注文住宅の展示場訪問は事前準備が大切!予約するメリットも解説
家づくりを進めるにあたって、最初にとりあえずという気持ちで住宅展示場に行く方もいると思います。事前準備や予約もせずにいきなり住宅展示場を訪問することはおすすめしません。
特に、本気で注文住宅を建てたいと思っている方は、事前に準備してから住宅展示場へ訪れた方がより効率よく家づくり計画を進められます。
本記事では、「とりあえず」住宅展示場に行くのをおすすめしない理由や、住宅展示場の事前予約のメリット、事前準備について解説します。
目次
注文住宅の住宅展示場に「とりあえず」行くことをおすすめしない理由
要望がまとまっておらず契約したいハウスメーカーに出会えない
住宅展示場訪問は時間と労力を使うため、計画して訪問することが大切です。まずは、自分たちの住まいに対する理想や想いを家族で話し合い整理しましょう。希望に合ったメーカーを調べて予約をして訪れることが大切です。
自分の理想の家が整理できていないと、理想の家をつくれるメーカーを見逃す可能性があります。いきあたりばったりの住宅展示場訪問では、一つ一つのメーカーの特長やサービスを把握しきれず、良し悪しの判断をするのがむずかしくなってしまいます。
営業マンに流されて希望のイメージや予算と違う家ができる
営業マンとの相性や信頼できるかどうかは大切ですが、自分が納得して住みやすい家を手に入れるためには、希望のイメージを持つことが大切です。希望が固まっていない状態で展示場を訪問した場合、営業マンに流されてしまうことがあります。理想の家を把握して形にしてくれる営業マンに依頼できなければ、思い描いていた理想の家ではなくなります。
出展しているハウスメーカーだけで選ぶと視野が狭くなる
展示場に出ているハウスメーカーがすべてではありません。住宅展示場にモデルホームを構えていないハウスメーカーでも、良い家を建てられるハウスメーカーは数多く存在します。展示場のメーカーだけを見るのではなく、Webで検索して他のメーカーについても調べたり評判を聞いて、自分たちに1番あうハウスメーカーを選ぶように心がけましょう。
自分たちが理想とする家を建ててくれるメーカーや気になる内容やプランをWebで見つけたうえで展示場に行くと、より良い家を建てるための情報を得られます。
本気で家を建てるなら注文住宅の住宅展示場に事前予約で行こう
展示場の事前予約をするメリット
住宅の希望を聞きながら丁寧な接客をしてもらえる
事前予約をして訪れると、展示場スタッフが時間を確保したうえで案内することができます。住宅展示場ではスタッフが理想の住宅や希望に耳を傾けて細やかに紹介してくれます。
モデルルームに入ると、素材感や空間の広さなど、実際に感じてみたい内容を自分自身で感じることができ、家を建ててからの生活を実感することができます。浮かんだ疑問や希望をスタッフに質問するとその場で教えてくれます。
たとえば、「キッチンを少し広げることはできるのか」「二階をつくる予定で、子ども部屋の壁の色は変えられるのか」といった具体的な質問や「家族みんなが集まれる空間をつくりたいけれど、どのような方法がおすすめなのか」といった抽象的な希望まで、幅広く相談することができます。
住宅性能・オプションなどについて説明してもらえる
ハウスメーカーのこだわりや研究成果・技術力が生かされた各種設備や機能、そしてそれらがどのように家づくりのコストに反映されるのかの詳細も伺うことができます。
オプションとして何が選べるのか、どのくらいの価格になるのかなど具体的な情報を得ることで、理想の家づくりを進めることができます。
経験値のある営業マンが接客してくれる
事前予約をした人への接客は、経験を積んだ営業マンが担当します。長年の経験から見た鋭い洞察力で依頼者の必要性を把握し、必要としている内容に応えられる提案ができます。話しやすいのはもちろん信頼性も高いので安心して任せられます。
待ち時間なしで見学ができる
たとえば、休日は多くの人が住宅展示場に訪れて混雑しやすいです。予約をしていれば他の訪問者よりも優先してモデルハウスを案内してもらえます。また、予約をすれば自分の都合の良い時間に見学できるので、上手に時間を使うことができます。
来場特典がもらえる住宅展示場がある
特典内容はホームページなどで確認することができます。たとえば、子どもが遊べるようなプレゼントがもらえたり日用品などがあります。
注文住宅の住宅展示場にイベントや粗品目当てで行っても良いのか?
イベント・粗品目当てで行く方も多い
子どもたちを喜ばせるイベントや来場者全員に粗品が配られることがあります。イベントは予約不要で気軽に楽しめ、ついでにモデルハウスを見学する方も多いです。
注文住宅を建てるなら住宅展示場に行く前にやっておくべき準備
見学するハウスメーカーを3社程度までに絞る
モデルハウスの見学は1〜2時間ほどかかるため、時間に余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。事前にハウスメーカーを選び、自分の希望条件と合っている会社を絞り込んでおくことが大切です。
1日で何社も見て回ると疲れ果ててしまいます。必要な特長や希望条件に合っているハウスメーカーの中から3社程度に絞りましょう。
筆記用具やメジャーを持っていく
複数のモデルハウスを見る場合、混乱することがないように各社の特徴や良かった内容、気になった内容などをメモに残して帰宅しましょう。
また、メジャーを持っていくことをおすすめします。自分の欲しい家具が置ける空間があるのか、部屋の大きさやだいたいの設置場所の広さを測ってみると、より正確に家具の配置の予定をたてることができます。
家を建てる時期や予算を家族で話し合っておく
理想の家を建てるためには、完成させたい時期や、生活していくうえでどこの地域が便利なのか、費用はいくらかけて建てるのかを具体的に家族で話し合い共有しておきましょう。
家族の中で意見が分かれた場合は、何故希望しているのかといった具体的な希望内容を聞くことによって家族みんなが納得したうえで優先順位をつけて進めることができます。
家族で話し合いをした内容をまとめたうえで展示場スタッフに明確に伝えることで、具体的なアドバイスが得られるので理想の家づくりを実現しやすくなります。
最低限訪問予定のハウスメーカーの特徴は勉強しておく
平日の夜や休日に自分のあいた時間に情報を集めましょう。まずは、ハウスメーカーの公式Webサイトを確認して、家づくりの理念や得意としている家の種類を調べましょう。
気になるハウスメーカーを見つけた場合は、建築実例など実際に家を建てた方々の口コミや体験談を参考にしましょう。
住宅展示場で要望にぴったりのハウスメーカーを見つけるコツ
職業・年収をアンケートに素直に書く
アンケートに記入することで、自分にあった提案や新しい情報を早く得ることができるため、自分の希望や意向を具体的に書き、自分にとって良い結果を得られるように心がけましょう。
展示場を訪れるとよくアンケートの記入を求められます。アンケートに職業や年収を書かないことは、プライバシー保護や不安になってしまう気持ちも分かりますが、素直に書くようにしましょう。職業や年収は家の選択に影響を与える大きな要因です。
注文住宅の展示場を訪れる方の特徴
34歳以下の若年層の訪問者が増加中
注文住宅の展示場に足を運ぶ方の中で、34歳以下の若い世代に自分たちの好みや生活に合う家を自分自身で設計したいという要望が高まっています。
住宅ローンの長期化や低金利の影響もあり、若い世代でも家を建てるチャンスが広がっています。結果、若年層の訪問者が年々増えており、注文住宅市場に新たな動きをもたらしています。
家族構成は夫婦と子供のみの核家族が大半
注文住宅の展示場に訪れる方の大半は夫婦と子どもの核家族で、次に多いのが夫婦のみとなっています。
注文住宅の住宅展示場で相手にしてもらえない方の特徴
事前予約をしていない
待たされることなく、経験豊富なスタッフから詳しい説明を受けたい場合は予約をしてから行きましょう。予約時に希望や問い合わせを事前に伝えておくと、あらかじめ詳しいスタッフを案内役に配置してくれるなどの期待ができます。
展示場が忙しいときや多くの人が来場する土日は予約を優先します。事前に予約をしないで住宅展示場にいくと、待ち時間が発生したり丁寧に案内してもらえないことがあります。
建てたい意思が見えてこない
家を建てたいという強い意志が見えない場合、スタッフからあまり気に留められないことがありせん。見ているだけというような態度をとっていると、スタッフも家づくりに対する熱意を感じられず接客をしない方が良いのだろうという考えになります。
また、「いつか建てたいと思っている」「まだ決まらない」というような答えも、真剣でないと受け取られます。何も考えずにいつか建てるだろうと思っているだけでは、具体的な内容が見えてこないため、スタッフも提案をすることがむずかしくなります。
予算や年収が低すぎる
家族が幸せに暮らせる家を目指して、無理のない予算設定をおこない、支払い計画に基づいて進めていくことが家づくりの成功につながります。
自身の生活状況や家族構成を把握し、理想の家を建てるための無理のない予算の設定が大切です。
予算が足りない場合や、年収が低すぎると、ハウスメーカーから思うような提案がもらえない場合があります。
住宅を購入するときの予算は、年収の3〜5倍までの価格帯の住宅を購入することが多いです。たとえば、年収が1000万円の場合、予算の目安は3000〜5000万円程度です。ただし、あくまで目安であり、実際には家の価格やローンの条件、頭金の有無などによって変動します。
建築予定地が管轄エリア外
住宅展示場のスタッフは、展示場近辺の地域に特化した情報を持っていることが多いため、管轄外の地域の場合は情報を持っていないことがあります。
イベント目的で来ている
住宅展示場には、単に家族で楽しむために訪れたり、特定のキャラクターショーが見たいために訪れる場合もあります。家を建てる予定がある方はイベントで遊ぶだけでなく、モデルハウスを訪れる時間をとりましょう。
マナーが悪い
見学は自由なので、住宅展示場のマナーを守り、他の見学者の邪魔にならないよう心掛けましょう。
一部の訪問者が展示場でマナーを守らず、他の見学者やスタッフに迷惑をかける行動があります。たとえば、展示されている家具や備品を乱暴に扱ったり、展示場内で飲食をして汚す方もいます。
気をつけるべきマナーの内容を紹介します。
騒がしい行動 | 展示場内は静かに物件を見学する 大声での会話や騒ぎ立てる行動をとらない |
無断で建物内に入る | 見学用に開放されている場合もあるが、無断で入るのは禁止 見学できる場所を知る |
してはいけない行動 | 靴を脱ぎ捨てる 飲食をする |
無礼な態度 | スタッフへの失礼な態度 見学や情報収集にも支障をきたす |
過度な時間の占有 | 他の人への気遣いをしながら見学 |
本人・身内が住宅業界関係者であるとひけらかす
自分や身内が住宅業界に詳しい場合、営業担当者との会話であらさがしをしてしまいがちかもしれません。ですが家づくりの情報収集のために足を運んでいるのに営業担当者とぶつかっても何も生まれません。
持ち前の知識を生かしたうえで、相手の言葉を理解して理想の家づくりの情報収集に徹しましょう。
1人で来場
ご家族との住まいづくりを計画しているのに1人で訪れると、営業担当者は具体的な提案を保留する傾向にあります。何故なら家づくりは家族全員が関わることが多く、1人だけの判断で話を進めても、後々の家づくりにうまく反映されず計画が進まなかったり、家族間のトラブルにつながってしまうかもしれないと配慮するからです。
一方で、1人で行く良さは自分のペースで自由に考えながら、自分だけの時間を使って展示場を見学することができることです。また、混雑する時間帯を避けて静かに見学できる良さもあります。どのように情報収集がしたいのか、希望を営業担当者に提示しながら見学してみるのも1つの考え方でしょう。
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