一戸建てなら新築と中古のどちらを購入する?メリット・デメリットなどを解説
一戸建ての購入を考えている方の中には、新築にこだわらず中古も視野に入れている方もいるかもしれません。そこで今回は、一戸建ての新築と中古を比較し、それぞれのメリット・デメリットなどを解説します。
一戸建ての新築と中古、どちらが購入されている?
Point 新築の人気は根強いが、予算を考えて中古を選ぶ方もいる
日本では新築の人気が根強く、一般社団法人不動産流通経営協会「既存住宅流通量の地域別推計について」の調査によると、2020年の新設住宅着工総数は81万5,340戸に対して、既存住宅流通推計量は56万7,721件です。
新設住宅着工総数は、2021年と比較し、減少傾向にありますが、それでも新築は変わらず人気な様子がうかがえます。
また、国土交通省「令和3年度住宅市場動向調査報告書」によると、新築を選ぶ理由としては、新築の方が気持ちが良いからという理由が最も多く、続いて、中古はリフォーム費用などで割高になる、隠れた不具合が心配だった、などが挙げられます。
対して、中古を選んだ理由としては、予算的にみて中古住宅が手頃だったからという理由が最も多く、続いて、新築住宅にこだわらなかったから、リフォームによって快適に住めると思ったから、などが挙げられます。
一戸建ての新築と中古のメリット・デメリットを比較
Point 新築は住宅そのものだけでなく設備も最新で、中古は初期費用が安く済む
新築のメリット
新築は当然ながら誰も住んだことがないため新しく、最新のセキュリティや設備が備わっており、中には新築で暮らすという心地良さに満足する方もいます。
特に、新築の注文住宅は、設計の自由度が高く、自分好みに選べることが多いため、満足度が高いです。太陽光発電システムや家庭用電池などは、中古だと間取りや構造の問題で後付けできないこともあります。
また、高い断熱性や新しい建材などを使うことにより、メンテナンスまでの期間が長く、中古よりもメンテナンス費用が安くなる傾向があります。
新築のデメリット
新築は中古よりも、購入費用が高くなり、人気エリアや駅前などでは土地を探すのが大変です。
中古のメリット
中古は新築よりも安く購入することができ、エアコンや照明などの設備が付いていることもあり、初期費用が少なくて済みます。
すでに建っている実物を見ることができるため、日当たりや風通し、周囲の建物などを確認できます。日当たりや吹き抜ける風の気持ちよさなどは、実際に体験してみないと想像がしにくいものです。
中古の劣化が気になる方は、過去の修繕歴を見て品質を確認し、心配なら、購入前にホームインスペクションを行ってもよいでしょう。
ホームインスペクションとは、住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士)が第三者的な立場から、住宅の劣化状況や不具合、修繕すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見極め、アドバイスを行うことです。
ホームインスペクションについては「ホームインスペクションとは?内容やメリット・デメリットなどを解説」を参考にしてください。
中古のデメリット
中古は、メンテナンスまでの期間が短く、維持費が高くつくことがあります。状況によって異なりますが、修繕費は築10年を過ぎた頃から徐々に必要になるとされています。維持費については「一軒家の維持費とは?固定資産税や修繕費など内訳を解説」を参考にしてください。
中古を購入して、リフォームや建て替えをする方もいますが、法律や条件によっては制限があることも考えられます。
また、中古の劣化を味わいだと感じることができればよいですが、住み心地が新築よりも悪いかもしれません。
一戸建ての新築と中古、それぞれに向いている方とは
Point 新築は、きれいな住宅に住みたい方や、理想の家づくりをしたい方におすすめ
新築に向いている方
きれいで最新の設備が整っている住宅に住みたいなら新築が向いています。また、新築の注文住宅を自由に設計できるため、理想の家づくりをしたい方にもおすすめです。
中古は築浅でも、以前に住んでいた方の形跡があると、そこが気になる方もいます。予算があれば、新築を選択する方が多いようです。
中古に向いている方
手持ちの資金が少なく、初期費用をあまりかけられないなら、中古が向いています。中古は、実物を見学することができ、予算内で多くの要望を実現できる住宅と出会えることもあります。また、すぐに入居できるのもメリットです。
しかし、予算上中古しか考えていなくても、ローコスト住宅や三階建てなどもあるため、新築を検討してもよいかもしれません。
ローコスト住宅については「ローコスト住宅とは?メリットやデメリット、後悔しないための重要なポイントを徹底解説!」を、三階建てについては「三階建ての家とは?メリット・デメリットや設計ポイントなどを解説」を参考にしてください。
まとめ
一戸建ての場合、新築と中古のどちらを購入するか悩む方もいます。新築と中古には、それぞれメリット・デメリットがあり、予算や住宅にどのような間取りや設備などを求めるかによって、どちらが向いているか変わります。
理想の家づくりをしたい方には新築が向いています。とはいえ、資金計画に悩むこともあるでしょう。住宅ローンや頭金の相場など、家づくりに関する情報を知りたい方には、「ウチつく by Onnela」の利用がおすすめです。
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