注文住宅の土地探しに疲れたらやめるべき?行き詰まりへの対策法
注文住宅を建てるための土地を探しているものの、なかなか条件に合うものが見つからず疲れてしまった人もいるのではないでしょうか。疲れたら一旦土地探しを止めて休むことも選択肢のひとつですが、対策によっては問題を解決できる可能性があります。本記事では、注文住宅の土地探しに疲れた際の対策や、疲れないようにする方法などについて解説します。希望に合う土地が見つからないストレスで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
注文住宅の土地探しに疲れたなら休止する
疲れたと感じたら、一度休んでから再び土地探しに取り組むことで、新しい視点で土地選びができることが多く、良い土地が見つかることがあります。無理に探し続けるよりも、休んでリフレッシュした状態で再度土地探しに取り組んだほうが、最終的に土地探しは順調に進む可能性があります。
また、家族との希望条件について話し合うときも、数ヶ月経ってから再度話し合うと意見が変わることがあります。
疲れてしまった理由別の無理せず土地探しを続けるコツ
予算内に収まる土地が見つからない
予算を上げる
予算を少しずつ上げることで、今まで見つからなかった土地が見つかる可能性があります。ただし、予算を上げるときは一気に増やすのではなく、段階的に上げていくことが大切です。
たとえば、最初の予算が1,000万円であれば、まずは1,500万円に上げ、次に1,800万円、そして最後に2,000万円という具合にゆるやかに上げていくことで、無理なく予算を増やすことができます。
絶対に譲れない条件と妥協できる条件を変える
土地探しを進める上で、絶対に譲れない条件と妥協できる条件の違いを常に意識することが大切です。まずは、自分が理想とする暮らしを考え、理想につながる家の条件を洗い出しましょう。次に、条件を優先順位付けし、譲れない条件と妥協できる条件に分けましょう。
たとえば、理想の暮らしの希望度合いを作って、度合いごとにボーダーラインを設けましょう。〇〇以上だったら譲れない条件にするなど表にまとめるとより分かりやすくなります。
希望に合う土地を見つけたものの買う前に売れてしまった
建てたい家の地域・古家付きの土地・敷地など条件を一部変えて探し直す
希望にあった土地を逃してしまった方は、建てたい家の地域や古家付きの土地、敷地など条件を少し変えて探し直すのもひとつの方法です。
譲れない条件が満たされた土地の連絡がきたら不動産会社にすぐに返信する
良い条件の土地は売れてしまうことが多いため、早めのアクションが大切です。連絡が早ければ、他の買い手に先んじて物件情報を得ることができますし、不動産会社との信頼関係も築けます。電話での連絡がおすすめですが、忙しい方はメールでも構いません。
よい土地を見つけたが法令上の制限などにより希望の家を建てられない
土地のデメリットをカバーする方法を考える
希望に沿わない土地でも、考え方次第でカバーすることができます。たとえば、高低差のある土地でも、家の設計を工夫することで個性的な住まいをつくることができますし、価格も抑えることができます。 また、駅から離れている土地でも、バス停が近くにあると、交通の利便性を確保できます。狭い土地については、3階建てにすることで、延べ床面積を確保できます。大切なのは、土地だけでなく建物や価格を含めた全体的な満足度を考えることです。
家族内で意見が譲れない条件が食い違って喧嘩になる
土地探しを休止して家を建てる理由を見つめ直す
土地探しを休止して家を建てる理由を見つめ直すことで、精神的にもリフレッシュし家探しのモチベーションを取り戻しましょう。 まず、家族で好きな家について話し合い、それぞれの理想の家を共有します。理想の家を共有することで目標に対する意欲が再燃し、土地探しのやる気も戻ります。
注文住宅の土地探しの行き詰まりを未然に防ぐ5つの方法
土地や住宅に求める条件の優先順位を明確にしておく
土地や住宅探しに疲れてしまう原因の一つは、希望条件が多すぎて土地を選べなくなることです。まずは家族で話し合って、理想の暮らしを考えましょう。 たとえば、自然に囲まれた場所で暮らしたい、住宅街が好み、通勤や通学に便利な場所を選びたいなど、自分たちが大切にしたい条件を決めて優先順位を付けましょう。
優先順位が決まれば、理想の生活がより具体的に見えてきます。そして、家族それぞれの要望をまとめて土地探しの条件を設定しておくと、選択肢を絞りやすくなります。
さらに、条件に完璧を求めすぎないことも大切です。希望通りの土地が見つからない現実を受け入れ、柔軟に妥協することで、より早く納得のいく土地が見つかります。
たとえば、80%程度の条件を満たす土地であれば購入を検討するなどの判断基準を設けましょう。希望の学区の隣の学区で土地を探したり、駅からの距離を少し広げてみたりすることで、意外な発見があるかもしれません。
ハウスメーカーや不動産業者に土地探しの協力を依頼する
ハウスメーカーや不動産業者を利用すると、家づくりの要望や予算を考えたうえで、希望にあった土地を提案してくれることが期待できます。
また、ハウスメーカーや不動産業者は家と土地取得にかかる総額を調整してくれる点も魅力的です。
不動産会社に依頼する場合は、まだ市場に出ていない土地情報を提供してくれることがあるので、自力では見つけられない良い条件の土地と出会う可能性は高まります。
予算を上回る土地は価格交渉してみる
予算を上回る土地が気に入った時も、諦めずに価格交渉に挑戦してみましょう。まずは販売価格よりも安い購入希望価格を提示して申し込んでみます。
たとえば、2000万円で売り出されている土地を1800万円で購入したいと考えた場合、希望購入価格が1800万円と売主に伝えましょう。
売主との価格交渉が始まり、値下げに応じてくれる可能性が生まれます。
土地探しの参考とする情報源を増やし過ぎない
いくつも情報があれば良いわけではありません。情報が多すぎると疲れてしまいます。まずは、インターネットで土地情報を収集しましょう。
次に、不動産会社や建築会社のサイトを見て、自分が注目しているエリアの土地をどれくらい扱っているかを確認します。
しかし、あまりにも多くのサイトや情報源を参考にすると、情報が錯綜してしまい判断がつかなくなることがあります。信頼できる不動産会社や建築会社、知人などの意見を頼りに情報を絞り込んでいくことがおすすめです。
土地探しの期限を設ける
「いつまでに土地を購入する」という明確な期限を決めましょう。理想の土地ばかりを探していると、なかなか決断できずに時間が経ってしまいます。 そして、候補にあがっていた土地が売れてしまい、後悔することもあります。期限を設けることで、期間内に見つかった候補地を選ぶ決断ができます。
期限を過ぎても良い物件が見つからなければ、一度土地探しを中断し、別のことに集中してみるのも良い方法です。たとえば、家づくりの計画を考えたり、建築会社を探したりして、有意義な時間を過ごすことができます。
土地探しに疲れたときの裏ワザ
土地付き中古住宅を購入し希望の家に建て替える
なかなか希望する土地が見つからない場合、土地付き中古住宅を購入して希望の家に建て替える方法があります。
中古住宅や古家付き土地は、ときには価値がない家が建っているため、解体費用を見込んで、土地だけの価格よりも安く手に入れられることがあります。
購入後、古家を解体し、新築することで自分たちの理想の住まいが実現できます。
不動産業者から広告掲載前の土地を紹介してもらう
不動産業者から広告掲載前の土地を紹介してもらうのもおすすめの裏ワザです。売主がネット非公開にしている物件や、まだ登録されていない物件、これから売り出される予定の新着物件など、営業マンに直接紹介してもらうことで誰よりも早く情報を手に入れることができます。
営業マンに希望の条件を伝えて、月に一回は連絡を取り合いましょう。たとえば、希望エリアや予算、購入時期などを具体的に伝えると、役立つ情報が入手しやすくなります。
市役所で不動産会社を通さず自治体(施行者)が直接販売できる保留地を紹介してもらう
市役所は、土地情報や建築条件などを教えてくれますし、自治体が開発している分譲地などの情報も得られることがあります。 また、自治体がおこなう土地販売では、補助金や優遇措置が受けられる場合があります。ただし、保留地は限られたエリアにしかないため、希望に沿った土地が見つかる保証はありません。
日当たりが悪い・土地が狭いといった「訳アリ」の土地も選択肢に入れる
土地探しをしていると、日当たりが悪かったり、土地が狭かったりする場合もありますが、いわゆる訳アリの土地も選択肢に入れて検討することで、意外な発見があるものです。
たとえば、日当たりが悪い場合でも天窓を設置するなど明るく快適な空間を作る工夫ができますし、訳アリを理由に価格が抑えられることから予算内で見つけることができることもあります。
また、土地が狭い場合でも3階建ての家を検討することで、家族が快適に過ごせる延べ床面積を確保できます。
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