新築建売平屋のメリット・デメリット・おしゃれな家選び


マイホームの購入を検討する場合に、新築建売の平屋についてどのような特徴があるのか気になる方は多いと思います。新築建売平屋を購入するか検討している方は、平屋の魅力は何なのか、デメリットの内容は解消することができるのかについて理解したうえで購入すべきです。

 

本記事では、新築建売平屋の一軒家のメリットやデメリットについて説明していきます。また、おしゃれな新築建売平屋を選ぶ時のおさえておきたいポイントも紹介するので、家選びの参考として、ぜひ役立ててみてください。また、新築建売の平屋を探しているけどなかなか見つからない方は中古の建売平屋をリノベーションする方法もあります。

 

 

新築建売平屋のメリット

1.家族同士で心地よい距離感を保てる

平屋は家族が自然により近い距離で暮らすことができます。子どもがいる家庭の場合は、個室で個人の空間を守りながら、リビングなどの共有空間を通る部屋の作りにすることによって、子どもたちとの触れ合いが生まれやすくなります。

 

また、平屋では部屋が互いに近いため、声をかけるだけで家族の反応が得られるような、心地よい距離感を保つことができます。結果、家族同士での会話が増え、思春期の子どもがいても必然的に顔を合わせるため絆を深めることが期待できます。

 

2.天井が高く空間が開放的

平屋は天井高を高めることができるのが魅力です。天井を高くすることによって、空間が広々と開放的に感じられます。天井に窓をつけることによって自然光を取り入れ、日中は明るい部屋を実現することができ、夜は家の中で星空を楽しむこともできます。

 

さらに、天井材をあえて張らずに梁の骨組みが見える天井は、おしゃれな古民家風の内装に仕上げることができます。一般的な天井の高さは2.4〜2.5mとなっていますが、平屋ではより高い天井を確保することにより、開放感が増すだけでなく、デザインの自由度も高まります。

 

3.生活動線をシンプルにできる

平屋は上下の移動がなく、すべての部屋が同じ階にあるため、部屋間の距離が短くなりシンプルかつ効率的な動きで日々の暮らしを進めることができます。たとえば、洗濯物を運んだり、料理をしている間に他の家事をおこなったりする場合でも、移動距離が短くて済むため、家事や日常生活を順調に進めることができ時短にもつながります。

 

生活をしていくなかでよく利用する空間が簡潔にまとめられている場合と、複雑な動きが多い場合だと、生活の中でのストレスに差がでます。たとえば、二階建ての家では、洗濯機と洗濯物を干す場所の距離が遠かったり、洗面所が二階にあることで、帰宅後手が汚れていた場合など、何も触らず洗面所で洗えないストレスなどがあります。

 

また、平屋は子どもや高齢者にも階段や段差がなく安全に使いやすいことから、長く住み続けることができます。すべての部屋が同じ階にあるので、子どもの様子が確認しやすく、介護が必要な家族がいても移動しやすくなるのは助かります。

 

4.メンテナンス費用が安い

平屋は二階建ての家にくらべて大掛かりな足場を組む作業がいらず簡単に修繕がおこなえるため、費用を抑えることができます。具体的には、外壁の塗り直しなどの定期的な修繕が必要な場合や、多くの平屋では、水回り設備が一ヶ所にまとまっていることから、水回りの修繕にかかる費用も二階建ての家よりも安く済みます。家を維持するうえで欠かせない修理、修繕費用が安いのは平屋の大きな魅力で、家族で長い年月暮らすことを考えると、節約につながります。

 

5.掃除が楽

平屋の家は、すべての部屋や設備が同じ階にあるため、家事や掃除が効率的におこなえます。たとえば、洗濯物を運ぶ必要がある時、平屋の場合は、濡れている重い洗濯物を2階に運ばなくても済み、取り込んだ後は収納が上下階の各部屋に分かれていることがないため、何度も運ぶ疲れなどを感じずに済みます。また、掃除機も段差や階段を掃除する手間がないためかけやすく、ルンバなどのお掃除ロボットを購入することによって、階段や段差にルンバが落ちたりひっかかったりする心配がなく、他の家事をしているあいだに効率的に部屋を掃除することができ、日頃の家事の手間を省くことができます。

 

6.光熱費を抑えやすい

平屋の場合は、二階建てと違い、階段がないため部屋の外に熱が逃げる可能性が少なくなり、冷暖房などの光熱費や電気代を減らすことができ、日々の生活の中で使う光熱費などの費用が抑えられるという良さがあります。たとえば、水道代は水回りの設備を1ヶ所にしぼることによって、使用頻度を減らしやすく、結果的に節水をすることができます。また、二階建ての場合、日光などの関係で上下階に温度差が生まれることがありますが、平屋には温度差もなく、冷暖房の効率が良くなることで光熱費を減らすことができます。

 

7.バリアフリーを実現しやすい

家族に高齢の方や車いすの方がいる場合、平屋は階段がないため二階建てと比べて簡単にバリアフリーにすることができます。さらに段差がなく、廊下の幅が広いと老後でも快適に過ごせる住まいになります。

 

8.地震に強い

平屋は構造上、地震に強いと言われており、建物の高さが低く重量も軽いため、地震の揺れに強いです。近年は地震が頻繫に発生していることからわかるように、家が地震に強いかどうかは大事な要素です。

 

2階建ての家では、1階部分が2階と屋根を支えるため、地震が起こると構造上の損傷や損失が大きくなりますが、平屋は1階部分で屋根を支えるだけなので崩壊の危険性が少なくなります。また、平屋は風にも強いです。高層階にくらべて地面から離れていないため、強い風による建物の揺れも高層階と比べて小さく感じます。

 

 

建売平屋のデメリット

購入費用は高額になる傾向

広い居住空間やバリアフリーの場合、快適な環境を実現するための設備や構造が必要となり、建築費用が高くなってしまうことがあります。高い建物やビルが周りになく平屋でも日当たりを確保できる地域や、地震などの災害の危険性がある地域では、平屋の需要が高まり、価格が上昇することがあります。

 

二階建て住宅よりも広い敷地が必要

平屋は全ての生活空間を一階に配置しなければならないため、家族の人数や必要な部屋数に応じて建物の面積が増え、敷地面積も広く必要になります。結果、同じ延床面積の二階建て住宅とくらべた場合、平屋の建設には、二階建てより大きな土地が必要です。

 

たとえば4人家族が快適に暮らすことができる平屋の坪数は約30坪です。最低限必要な坪数は18坪、ゆとりのある生活には35〜45坪あると良いです。

 

プライバシー保護や防犯の面で不安がある

すべての部屋が地面に近く、窓が外から見えやすいことで、通行人からの視線は気になります。特に女性や子どものいる家では、防犯対策は重要です。

 

防犯対策としてまずは窓を考えましょう。窓に防犯フィルム貼り中の様子を見えづらくしたり、鍵を二重ロックにしたりすることで対策できます。また、庭に高さのある植栽やフェンスを設置することで、外からの視線を遮ることができます。

 

日当たりが悪くなりやすい

平屋では、部屋数が増えると、外に面している部屋と内部の部屋ができ、内部の部屋の日当たりが悪くなることがあります。また、周りに高い建物がある場合も影になって日光が入りにくくなります。

 

部屋数が少なくなる

平屋では、空間を有効活用するために壁を少なくして、リビング・ダイニング・キッチンと寝室が直接繋がるような開放的な間取りを取り入れることが多くなっています。平屋には、敷地面積が広く必要で、部屋数を思ったように増やせないというデメリットがあります。一般的に、平屋の建物は建築面積を広く取る必要があります。狭小な敷地や都市部の限られた土地や、敷地の広さに限りがある場合は、希望する部屋数を実現することがむずかしくなります。

 

特に、1LDKのような間取りでは、視覚的に見える広がりは得られますが、部屋が繋がっているため個人的な空間が狭くなりストレスを感じる生活になってしまうこともあります。

 

おしゃれな新築建売平屋選びの4つのポイント

外壁やドアのデザインはシンプルか

平屋のデザインは、外壁とドアが特に目立つ部分です。シンプルで洗練されたデザインがおしゃれな印象を与え、デザインが個性的すぎると全体のバランスが崩れてしまいます。

 

中庭があるか

中庭を設けることで、家の中心に緑があり、自然の癒しやリラックス感を毎日感じることができます。建売平屋のおしゃれな選び方の中でも、中庭があるかは大きなポイントです。

 

テラスやウッドデッキが付いているか

テラスやウッドデッキがあると、家族がくつろいだり、週末にバーベキューを楽しんだりする場所が確保でき、居住空間が広がります。また、洗濯物を干す場所としても活用できます。

 

テラスやウッドデッキのデザインや配置によって、住宅の印象を変えることになります。家の前に設置をする場合は、外観演出を楽しむことができ、家の裏に設置をした場合は、個人の空間を守りつつのんびりできる場所が確保でき、リビングやキッチンの空間がより広がり、開放感が生まれます。

 

大きなLDKがあるか

広いリビング・ダイニング・キッチン(LDK)を取り入れた場合、家族みんなが一緒に過ごしたり、友人を招いた食事会を開いたりすることができます。また、空間が広いことで家具の配置も自由におこなうことができ、自分たちの好みに合わせた空間を広々使って楽しむことができます。

 

平屋の建売物件が少ないエリアの探し方

不動産仲介サイトや不動産情報誌を活用する

不動産仲介サイトや不動産情報誌を活用することで、インターネット上の不動産情報を見ることができ、地元の不動産情報誌には、地域ならではの物件が掲載されています。

 

地域の不動産会社に相談し、平屋の建売物件の情報を収集する

地域に根差した不動産会社は、地域の情報量が豊富で、地域ならではの平屋建ての物件を知っています。まずは、住んでいる地域や近隣の不動産会社を探し、電話などで連絡をしてみましょう。また、不動産会社は新着物件の情報を素早く入手することができます。購入希望者にマッチした物件が見つかった場合は早急に連絡を入れることもできるため、効率よく平屋の情報が得られます。そして、地域の不動産会社は、地域の土地の特徴や価格、法規制なども把握しているので、安全性や将来性も把握した物件の選び方を教えてくれます。

 

周辺の都市や町にも視野を広げて物件情報を収集

平屋の建売物件を探す際、周辺の都市や町にも視野を広げることが大切です。まず、近隣の地域の不動産情報をチェックしましょう。インターネットで物件情報を収集するだけでなく、地元の不動産会社や知人から話を聞くのも良い方法です。また、駅周辺や通勤路線沿いなど、アクセスが便利な場所も物件探しのポイントです。さらに、自分のライフスタイルや趣味に合ったエリアを考慮し、公園、スーパーや病院などの生活施設の充実度も調査しておきましょう。物件を見つけた場合は、現地を実際に訪れて周辺環境を確認し、自分の住みたい条件にマッチした建売平屋物件を見つけましょう。

 

理想の平屋の建売物件見つからない時の対処法

中古の平屋物件を探す

理想の建売の平屋物件が見つからない場合は、中古の平屋物件を探すことをおすすめします。中古の平屋を探す場合も、新築平屋探しと同様に、不動産会社に相談して探してもらったり、ネット検索したり地域の不動産会社に問い合わせをするなどの方法があります。また、中古物件を購入して、平屋住宅にリノベーションするという方法もあります。

 

土地のみを購入してセミオーダーの注文住宅を建てる

理想の平屋が見つからない時や、なるべく手間をかけずに家を建てたい方にはセミオーダーの注文住宅がおすすめです。セミオーダーの注文住宅は、デザインや間取りが用意されており、用意されているパターンを中心に自分たちの希望の間取りや設備など盛り込むことができます。あらかじめ決められたパターンを選ぶことで建築費用や手間を省きつつ、自分たちが夢見るマイホームを実現することができます。

 

 

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