L字型の家とは?メリット・デメリットや間取りなどを解説


注文住宅を建てる際、土地の形状や広さによっては、L字型の家を検討するかもしれません。L字型の家は、正方形や長方形の家とは違った特徴を持ちます。そこで今回は、L字型の家のメリット・デメリットや間取り、耐震性について解説します。

L字型の家とは

Point 上から見るとアルファベットの「L」字型になっている家

 

L字型の家とは、上から見るとアルファベットの「L」字型になっている家のことです。一般的な家は、正方形や長方形のため、L字型の家は外観の雰囲気が異なり、個性が出ます。

 

L字型の縦と横の間の空間は、中庭にすることが多いのですが、その中庭に臨む壁の一部を大きな窓にすると開放感が出て、広々した空間を楽しめます。

 

また、周辺環境にもよりますが、中庭を壁や柵で囲むことにより、近隣や道路を歩く人の目が気にならないプライベートな空間にすることも可能です。

 

 

 

 

 

L字型の家のメリット

Point 複雑な形の土地にも対応でき、L字の縦と横で空間を分けられる

 

三角形の土地や旗竿地にも対応できる

学校や職場、スーパーからの近さといった周辺環境を考慮すると、三角形や旗竿地(はたざおち)などの複雑な形をした土地しか見つからないこともあります。旗竿地とは、道路に面している面積が小さく、その奥に広い敷地がある土地のことです。

 

こういった不整形地に正方形や長方形の家を建てようとすると、土地の広さを有効活用できないことが多く、あまり向いているとは言えません。そこで、検討したいのがL字型の家です。L字型の家なら、不整形地でも土地を最大限に有効活用できます。

 

なお、旗竿地については「旗竿地とは?注文住宅を建てる方のためにメリット・デメリットについて詳細を解説!」を参考にしてください。

 

建ぺい率によっては、L字型の家を建てるのも難しいケースがありますが、ハウスメーカーや工務店に相談して、最善な方法を考えるとよいでしょう。

 

建ぺい率とは、敷地面積に占める真上から見た建物の面積の割合のことで、詳しくは「建ぺい率とは?計算方法、緩和措置について解説。」を参考にしてください。

L字の縦と横で空間を分けられる

L字型の家は、L字の縦と横でゾーン分けをして空間を分けることもできます。例えば、縦のエリアにリビングやキッチンなどの共有空間をつくり、横のエリアに個室といったプライベートな空間をつくることもできます。

 

他には、家に人を招くことが多いなら、縦のエリアに家族が暮らす空間を、横のエリアに来客用の空間をつくってもよいでしょう。

外観に個性が出せる

一般的な家は、正方形や長方形であることが多いため、L字型の家というだけで、外観の雰囲気が変わります。

 

土地が広いのであれば、L字型の平屋にしてもよいですし、壁の一部を大きな窓にして外観デザインにこだわってもよいでしょう。大きな窓は採光や通風に優れ、暖かさや心地良さを感じることができます。

 

L字型の縦と横の間の中庭は、家で隠すこともできるため、斬新なデザインにしても周囲からの視線を気にする必要がありません。アイデア次第で、様々な家を検討でき、自分好みにつくることができます。

L字型の家のデメリット

Point 間取りの自由度が低く、建築費用やメンテナンス費用が高い

 

間取りの自由度が低い

L字型の家は、廊下を確保するために、部屋の大きさや配置に制限がかかることが多く、間取りの自由度が低いとされています。

 

平屋ではなく、2階建てや3階建てにすると、延べ床面積が広くなるため、その分間取りの自由度が上がりますが、斜線制限を満たすか確認する必要があります。

 

斜線制限とは、道路や隣地に建つ家の採光や通風を確保するために、建築物の各部分の高さを制限することです。斜線制限については「斜線制限とは?用途別の制限や計算方法を解説」を参考にしてください。

建築費用やメンテナンス費用が高い

L字型の家は、正方形や長方形の家と比べて凹凸が多く、後ほど詳しく解説しますが耐震性について考慮しなければいけないことがあるため、建築費用が高くなります。

 

また、一般的にメンテナンス費用も多くかかります。特に、壁の2つの面が出会うところの内側のへこんだ部分である入隅(いりすみ)は、劣化しやすいため、補修工事や補強工事が必要になることもあります。

L字型の家の上手な間取り設計

Point 中庭やビルトインガレージ、デッキをつくる

 

中庭をつくる

L字型の家の縦と横の間の空間は、一般的に中庭にすることが多く、木や花を植えたり、バーベキューをしたりして自然を感じることができます。

 

子どもがいるなら、中庭を遊び場にしてもよいでしょう。家の中からでも子どもの様子をうかがえ、安心して見守ることができます。

 

また、リビングの横にデッキ付きの中庭をつくると、家の外と中をゆるやかにつなげられ、リビングを延長したような開放感を感じられます。

ビルトインガレージをつくる

土地がそれほど広くない場合は、L字型の家の下にビルトインガレージをつくる方法もあります。ビルトインガレージとは、車を格納する駐車スペースを家の内部に組み込むタイプのガレージのことです。

 

ビルトインガレージについては「ビルトインガレージとは?メリット・デメリットや設計時の注意点も」を参考にしてください。

駐車場の上にデッキを設置する

L字の縦と横の間に駐車場をつくって、その上にデッキを設置すれば、駐車場だけでなく中庭を確保できなくてもそれに代用できるスペースをつくることができます。

 

駐車場の上のデッキは、2階の部屋から移動できるようにすると、中庭と同じようにたくさんの洗濯物を一度に干したり、植木を置いて緑を増やしたりできます。

L字型の家の気になる耐震性

Point 正方形や長方形の家に比べると、耐震性は低い

 

一般的に、地震に強い家の形は、正方形や長方形とされています。家を囲んでいる6つの面が一体となって、地震の揺れを分散させるため、大きな地震にも耐えられます。

 

対して、凹凸の多いL字型の家は、地震の揺れが1点に集中してしまうことがあり、家の形が複雑なため、地震を受ける角度によって揺れる方向が異なります。L字の縦と横で異なる揺れが生じた場合、ひずみが起きて、被害を受けることもあります。

 

また、開口部が多いとそこを起点として倒壊する恐れがあります。特に、1階に開口部が多い2階建てや3階建ては、正方形の家よりも耐震性が低くなります。

 

家の中から中庭の景色を楽しむために、中庭に臨む壁一面をガラス窓にする方もいますが、通常の壁よりも耐震性が下がってしまいます。そのため、開口部の大きさや数は、住宅メーカーとしっかり相談し、耐震性を意識しましょう。

まとめ

L字型の家とは、上から見るとアルファベットの「L」字型になっている家のことです。三角形の土地や旗竿地などの不整形地にも建築でき、L字の縦と横で空間を分けることもできます。

 

ただし、間取りの自由度が低く、建築費用やメンテナンス費用、耐震性などについて考慮する必要があるため、L字型の家を建てたいなら住宅メーカーに相談しましょう。

 

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