注文住宅の見積もりや費用のシミュレーション方法・発注先の選び方


注文住宅は、複数のハウスメーカーや工務店に購入費用の見積もりを依頼することをおすすめします。しかし、実際の見積もりの流れや見積書の見方、ハウスメーカーや工務店の選び方がわからないという方も多いのではないでしょうか。

 

本記事では、注文住宅購入費用の見積もり方法や内訳、比較検討する際の注意点、比較検討したうえでハウスメーカー・工務店を選ぶ際のポイントについて解説します。また、注文住宅購入費用の予算を立てる方法も紹介しているため、見積もりのときに抱く疑問を解決できます。

 

 

注文住宅購入費用の見積もり方法は3STEP

特徴(エリア・得意な工法・デザインなど)を調べてハウスメーカー・工務店の候補を洗い出す

複数のハウスメーカー・工務店の特徴を比較することで、自分にあった会社を見つけることができます。なぜならハウスメーカー・工務店ごとにカバーしているエリアや得意な工法が異なるからです。

 

カバーしているエリアや得意な工法の情報は、住宅展示場、インターネット、パンフレット等から得られます。

 

特に気になったハウスメーカー・工務店に無料見積もり作成を依頼する

希望の家の形や間取りをハウスメーカーや工務店に伝えましょう。希望に合った見積もりを作成してもらいます。

 

あなたの希望や予算に合ったハウスメーカー・工務店を選び、何度も見積もりを比較することで、自分の理想の家づくりをおこなうことができます。

 

作成された見積もりプランを比較検討して発注先を決める

自分の希望が取り入れられた間取りになっているかはもちろん、予算内でプランが形成されているかを確認します。住宅展示場を訪れて、ハウスメーカーのサポートが手厚いかを確認することも大切です。

 

 

ハウスメーカー・工務店の見積書の内訳・項目

建築費(本体工事費):新築住宅を建てるための費用

新築住宅を建てるために最も大きな出費となるのが建築費(本体工事費)です。建築費(本体工事費)は注文住宅を建てる際の総費用の75~80%を占めます。

 

別途工事費(付帯工事費):外構工事費・太陽光発電設備設置料金など

外構工事費は庭や駐車場、門や塀などにかかる工事費です。また、太陽光発電設備設置の費用も付帯工事費に含まれます。

 

諸費用:住宅ローンの諸費用・登記費用・各種税金など

住宅ローンの手数料や印紙代、家を建てるための申請手数料や祭事の費用、仮住まいや引っ越しなどが諸費用にあたります。また、諸費用は住宅ローンに含まれず、現金等で支払います。

 

各ハウスメーカー・工務店の見積書を比較検討する際の注意点

わかりづらい点がすべてなくなるように明細まで記載してもらう

ハウスメーカー・工務店の見積書の内訳や価格を理解することができれば費用の見直しが簡単になり、理想の注文住宅がより一層現実味を帯びてきます。明細表が、「○○一式」としか書かれていない場合、何にいくらかかるのかが分からず、費用を削るべき部分が判断できません。

 

何にいくら費用がかかっているのか、細かく項目を分けて記述してもらうことが大切です

 

見積書に記載されていない項目の費用や記載されていない理由を確認する

見積書には必ずしもすべての費用が詳細に記載されている訳ではありません。たとえば、地盤工事や外構工事の費用など、見積書には初めから含まれていない項目もあります。

 

引越し業者や建築会社の見積書の見方はすべて同じではありません。中には別途見積もりとなっている項目がある見積書もあります。見積もりに何が含まれているのか分からないところがあれば、遠慮せずに担当者に質問してみてください。

 

注文住宅購入費用のシミュレーション方法は3STEP

大まかな予算(毎月の返済可能額など)を決める

自分の理想の住宅を建てる時は、無理なく返済できる額がいくらなのかを決めましょう。家の値段は収入の6倍が目安とされています。年収500万円の場合、3,000万円程が目安です。

 

新築したい家の条件(間取りや設備など)を決める

近い未来だけでなく5年後や10年後の生活も考えた家づくりをすることが大切です。リフォームやリノベーションはできますが、将来を見越した設計をすることで無駄な出費を防ぐことができます。

 

家の設計を考えるときには、まず家の大きさと間取りを決めるところから始めます。どれくらいの広さが必要か、どんな間取りが適しているかを考えるためには、自分たちの暮らし方や家族構成を把握することが大切です。

 

たとえば、子どもが二人欲しいと考えているのであれば、部屋数や間取りも子どもが二人いることを想定して作るべきです。また、マイホームの設備についても希望を明確にしておく事も必要です。アイランドキッチンや吹き抜けの窓、ウッドデッキなど、理想の機能や設備を洗い出しつつ、すべて盛り込むことはむずかしいことも覚えておきましょう。

 

シミュレーションサイトを活用して返済計画を実現できるか確かめる

シミュレーションすることで自分の返済能力を考えたうえで、自分の希望をどこまで叶えられるのかを具体的に把握することができます。まず、自分が無理なく毎月支払える金額を把握します。現在の家賃や生活費と比較し、今以上の金額なら返済がむずかしくなる可能性があります。

 

無理な返済計画を立てると、自分の希望と現実的に支払える月々の返済額に差が生じてしまいます。注文住宅購入費用ではシミュレーションサイトを活用しましょう。

 

見積もりを比較検討してハウスメーカー・工務店を選ぶ際のポイント5選

シミュレーションで出した予算とくらべて大幅にオーバーしていないか確認する

シミュレーションで出した予算と見積もり額を比較し、大幅に超過していないか確認しましょう。

 

シミュレーションで出した予算が見積額を大きく超過している場合は、何の項目が予算を圧迫しているのか確認し、優先すべき項目と削っても良い項目を見極めてください。

 

建物の性能や外装・内装・設備のグレードを揃えて金額をくらべる

同じ条件で見積もりを比較することで、各ハウスメーカーや工務店の品質やサービスをより公平に比較することができます。たとえば、同じ木造の建物でも使用する木材の品質や性能、内装材や設備の質など、細部に至るまで随所にハウスメーカー・工務店の姿勢や品質が反映されます。

 

見積額が後から上がる可能性がないか確認する

最初の見積もりだけでなく、後から発生する可能性のある費用について確認することで、後々のトラブルを避けることができます。注文住宅の見積もりは、最初に提示された金額から上がる可能性があります。

 

たとえば、地盤改良や外構工事などです。予想しづらい部分の費用について説明してくれるか否かも、建築会社の信頼性を測る一つの指標になります。

 

提示された価格から値切りできるか確認する

値下げ交渉は慎重に行わなければなりません。信頼関係ができていないと値下げ交渉にも応じてもらえず、失礼な客として今後のサポートが雑になってしまう恐れがあります。

 

自由設計ではなく部分的に自由な設計(セミオーダー)を選ぶことが値切る一つの手段です。価格や期待する機能とのバランスを考えて値下げ交渉をすることが大切です。

 

見積もり依頼後の担当者のサポートや提案力を見て信頼できるか確認する

注文住宅の見積もりを依頼したあと、担当者のサポートや提案力が信頼できるかを見極めましょう。また、見積もりのもらい方も大切です。複数の業者に見積もりを依頼し、それぞれの金額だけでなく、提案の内容やサポートの良さを比較検討してください。

 

 

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