予算内で理想の注文住宅を建てるシミュレーション方法


マイホームを持つなら建売やマンションではなく、間取りや、内装を自由に設計できる注文住宅を一度は検討したことがあるのではないでしょうか。

間取りを自分で手軽に設計できるスマホアプリや、住宅を建てる為にかかる費用を計算できるサイトを利用すれば、気軽に注文住宅のシミュレーションをすることができます。

ただし、抜け漏れなくシミュレーションをしないと注文住宅の予算がオーバーして住宅ローンの支払いが苦しくなったり、好みの間取りや内装とは違った住宅になったりして後悔することになります。

理想のマイホームを建てるためには、予算や間取りなどを抜け漏れなく決めて注文住宅を建てるシミュレーションをする必要があります。

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資産計画と間取りをシミュレーション

注文住宅を建てるために頭金と毎月返済できる費用を計画

自身が借り入れできる金額の目安を把握し、無理のない頭金と毎月の返済額を決めれば、余裕を持って理想の住宅を建てる計画を進めることができます。

いくらまで住宅ローンの借り入れができるかは一概に言えませんが、自身に返済能力があることを証明する為には、どこの企業に勤めていて、年収がどれくらいなのかは大切です。

年収のおよそ7倍が、借り入れ可能な住宅ローンの目安です。あなたが年収500万円であれば、約3,500万円が借り入れ可能な住宅ローンの金額の目安ということになります。

年収のおよそ7倍という数字は「フラット35」という住宅ローンの借り入れを行った人の平均値です。実際のデータを参考に住宅ローンの借り入れをおこないましょう。

自身が借り入れできる金額の目安を把握したら、無理のない頭金と毎月の返済額を決めましょう。

頭金は住宅購入価格の約20%です。頭金を約20%用意することができると、金利が下がるプランが多くの銀行にあります。金利が下がればその分、返済額を減らすことができます。 たとえば、あなたが3,000万円で住宅を購入する場合は、頭金の目安は600万円程度です。

毎月の返済額は様々な条件を考えて計算する必要があるので以下の条件で算出します。 住宅ローンを返済していく期間に収入や支出が変わるリスクを考えたうえで、問題なく返済を続けられる金額かどうかを確認してください。

■借り入れ条件 ・借り入れ金額:3,000万円 ・返済期間:30年 ・金利:1.2% ・金利タイプ:全期間固定 ・ボーナス返済:なし

返済方法は、元利均等返済と元金均等返済の2種類から選ぶことが可能です。元利均等返済とは、元金と利息の合計を定額で返済する方法です。元金均等返済とは、利息を除いた元金を一定額で返済する方法です。

元利均等返済の場合、毎月の返済費用は99,272円です。 計算式は【①借り入れ金額】×【②月利】×【③(1+月利)^返済月数】÷【④(1+月利)^返済月数-1】です。 今回の借り入れ条件で当てはめた場合は次の通りになります。 【①3,000万円】×【②0.001(=0.012÷12ヶ月)】×【③1.433…(=1+0.001)^360回】÷【④0.433…(=1+0.001%^360回-1回)】

元金均等返済の場合、毎月の返済費用は113,333円です。 計算式は【①借り入れ金額】÷【②返済月数】+【①借り入れ金額】×【③月利】です。 今回の借り入れ条件で当てはめた場合は次の通りになります。 【①3,000万円】÷【②360ヶ月(=30年×12ヶ月)】+【①3,000万円】×【③0.001(=0.012÷12)【

具体的に頭金や返済額の計算をおこなうことで、無理のない返済計画が可能です。

また、万が一、契約者が死亡してしまった場合や重度の障害を負ってしまう可能性などのリスクを考えて、団体信用生命保険などの保険を検討するべきです。

銀行やファイナンシャルプランナーなど専門家の助けを借りることで、無理なく返済できる金額や保険の相談ができます。

世帯人数に合わせた間取りや部屋数を決定

国民の安定した生活の確保と向上を促進することを目的とした「住生活基本計画」にもとづいて間取りや部屋数を決定しましょう。

「住生活基本計画」の居住面積水準によると、世帯人数に合わせた生活の実現をするためには、住宅の面積水準を把握することが大切です。居住面積水準は4つの種類があります。

最低居住面積水準

世帯人数に合わせて健康的で文化的な生活を営むのに必要な住宅面積の水準です。

誘導居住面積水準

豊かな住生活を営むことを前提としており、様々な日常生活に適応する為の住宅の面積水準です。

一般型誘導居住面積水準

都市の郊外または都市以外の地域で戸建住宅の居住を想定した水準です。

都市居住型誘導居住面積水準

都市の中心、または周辺の2名以上での同居を想定した水準です。 実際に世帯人数に合わせた間取りや部屋数を決める際の参考例です。

⚫️一般型誘導居住面積水準の場合

単身者:55 ㎡(約33畳) 3DK、1LDK、2LDK
2人世帯:75㎡(約45畳) 2LDK、3DK、3LDK、4DK
3人以上の世帯:25 ㎡×世帯人数+25 ㎡ 3LDK、4DK

⚫️都市居住型誘導居住面積水準の場合

単身者:40 ㎡(約24畳) 1LDK
2人世帯:55㎡(約33畳) 3DK、1LDK、2LDK
3人以上の世帯:20 ㎡×世帯人数+15 ㎡ 3LDK、4DK

建てたい住宅に必要な設備や条件の優先順位を決定

間取りと予算だけでなく、家に必要な設備や条件の優先順位も決定しましょう。まずは、家族で話し合い、それぞれの希望や要望を洗い出してみてください。

希望や要望だけでなく現在住んでいる家に対する不満点や、不便な点を洗い出すのも効果的です。

洗い出したら、家族全員が納得できる順位を作りましょう。作成した順位をハウスメーカーや工務店に伝えることで、建築費用と条件のバランスをとりながら、自分たちにあったプランで理想の家づくりを進めることができます。

住宅を建てるためにかかる費用

土地の購入にかかる費用

土地購入時に必要な費用と土地購入後にかかる費用があります。いざ契約しようと思った時に予算オーバーになってしまわないように気をつけましょう。

土地購入時に必要な費用 仲介手数料、印紙代、登記費用、都市計画税・固定資産税、住宅ローンの手数料、測量費用、農地転用の費用
土地の購入後に必要な費用 不動産取得税、取壊し費用、都市計画税・固定資産税、上下水道の負担金・加入金、地盤調査費、団体信用生命保険料

土地代金と土地代金の5~10%の諸費用や税金がかかる想定をした資金計画を立てると安心です。 土地の購入費用は、場所や大きさによって大幅に変わり、土地を持っていない場合は注文住宅を建てる際に最も高くなることが多い費用です。

特に主要都市の近辺やアクセスの良い場所は、高額になる傾向があります。

住宅の設計や工事のために建築会社に支払う費用

建築費用の中には、仮設工事、基礎工事、外構工事、木工事、内装仕上げ、住宅設備工事などが含まれており、家づくりにおける全費用の約75%といわれています。

建築会社は大きく3種類あり、こだわりを細部まで丁寧に拾い上げてゼロから設計図を仕上げて唯一無二の住宅を建築していく設計事務所、基準にあわせて統一された高品質な住宅を全国にどこでも建築するハウスメーカー、地域密着で住宅の設計・監理・施工を一貫しておこなう工務店から選びます。

建築会社に設計や工事を依頼するかで費用は異なります。また彼らの提案する工法によっても費用が大きく変わるため、複数の建築会社から見積もりを取り、費用や提案内容を比較して検討することがポイントです。

住宅の内装やインテリアにかかる費用

内装仕上げや家具・照明などのインテリアにこだわると、費用が高額になることがあります。しかし、理想の注文住宅を実現する為には、内装やインテリアにも一定の予算を充てることが大切です。

まずは、家族で話し合い、どこの部分に予算を投じるかを決めましょう。たとえば、リビングや寝室など、家族が集まる空間には手をかけたい場合、そこに予算を割り当てることがおすすめです。

逆に、あまり使用する機会の少ない部屋や場所については、予算を抑えることも考えましょう。

また、内装やインテリアに関しては、完成した家に入ってからも変更や追加が可能なので、まずは最低限の内装やインテリアに予算を充て、後からアップグレードすることも可能です。

家づくりの費用計画において、住宅の内装やインテリアにかかる費用を考えながら、理想の住まいを実現しましょう。

ハウスメーカーにカタログ請求して住宅の外観をイメージ

住宅の外観をイメージするために、ハウスメーカーにカタログ請求をおこないましょう。 カタログには、さまざまなデザインの住宅が掲載されており、自分の理想に近い外観を見つけることができるはずです。

理想のイメージを実現するために仕上がりイメージがひと目でわかるプラン作成依頼サービスもあります。理想とする外観のイメージが沸かない人や、より具体的に外観をイメージさせたい人は検討してください。

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ハウスメーカー別や間取り別の注文住宅の見積もりシミュレーション例

ハウスメーカー別の見積もりシミュレーション例

大手ハウスメーカーの見積もり費用の例

ダイワハウスや積水ハウス、住友林業、へーベルハウス、セキスイハイムなどの大手ハウスメーカーでは、坪単価が70万円~100万円程度です。たとえば30坪の家を建てる場合、約2,100万円~3,000万円程度の費用がかかることになります。

ただし、あくまで目安であり、実際の見積もりはプランや仕様によって大きく変わることがあります。見積もりを入手する際は、複数社の見積もりを比較することも大切です。

ローコストハウスメーカーの見積もり費用例

ローコストハウスメーカーとは住宅を建てる材料費や人件費、広告宣伝費などカットして住宅を販売しているハウスメーカーのことです。

タマホーム株式会社の商品ラインナップの1つである「大安心の家」を参考にして、ローコストハウスメーカーの見積もり費用例を見てみましょう。

タマホームは、低価格でありながら品質に妥協しないローコスト住宅を提供している大手メーカーです。たとえば、3LDKの家を建てる場合、総額費用は約2,000万円前後になることが予想されます。

ただし、あくまで参考の金額であり、実際の費用は土地や材料、施工方法、家の間取りなどによって大きく変わることがあります。また、ローンの利率や返済期間によっても毎月の返済額は変わりますので、個別の状況に合ったシミュレーションをおこなってください。

間取り別の見積もりシミュレーション例

無料で利用できる見積もりサイトも多く紹介されており、住宅見積.comやウッドフレンズの家の見積りシミュレーションなどが利用可能です。

実際に間取りによって、住宅購入価格の予算総額がどれくらい違うのか確認したところ、1LDK〜2LDKであれば1,000万円台、2LDK〜5LDKであれば2,000万円台、3LDK〜6LDKであれば3,000万円台でした。

注文住宅の間取りや費用を自分でシミュレーションする方法

間取りイメージをシミュレーションする無料アプリ

立体的な間取りを作成するなら「Home Design 3D」

立体的な間取りを作りたい人は、「Home Design 3D」がおすすめです。まずはアプリで間取りを作成し、そこに家具やインテリアを配置することで、3Dで部屋のイメージをすることができます。 「Home Design 3D」は新築やリフォームを検討中の方に人気であり、インテリアコーディネートが好きな方にもおすすめです。

「Home Design 3D」では、自由に色をカスタマイズできて、現代的なものから古典的なものまで約数千のアクセサリーやインテリアが揃っています。また、家の内装や外観の作成もすることできます。

3D表示ができることで、平面では分かりにくい家具の配置などがイメージしやすくなり、リアルな部屋の雰囲気を体感できます。「Home Design 3D」はiPhone、android両方に対応しており、立体的な間取りを作りたい人にはおすすめなアプリです。ぜひ試してみてください。

誰でも感覚的に使える「再現間取りメーカー」

再現間取りメーカーは、誰でも簡単に間取りを作れるアプリで、3Dで部屋の雰囲気や家具の配置のシミュレーションをすることができます。たとえば、「リノベる。おうちプランナー」と言うアプリは、家具を自由に配置し、3Dで気になる角度も閲覧が可能です。 さらに、VRヘッドセットを使えば、まるで自分が部屋にいるかのような臨場感を味わえます。

また、アプリ「間取りTouch+」は、リストから部屋と設備パーツを選びながら簡単に間取り図を作ることができ、家具配置も自由に行えます。 ニトリやイケアの家具を使ったルームプランナーもあり、実際に販売されている家具を使って間取りやインテリアのシミュレーションができます。

再現間取りメーカーを活用すれば、イメージがしにくい間取り図を3Dで表現し、家具の配置や日当たりなどを具体的にチェックでき、理想の住まいをイメージしやすくなります。ぜひ、アプリを試して、自分の気に入った間取りを見つけてみてください。

現地見学会や展示場で役立つ「MAGICPLAN」

現地見学会や展示場では、「MAGICPLAN」というアプリが役に立ちます。部屋の写真を撮るだけで、間取りを作成できる優れものです。 部屋をカメラに写すだけで、寸法を簡単に計測することができ、写真を撮影後に編集が可能です。 リノベーションや新築の注文住宅での間取り作成にも活躍します。また、家具や設備の配置に加え、3D表示もできるので、よりリアルなイメージを把握することができます。iPhone、Android両方に対応しており、iTunesでも受賞歴がある人気アプリです。

現地見学会や展示場で、実際の空間を体感しながら、MAGICPLANアプリで間取り図を作成していくことで、自分の理想の家がより具体的にイメージできます。

注文住宅を建てる費用のシミュレーションができる無料サイト

簡単な選択肢から選ぶだけの「住宅見積.com」

「住宅見積.com」は、無料で注文住宅にかかる費用のシミュレーションサイトで、熊本県の工務店である高木ハウジングが運営しています。体験版では、外観や間取り、設備・オプションなど、さまざまな選択肢から希望する条件を選んで、建築費用の見積もりと住宅ローン返済のシミュレーションをおこなうことができます。また、操作も簡単で専門的な知識は不要です。

「住宅見積.com」は、「まずはざっくり費用を把握したい」という方におすすめです。 サンプル画像を見ながら、気軽に試すことができるので、細かい部分まで決まっていなくても安心です。また、ローンシミュレーションも可能なので、月々の返済額も知ることができます。

つくった間取りの費用がわかる「木の家¥シミュレーター」

「木の家¥シミュレーター」は、自分で作成した間取りを実現するのにかかる費用のシミュレーションができるサービスです。部屋、階段、ドア・窓、住宅設備、家具、インテリア、エクステリアの7項目から希望するものを選択して、ローン返済と見積もり金額のシミュレーションをすることできます。

間取りの費用について大まかに把握できるため、今後、具体的な見積もりをハウスメーカーや工務店から取得する際にも、参考になる情報が得られます。

シミュレーションで大まかな費用がわかったら、複数のハウスメーカーや工務店から見積もりを入手し比較をおこない、自分に合った選択をしましょう。

注文住宅のシミュレーションで予算オーバーしたときの対処法

ハウスメーカーや建築デザイナーに直接相談

注文住宅のシミュレーションで予算がオーバーしてしまった場合、ハウスメーカーや建築デザイナーに相談することがおすすめです。

専門家の目線で間取りプランや見積もりについて具体的な提案やアドバイスをもらうことができます。 予算や土地などで妥協しなければいけない部分も出てくるでしょうが、専門家と協力して自分たちの優先度の高い部分を検討し、日常生活に合った間取りを決めていきましょう。

また、一括依頼サービスを利用することで、複数のハウスメーカーと比較することができます。自分の希望に適したハウスメーカーを見つけ、家づくりの失敗を防ぐことができます。

希望条件や予算に合うハウスメーカーを専門家に無料相談

注文住宅を検討している際、希望条件や予算に合ったハウスメーカーを見つけることが大切です。 ウチつくの無料相談サービスでは、家づくりの進め方、予算の決め方、ハウスメーカーの選び方など具体的な相談ができるので、お気軽にご相談ください。

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