ローコスト住宅が恥ずかしいと思う原因と後悔しない秘訣


ローコスト住宅を建てることは、恥ずかしいことではありません。

 

大手ハウスメーカーのような個性や複雑なデザイン、設計の自由度は求められないといったデメリットはありますが、ローコスト住宅でも工夫をすることでおしゃれな住宅を建てることができます。

 

ローコスト住宅が恥ずかしいと感じる方は、恥ずかしさを感じる必要がない理由や、ローコスト住宅を安っぽく見せない方法を知りましょう。

 

住宅にかかる費用を抑えてマイホームを建てたい方にとって、ローコスト住宅は有力な選択肢です。

 

 

ローコスト住宅が恥ずかしいと思う原因

材料費を抑えたシンプルな外装と安っぽい内装

ローコスト住宅で一番目立つ部分は外装と内装です。とはいえ、材料費を抑えるために外装はシンプルなデザインを採用することが多いです。具体的には、直線的で飾り気のない現代風なイメージや、色は白やベージュなど淡いトーンでまとめられていることが多いです。

 

ローコスト住宅の内装は安価な材料を選ぶ傾向があるため、安っぽさを感じさせる要因です。また、リビングの壁をタイルでデザインするなどのアイデアを試しておしゃれさを出すケースも見られますが、やはり予算の都合から限界があります。

 

大手ハウスメーカーとくらべて低い住宅性能

ローコスト住宅は、価格の安さが魅力的ですが、たとえば、大手ハウスメーカーの住宅にくらべて最低限の住宅性能であることから性能面で評価が低いことがあります。具体的には、断熱性や耐震性が低い場合があります。建築材料の等級を落としたり、設備の数を抑えることによって低価格を実現するためです。

 

最低限の住宅性能は音漏れや振動の多い環境になることが予想されたり、壁にヒビが入りやすいなど、日常生活に不安を抱く可能性があります。また、期待した住宅性能を得るために壁の再塗装や追加の断熱材設置など住宅建築後に想定外の費用が発生することもあります。

 

 

ローコスト住宅の恥ずかしさを感じる必要がない理由

周囲の人はローコスト住宅をそれほど気にしない

ローコスト住宅は恥ずかしいと感じる方もいるかもしれませんが、実際には、周囲の人はどこの建築会社がどこの家を建てているかなんてこだわって見ていません。

 

周囲の人は注文住宅の知識が少ないことが多く、建築会社の違いを理解することはむずかしいです。

 

また、高額な住宅を手に入れることが必ずしもベストとは限らないと考える人も多くいます。たとえば、海外旅行やガーデニングなど、時間と労力をかける楽しみにお金を使いたいという人もいます。趣味への投資を喜ぶ人が増える中で、ローコスト住宅の需要も増えています。

 

気密性や断熱性がある高品質な住宅を建築できる

ローコスト住宅というと、デザインや素材使いなどから質が低いと思われがちですが、実際には高い気密性や断熱性を実現して、快適な室内環境を提供する住宅もあります。

 

最低限の住宅性能は備わっているので、一年を通じて快適な住環境を実現できます。また、気密性が良い家はエアコンの効率が良くなります。

 

工夫により明るくおしゃれなデザインもできる

自然の光を取り入れることができる中庭のある住宅

中庭のある住宅は、新鮮な風や季節の変化を感じることができます。具体的には、中庭から自然光を取り入れることで、日中はほとんど電気を使わずに自然とともに過ごしたり、昼夜を問わず風が家全体を通り抜けるような設計にすることで、四季を通じて快適な生活環境を実現します。

 

ローコスト住宅でありながら、自分だけの空間を確保して、季節の風を感じたり、花々に囲まれた生活を楽しむこともできます。中庭があればローコストの家は見た目も品質もイマイチという思い込みをなくせます。

 

上階からの採光ができる吹き抜けのある住宅

都市部の家や敷地面積が狭い家には吹き抜けが設計されています。たとえば、ビルに囲まれた住宅の中でも、天井が吹き抜けであれば採光できます。吹き抜けによる明るさで心地よい開放感が生まれます。

 

具体的には、空間が広がりを感じ、自宅に帰ると自然光が心地よく、一日の疲れを癒してくれます。家族が集まるリビングも明るくなります。一方で、吹き抜けの場所や大きさによっては、特に夏は暑く、冬は肌寒く感じることがあるため、家づくりの設計段階で吹き抜けの形状や位置を考えて家族全員が快適に過ごせるような家を建てましょう。

 

部屋の広さやインテリアに合わせた明るい天井クロスの住宅

広いリビングに大きな柄の天井クロスを用いるとダイナミックな印象を与えることができます。また、インテリアとの調和も大切です。

 

たとえば、白っぽい茶色のフローリングと淡い黄色の壁紙を採用したモダンスタイルの部屋では、全体とバランスを取るために天井クロスの色や模様を選び、全体のトーンを統一することが大切です。具体的には、明るい色の天井クロスを使用すると、部屋全体を一層明るくすることができます。

 

ローコスト住宅を建てるデメリットとメリット

ローコスト住宅を建てるデメリット

間取りやデザインがシンプルになりやすい

節約を最優先に考えた家づくりの結果、デザインや間取りは極力シンプルになる傾向があります。一見すると飾り気がないように見えますが、たとえばシンプルな間取りは掃除がラクなど、シンプルさが長く住むうえでの一種の魅力になりえます。

 

また、シンプルな間取りであれば、家族構成や暮らし方が変わるごとに子ども部屋を勉強部屋に変えるなど、柔軟に部屋割りを変えることができます。

 

また、自身が高齢になったときには廊下を広くするなどバリアフリーを考えた改修工事も簡単にできます。

 

標準の費用に含まれない設備や工事費の追加で割高になりやすい

ローコスト住宅の魅力は価格の安さにありますが、エアコン設置などの設備や工事費用が標準価格に含まれていないケースもあります。

 

ローコスト住宅を選ぶときには、建築費用にどのような設備が含まれているのか、追加費用が発生した場合はどの程度上がるのかを確認して、納得できる品質、価格の家を建てることが大切です。

 

住宅性能やアフターサービスが不十分になりがち

ローコスト住宅の住宅性能は最低限であることが多いです。また、新築の保証期間は10年間ですが、10年を超える保証が欲しい場合は追加費用が掛かることが多いです。

 

大手ハウスメーカーは細かいところまで点検や修理してくれるアフターサービスを提供するのに対し、必要最低限の点検や修理しかしてくれないメーカーも存在します。

 

ローコスト住宅を建てるメリット

建築費を抑えて住宅ローンの負担を減らせる

ローコスト住宅が提供できている理由は、大量仕入れにより建築用の材料の購入費用を下げ、建設計画を規格化することで効率よく家づくりをすすめて人件費を抑えるなどの工夫をしているからです。

 

建築費用が抑えられると住宅ローンの月々の返済も抑えられます。完済までの期間も短縮することも考えられるので、早く完済することも見込めます。

 

効率的な作業で工期が短く早い入居できる

ローコスト住宅は、設計の規格化やこれまで建ててきたローコスト住宅と同じ素材を使うなどして建築工程の改善を重ねています。また、家づくりの選択肢が限定されているので、打ち合わせの時間が削減できます。

 

オーダーメイドの注文住宅とくらべてローコスト住宅は工期が短い分、早期に入居できます。

 

建築費用が安く将来的なリフォームや建て替えの負担が少ない

ローコスト住宅はリフォームや建て替えの経済的な負担が少ないです。たとえば、建築費が大きくなりがちな注文住宅にくらべてローコスト住宅は半分程の建築費で建てられることもあるので、差額を今後の生活やリフォーム費用に充てられます。

 

さらに、リフォームや建て替えを通じて、こだわりの設備や趣味に没頭できる間取りなど、自分だけの理想とする住まいを試行錯誤しながら実現することもできます。

 

ローコスト住宅を安っぽく見せない秘訣

外壁や内装の一部をオプション追加でグレードアップする

人目につきやすい外観や玄関ドアに高価な材料を選ぶ

ローコスト住宅でも、デザインや素材選びを工夫すると高級感を演出することができます。特に、外観や玄関ドアは人目につきやすい部分なので、デザインや色合いにこだわり、良質な材料を選ぶことで、上品な印象を出すことができます。

 

玄関ドアは一軒家の顔とも言えますから、特にデザインや素材にこだわり、選びたいところです。たとえば、シンプルな外壁に対して木目の玄関ドアを選べば、品のあるやわらかさを感じさせることができます。

 

一方で、黒い外壁に真っ白なドアを設置すれば、洗練された印象を与えます。

 

来客者を案内する玄関やリビングといった内装のグレードを上げる

ローコスト住宅でも、北欧風の壁紙や、グッドデザイン賞を受賞したLED照明を使えば、上品で豊かな空間に生まれ変わります。また、玄関にはイタリア製のモザイクタイルなどを設置することで、来客者を心地よく迎え入れる場所とすることができます。

 

また、内装をレザーや楓の木などの高品質な素材で仕上げるだけでなく、鮮やかな桃色やミントグリーンをアクセントに、シンプルなデザインの家具を取り入れたり、壁にはアート作品や写真を掛けると、独自の個性と趣を持った空間を演出できます。

 

ダイニングにはローズゴールドの照明を取り入れ、リビングにはシャギーラグやビーズクッションを置くことで、高級感を感じさせる内装を演出できます。

 

住宅見学会に参加して実物をイメージしてから追加オプションを決める

住宅会社が提供している体験会や見学会に参加することで、家の雰囲気や造り、間取りなどを直接見て確認することができます。また、その場で見学会の主催者や他の参加者と話すことで、たとえば建築材料や工法など自分が気になる点を直接質問できて、雰囲気や住み心地などの感想を聞くことができます。

 

最近では、インターネットを活用して自宅からでも家の内覧ができるサービスも増えてきました。オンライン見学会サービスを活用することで、時間や場所にとらわれずに自分のペースで家の内覧ができます。

 

複数のハウスメーカーの見積もりをくらべて好みのデザインを選ぶ

各社が手掛けるローコスト住宅は多種多様です。たとえば、A社は堅実なデザインで価格もリーズナブルであったり、B社は特色あるデザインが魅力であることが考えられます。

 

大切なのは一つの建築会社に固執しないことです。たとえば、デザイン、価格、保証期間などをくらべてください。各社の違いを調べて、あなたが暮らす家がどのようなものであるべきかイメージしましょう。

 

たとえば平屋か2階建てか、ナチュラル系デザインかモダン系デザインかなど、重視した分野が得意なハウスメーカーを選びましょう。

 

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