メーカーです。ニューヨークやパリ、フランス、北欧などの世界各国の住宅スタイルを取り入れています。

 

また、海外の資材や内装を輸入しているため、外国の住宅を忠実に再現できます。外壁にはアメリカ風の材料やレンガを使用し、キッチンやバスルームには輸入品を導入し、さらにドアや窓なども木材を使用しています。

 

ヤマダホームズの坪単価と住宅の特徴

ヤマダホームズは、進化したツーバイフォー工法を用いた住宅メーカーとして知られていて、坪単価50万~90万円程です。

 

独自開発したSxL構法は、家を強く、安定したものにするために考案された技術で、地震に対して強い家を建てることができます。木質接着パネルを使って壁と床を一体化し、家全体が一つの丈夫な箱となるようにし、家の揺れが大幅に減少する程の免震性能を実現しています。

 

さらに、家の中の湿度を安定させるための壁内換気システムを導入しています。

 

三井ホームの坪単価と住宅の特徴

三井ホームは坪単価が70万~120万円程度になっています。2×4工法と2×6工法が得意で、シンプルな構造の中でも、家の耐震性や断熱性、気密性といった性能を高めています。

 

住友林業の坪単価と住宅の特徴

住友林業は60万円~110万円の坪単価で、国内でも品質に優れた高級注文住宅を提供しているハウスメーカーです。ビッグフレーム構法を採用することで、製造の自由度が高く、比較的柱が少なく広いリビングや広い開口部などを設け、開放感のある家づくりができます。

 

木の専門知識を活かし、高級無垢材をふんだんに使用した内装の美しさも特長的で、お客様一人ひとりの個性や好みに合った注文住宅を実現しています。

 

ミサワホームの坪単価と住宅の特徴

ミサワホームの坪単価は60~100万円程度です。価格帯は高級ハウスメーカーに近いです。120mmの木質パネルを接合した頑丈なセンチュリーモノコック構造によって高い耐震性を実現しています。さらに、独創的なデザインにも優れており、高級感を生み出しています。

 

また、天井高140cm以下の空間「蔵」が用意されており、建築基準法により床面積に含まれないため、床面積を圧迫することなく大量の収納空間を確保することができます。

 

セキスイハイムの坪単価と住宅の特徴

セキスイハイムは、初めて日本でプレハブ工法の鉄骨ユニット住宅を建築したハウスメーカーとして知られています。住宅は、高い精度と短い工期を生み出すために、工場で作られた部品を建築地で組み立てる工法を利用しています。

 

坪単価という価格設定の観点からは、セキスイハイムは高級ハウスメーカーの部類に入ります。坪単価は60万円から130万円程です
さらに、快適エアリーと呼ばれる全館空調システムを導入しています。24時間換気システムで、室内を常に清潔な空気で満たし、一年中快適な温度を保ってくれます。

 

ツーバイフォー工法(2×4工法)で後悔しないために知っておくべきこと

開口部や窓の高さの制限がある

ツーバイフォー工法の家を建てるときには、開口部や窓の高さの制約があります。建物の強度を保つために必要で、壁に大きな開き口や窓を設けることが難しくなります。

 

具体的には、開口部の幅が最大4m以下であること、耐力壁線上の開口の幅は壁の長さの3/4以下であることが必要です。

 

間取りの自由度が低い

ツーバイフォー工法は家を作るパネルがあらかじめ定められています。窓や壁の配置に制限が出てくるため、広い一室を作ることはむずかしいです。

 

自由度の高い個性的な間取りを作ることを目指すなら、柱や梁で家の骨組みを支える在来工法の選択も検討する必要があります。

 

リノベーションしにくい

ツーバイフォー工法は、壁が建物を支える構造のため、部屋をつなげたりするような大掛かりな改修はむずかしいです。

 

一方で、新築段階で改修する計画を立てていれば、リノベーションできる可能性もあります。

 

建てられる土地に制限がある

ツーバイフォー工法は、家を箱のように組み立てるイメージの建築方法です。平面が正方形や長方形となるため、三角形や台形などの変形の土地には建てられません。

 

特に、都市部のように家が密集していて、土地が狭くて形が変な場所では、ツーバイフォー工法が適していない場合があります。土地の形が正方形や長方形でないときは他の建築方法を選んだほうが良いです。

 

建築中は雨に弱い

ツーバイフォー住宅をつくる際、一つ注意すべき点は、建築途中での雨に弱いという特性です。家をつくる工程は基礎から始めて床、壁を一階から二階に向かって上に積み上げる方法で進めるので、屋根が完成するまでの期間、木材が雨に濡れてしまいます。

 

木材が湿ってしまうと木が膨張したり、収縮することにより、形が歪んだり、朽ちてしまう危険性があるのです。家の強度を損ない、大切な住まいの品質を下げるかもしれません。

 

ツーバイフォー工法で家づくりをおこなうときは、雨の少ない時期に工事を進めることも大切です。

 

ツーバイシックス工法も検討する

ツーバイフォー工法の家づくりで満足のいくプランがない場合は、ツーバイシックス工法を検討することもおすすめです。

 

ツーバイシックス工法は、ツーバイフォー工法にくらべて使用する木材の幅が広くなることから、家の強度や断熱性が増すので、家の機能が向上します。

 

 

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