ローコストな平屋の規格住宅の価格帯別の間取りと建築会社を紹介



「新築で家を建てたいけれどそんなに費用が出せない」
「ローコスト住宅と調べると平屋が出てくるんだけどいくらくらいなんだろう」

 

など、ローコストで家を建てたい方のお悩みはつきません。

 

ローコストで住宅を建てたい場合にご検討頂きたいのが平屋です。

 

ローコストの平屋でよく上げられるのが500万円・800万円・1000万円の価格帯です。

 

平屋のなかでも価格が安くなれば敷地面積が小さくなったり建材の質が落ちたりなど我慢が必要なポイントがあります。

 

ただし、建築会社に間取りを相談して敷地面積を小さく感じさせない工夫をしたり、建材の質を落とすのではなく建物の形状をシンプルにして建材を減らす等の対策もあります。

 

今回は一番気になる価格帯だけでなく、安く平屋を建てるときの注意点や平屋住宅を建てる土地の注意点もご紹介するので、自宅を建築する際の参考にしてください。
(掲載情報はすべて2023年7月時点の内容です)

 

 

500万円・800万円・1000万円の価格帯別のローコスト住宅の間取りや敷地の広さの違い

ローコスト住宅と言っても色々な価格帯があります。
価格帯によって間取りや広さが変わってくるため、自分が建てたい家がどれくらいの価格帯なのか確認してみてください。

 

500万円の平屋のローコスト住宅

ローコスト住宅の中でも低い価格帯の平屋は500万円が目安になります。
広さは10坪未満、平米数でいうと30平米未満の広さの家が500万円台の平屋の相場です。

 

間取りは1R〜1DKのものがほとんどで、部屋数を増やしてしまうとより狭く感じてしまう広さです。

 

800万円の平屋のローコスト住宅

800万円の価格帯では20坪未満、60平米ほどの広さの家が目安です。
500万円台から倍の金額ではありませんが、広さは約倍になるため、二人以上のご家庭や今後家族が増える予定の方にご検討頂きたい価格帯です。

 

間取りは2LDKが主流となるため、あまり人数が増えると狭くなってしまいます。

 

1000万円の平屋のローコスト住宅

25坪、75平米未満の広さが1000万円の価格帯の目安です。
間取りとしては2LDK~3LDKがメインです。

 

間取りは800万円の価格帯とあまり変わりませんが、全体的なお部屋やLDKの広さが変わります。

 

家族4人など、人数が多すぎなければ問題はありません。

 

500万円以下の平屋の小さなローコスト住宅

500万円以下のローコスト住宅は、ほんのわずかですが存在します。
しかし、超狭小であったり、セルフビルドといって建築作業を自分でおこなう必要があるなど、他の価格帯にくらべてしまうと劣る内容です。

 

もし、500万円以下の住宅を考えているようであれば、一般的な平屋住宅とは別個のものとして検討するべきです。

 

 

ローコストの平屋を注文するのはどこがいい?平屋が建てられる建築会社

平屋を建てると決まったら建築会社を探していくわけですが、ローコスト住宅を扱っている建築会社はあまり多くありません。
今回は、いくつかの建築会社を紹介します。

 

対応地域が広くて平屋が建てられるハウスメーカー

TVCMでもよく見るハウスメーカーもローコストで平屋を建築出来るところがあります。
タマホームやアイダ設計、アイフルホーム、タクトホーム、秀光ビルドなどが平屋の注文を受けています。

 

ただし、ハウスメーカーは価格帯が高めの設定のところが多いため、500万円や800万円の価格帯を考えている方には不向きです。

 

1000万円の価格帯であれば建築可能なプランもあるため、ハウスメーカーが安心だと思う方にとっては検討の価値があります。

 

地域密着型で風土にあわせて平屋が建てられる工務店

地域密着型の工務店は、大手ハウスメーカーよりも安価な価格を掲げているところがあります。

 

熊本を主な拠点としている「友建設」や「ヒラキハウジング」、宮城県を主な拠点としている「みんなの平屋」、関東を拠点としている「ひら家専門店IKI」などです。

 

地方で平屋を建てたいと思っている方にとっては地域密着型の工務店は検討する価値のある業者です。

 

価格を今以上に下げたい?ローコストの平屋を建てる時の節約ポイント

ローコスト住宅を調べている方にとって、価格は気になっている部分で、なるべくなら価格を下げたいと思っている方がほとんどです。

 

すでに規格が決まっている規格住宅にすると建築費は節約できます。

 

低価格だけを求めると失敗する?平屋のローコスト住宅の注意点

価格を下げたいからと言って、選択できるところをすべて最低価格にするのはあまりおすすめできません。
注意点を確認して、住んでから後悔しないようにしてください。

 

安さだけを求めて失敗?短期間で修繕費が増大

外壁など、家の外側部分は劣化しやすく、安い建材を使ってしまうと短期間で修繕が必要になります。

 

丈夫な建材を選べば数年〜数十年問題なかったはずが、安い建材を選んだせいで短期間で修繕費がかかってしまい、せっかく建てるときには安く済ませたのに結果的に高くついてしまうこともあります。

 

外壁などは丈夫で安心な建材を選ぶようにしてください。

 

建築の費用だけではなく住んだ後の光熱費や点検・修理費用も確認

平屋は生活空間が1つの階に集中しているため、2・3階建ての家よりも光熱費や点検・修理費用が安く済みます。

 

ただし、天井を高くしたりなど冷暖房効率の悪い間取りにしてしまうと住んでいくうちにかかる高熱費は積み重なっていきます。

 

間取りを考えるときには、できるだけ光熱費が安くなるように考えることも必要です。

 

平屋住宅を建てるのはどこがいい?地域や土地選びの注意点

家を建てるには土地が必須です。
今の家の近くに建てたい、緑あふれた場所に建てたいなど希望はあるかと思いますが、どこに家を建てるか注意が必要な点があります。

 

事前に確認しておくべき希望地域の都市計画

新しく家を建てたい土地の候補が絞られた時に確認していただきたいのが、希望地域の都市計画です。

 

・緑が多くていいと思っていた場所に商業施設の建築予定が持ち上がっていた
・日当たりがいいと思っていた場所に高層マンションが建つ予定であった

 

など自分がいいと思った事柄を取り消してしまうような都市計画がある可能性があります。
自宅を建てた後に発覚することがないよう、事前に確認しておいてください。

 

用途地域?建物の高さや種類が限定される地域

用途地域というと聞いたことがない方もいらっしゃるかもしれません。

 

用途地域とは、都道府県が考えた都市計画に対して都道府県知事が計画的に都市計画を進めるために用途に応じて分けられたエリアのことをいいます。

 

用途地域は13種類に分かれていて、それぞれ建築基準が異なります。
たとえば、第一種低層住居専用地域といって建物の高さが10mや12mなどに制限されている地域があります。

 

第一種低層住居専用地域は、平屋を建てる際あまり気にならない制限ですが、商業地域という種類では飲食店や映画館、銀行など大型商業施設の建築が可能です。

 

大型商業施設が近隣にあると、生活上便利なこともありますが騒音問題などのデメリットも出てきます。

 

用途地域は事前に確認しておくべき項目の一つです。

 

平屋だからこそ確認しておくべき!ハザードマップ

ハザードマップは、災害が起こったときに危険と思われる場所や避難場所がまとめられている地図の事です。

 

平屋は上の階がないため、洪水で家が浸水したときに家の中から逃げることが出来ません。
そのため、水害が起こったときに浸水被害が多くなる低地に家を建ててしまうと、いざ災害が起こったときに対処がしづらくなります。

 

ハザードマップには水害だけでなく土砂災害や地震などさまざまな災害リスクを表したマップがあるため、気になるマップは事前に確認しておいてください。

 

動きやすい動線が考えられたローコスト住宅の平屋の間取り実例

ここからは、実際に建てられた平屋のローコスト住宅の間取り実例をご紹介していきます。(すべて2023年7月時点の情報です)
自分の家を建てるときの参考にしてください。

 

「みんなの平屋」1LDK実例

参照:みんなの平屋

 

平屋が建てられる建築業者で紹介した「みんなの平屋」で建築した事例から、1LDKの一例について間取り図を紹介します。
パウダールームからトイレとバスルームに入れる間取りで、トイレに入るところを見られない間取りになっています。

 

また。お風呂に入るときにパウダールームで悠々と服を着脱できるところも効率的な間取りになっています。

 

「タマホーム」の1LDKの間取り実例

参照:タマホーム

 

大手ハウスメーカーである「タマホーム」の間取り例です。
「シフクノいえ プレミア」というプランの例で、大手ハウスメーカーながら1087万円という価格で紹介されています。

 

延べ床面積が約16坪ながらウォークインクローゼットもあり収納も充実しています。

 

「友建設」2LDKの間取り実例

参照:株式会社友建設

 

こちらの2LDKの間取りは、中心にLDKがあります。
LDKの広さも16帖(約26平米)あり、家族で集まってコミュニケーションをとるのに不足はありません。

 

「平屋IKI」3LDKの間取り実例

参照:ひら家専門店IKI

 

こちらの間取りはご紹介した中でも一番広い3LDKの間取りです。
ウッドデッキがあったり、洋室と和室があったりバラエティーにとんだ間取りになっています。

 

すべての部屋がLDKを通して入る間取りになっていて、ファミリーのコミュニケーションの助けになります。

 

本当に大丈夫?平屋のメリットとデメリット

平屋を検討している中で気になるのがメリットとデメリットです。
メリットはいくつあっても良いですが、デメリットが自分にとって大問題であると後悔するかもしれません。
事前に確認してください。

 

平屋は家族の味方!平屋に住むメリット

平屋に住むメリットは大きく分けて5つあります。
自分に合ったメリットなのか確認してください。

 

上下移動が無く生活動線が効率的で住みやすい

平屋は2階や3階がないため階段移動がありません。
足腰が気になる方や階段の上り下りがつらい方にとっては家の中で移動がしやすくなっています。

 

1階で洗濯をした後、洗濯物を持って2階にあがって干すなどといった行動をしなくてすみます。

 

家族同士のコミュニケーションが取りやすい

平屋は生活空間が1つの階に集中しているため、自分の部屋から移動するときなど、家族の誰かがいる場所を通る事がほとんどです。

 

そのため、家族同士のコミュニケーションが取りやすく、誰か一人が孤立するなどがほとんどありません。

 

点検・修理費用が2・3階建てにくらべて安い

家に住んでいると、短期・長期問わず点検・修理が必要になります。

 

たとえば外壁であったり、室内の設備など点検・修理が必要な箇所というのは思った以上に多くあります。

 

2・3階建てになると、点検・修理が必要になる面積が広くなったり、点検・修理に足場が必要になったりすることから費用がかさみますが、平屋の場合は面積が狭く足場も必要がないため安価です。

 

構造が安定していて地震や強風に強い

平屋は、2・3階建てにくらべて高さが低いため、構造が安定しています。

 

そのため、地震や台風などの自然災害には比較的強く安心です。

 

地震や台風などが頻発する地域であれば平屋のメリットは大きくなります。

 

光熱費を抑えられるためランニングコストが安い

平屋は生活空間が1つの階に集中しているため、2・3階建にくらべて熱効率が優れています。

 

夏の暑い時期のエアコンは1階でつけているだけでは2・3階まで届きませんが、平屋であれば間取りの真ん中にある部屋のエアコンのみで全部屋を涼しくすることができます。

 

冬も同様で、エアコンなどの電化製品を大量に使う必要がなく光熱費を抑えられます。

 

平屋に住むときに気を付けたいデメリット

平屋にはメリットだけでなくデメリットもあります。
平屋を建てるときにはデメリットも確認して納得してから建ててください。

 

広さを求めると大きな敷地が必要になる

平屋は生活空間が1つの階に集中しているため、家の延べ床面積を広くしたい場合、2・3階建よりも大きな敷地が必要になります。

 

建物本体価格は安くても、敷地を広くする場合は土地代が高くなるので注意が必要です。

 

狭い敷地で延べ床面積を広くしたい場合は、2・3階建の方が優れています。

 

延べ床面積で考えると2・3階建てより坪単価が高くなる

平屋と2・3階建てを同じ大きさの敷地に建てるときは、平屋の方が価格帯は抑えられます。

 

しかし延べ床面積を考えると2・3階建の方が広くなり、結果的に坪単価は2・3階建てのほうが安くなります。

 

動線や敷地の広さ、価格帯など、色々な要因を考える必要があります。

 

建築場所によって浸水被害を受ける可能性がある

平屋は、生活空間が1階のみのため浸水しても2階以上に非難することができません。

 

浸水被害を受けやすい低地では、大雨が降ったり長雨になったりすると浸水被害を受ける可能性があるため注意が必要です。

 

事前にハザードマップで確認して浸水被害を受けやすい土地を確認しておいてください。

 

周辺の環境により日照に問題がでる可能性がある

平屋は建物の高さが2・3階建やマンションにくらべて低いため、回りに高い建物があると日照に問題がでます。

 

せっかく家を建てたのに、ずっと暗いままでは快適な生活はおくれません。
まわりに高層物件が建つ可能性があるのか事前に確認しておいてください。

 

プライバシーを考えて建築する必要がある

平屋の生活空間では外を歩いている方と同じ目線になるため、外壁や植え込みなどで隠しておかないとプライバシーが丸見えになってしまいます。

 

家の中が見えないように窓に工夫をしても、洗濯ものが丸見えになってしまうなど住んでから気づくこともあり得るため、事前に色々なパターンを想定して外壁工事をおこなう必要があります。

 

最新記事をもっとみる