注文住宅の屋上とは?設計パターンやメリット・デメリットなどを解説
注文住宅は設計の自由度が高いため屋上をつくることもできます。屋上でプールやバーベキューなどのアウトドアを楽しめ、たくさんの洗濯物を一度に干すことができるといったメリットがありますが、その一方でデメリットもあります。今回は注文住宅の屋上について解説します。
屋上がある家の魅力
Point プールやバーべキューなどのアウトドアを楽しめ、たくさんの洗濯物を干せる
屋上があるとアウトドアを楽しんだり、日当たりを活用して洗濯物を干すこともできます。土地があまり広くなく、庭を設計することができない場合、屋上があることで、楽しみが増えたり便利になったりします。
屋上の設計パターン
Point 屋根全体か一部のみにするか選べて、屋上への移動方法も複数ある
屋上は屋根全体にするか一部のみにするか
屋上は「屋根全体を屋上にするパターン」と「屋根の一部のみを屋上にするパターン」のいずれかを選ぶことができます。ただし、地域によっては高さ制限や斜線制限などがあり、屋根全体を屋上にすることができないこともあります。
ペントハウス、屋外階段、隣接する居室から屋上に移動する
屋上に移動する方法はいくつかあります。ペントハウスと呼ばれる、最上階に設けた小屋をつくってその中に階段を設置する方法や、屋外階段を設置する方法があります。
屋外階段の場合、1階から直接屋上に移動でき、ペントハウスのように高さ制限や斜線制限などの影響を受けにくいメリットがあります。また、2階のドアやバルコニーから屋外階段をつくることもできます。
他には、隣接する居室から屋上に移動する方法もあり、ルーフバルコニーや屋上テラスと呼ばれます。
屋上のメリット
Point 眺望が良く、アウトドアや洗濯物干しスペースとして活用できる
眺望が良い
屋上を設置すると眺望を楽しむことができます。近くに海や川などがあるなら自然を満喫できることでしょう。合わせて視線を遮りにくい柵や塀を選ぶと閉塞感が少ないのもおすすめです。
アウトドアを楽しめる
屋上があると子どもや犬を遊ばせたり、友人を呼んでバーべキューを楽しんだりすることができます。
また、ガーデニングや野菜づくりなどの趣味を楽しむスペースにもなり、天体望遠鏡を設置して天体観測をすることもできます。土地があまり広くなく、庭を設けられなかった場合、屋上をつくることで、様々なアウトドアを楽しむことができます。
洗濯物を広々干せる
屋上は広めの洗濯物干しスペースとして活用できます。布団や毛布などの大きい物を干すのも簡単です。屋上を高めの塀で囲むと、周りからの視線を遮ることもできます。
屋上のデメリット
Point 建築費用やメンテナンス費用がかかり、雨が溜まったり転落したりする恐れがある
建築費用やメンテナンス費用、掃除が必要
屋上がない注文住宅に比べると、建築費用が高くなります。また、鉄骨造の場合は、ゴム素材の防水シートを使うことが多く、10年程度を目安にメンテナンスする必要があります。
また、定期的に屋上を掃除して、排水溝が詰まらないように気を付けたり、ブラシでこすってきれいにしたりする必要があります。
雨が溜まる恐れがある
きちんと排水できないと、屋上に雨が溜まることがあります。屋上に勾配をつけて隅に雨が流れていきやすいようにし、排水溝を複数設けて素早く排水する工夫を行うと良いでしょう。
屋上から転落する恐れがある
階数が3階以上の場合など、対象の建築物には法律で1.1メートル以上の高さの手すりが必要となっていますが、何か踏み台になるような物があれば、子どもがその上に乗って転落する恐れもあります。転落する恐れを減らすことができる柵や塀を設置し、踏み台になる荷物は置かないようにすると良いでしょう。
後悔しない屋上設計のためのポイント
Point 屋上への移動が大変で使わなくなることもある
洗濯機からの距離が遠くて運ぶのが大変
屋上で洗濯物を干す場合、洗濯機のある場所から屋上まで洗濯物を運ぶのが大変だということもあります。家事動線も意識して屋上への移動方法を検討すると良いでしょう。
使う頻度が少なくて必要なかった
屋上をつくったものの、あまり使うことがなく、メンテナンスが負担になることもあります。屋上で何をしたいか、使用用途をあらかじめ具体的に描いておきましょう。屋上への移動が大変な家事・生活導線なら、使わなくなってしまう恐れもあります。
大雨や大雪の時が心配
きちんと排水機能を持っていても、大雨や大雪の時に心配になる方もいます。ただし、大雪が降っても、少し雪かきをする程度で問題ないケースがほとんどで、雪の重みで家が潰れることも考えにくいです。
眺望が良いが、周囲からの視線が気になる
眺望の良さと周囲からの視線は、ちょうど良いバランスを見極めないといけません。開放感を求めた結果、隣家や道路などからの視線が気になることもあります。
そのため、柵や塀をどのようにするか、しっかり検討しましょう。外観の好みだけでなく、機能性も考慮してください。
屋上がつくれない場合もある?法的制限とは?
Point 高さ制限や斜線制限などがあるため、屋上をつくれないこともある
高さ制限や斜線制限などの影響を受けて、屋上のある注文住宅を建てられないケースもあります。斜線制限とは、採光や通風の確保を目的として建築物の高さを制限することです。詳しくは「斜線制限とは?用途別の制限や計算方法を解説」を参考にしてください。
また、屋上に設置するペントハウスや手すりに関する制限もあります。屋上をつくれるかは、ハウスメーカーや工務店に相談してください。
まとめ
屋上があるとプールやバーベキューなどのアウトドアを楽しめ、たくさんの洗濯物を一度に干せるようになります。屋上は様々な設計パターンがあるため、使用用途に合わせてつくりましょう。使用用途を具体的に描かなかった場合、屋上への移動が大変といった理由で、あまり使わなくなることも考えられます。
メリット・デメリットを考慮した上で、屋上が必要だと感じたら、様々な制限を満たすか住宅メーカーに相談すると良いでしょう。
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