注文住宅でのプライバシーとは?配慮できるポイントや失敗例などを解説


注文住宅を建てる時は、プライバシーに配慮した家にしたいと考えるでしょう。他人の視線を気にせずに安心して暮らすために、注文住宅でのプライバシーの重要性や配慮できるポイント、失敗例などを解説します。

注文住宅を建てる時のプライバシーの重要性

Point 家の外、あるいは家族間のプライバシーが必要

 

注文住宅を建てる時に考えたいプライバシーには2種類あります。1つ目は、家の外とのプライバシーで、隣の家や道路から自分の家の中の様子が分かると、落ち着いて暮らすことができません。

 

そして、2つ目は家族間のプライバシーです。同じ家に暮らす家族とは言え、最低限のプライバシーは必要で、1人で静かに過ごせる空間の確保や着替えなどの時は家族からの視線を遮れるような工夫が必要です。

 

 

 

 

 

注文住宅の設計でプライバシーを配慮できるポイント

Point 間取りや窓の配置などを工夫する

間取り

間取りを考える時は、家族を含めた他人からの視線が気にならないような工夫ができると良いでしょう。

脱衣所

脱衣所は、特にプライバシーに配慮すべき場所です。洗面所とバスルームに面している脱衣所が同じ空間になっている家も少なくありませんが、その場合は入浴中は脱衣所を使用しているかどうか判断がつかず、洗面所を使用しにくくなってしまいます。父親が洗面所を使用しようとしたら、入浴しようとしている娘と出くわしてしまうことも考えられます。

 

こういったことを避けるためには、洗面所と脱衣所をドアで区切ることや、洗面台を別の部屋に設けること、脱衣所を使用している時はドアの鍵をかけることなどが考えられます。

トイレ

家族間でもトイレはプライバシーに配慮したい場所です。トイレがリビングや個室の隣にあると、トイレ使用中の音が気になることもあります。

 

そのため、トイレの隣には廊下や収納などを配置できると、音が漏れても気になりにくくなります。

寝室と子ども部屋

寝室の配置はあまり気にしない方もいますが、夫婦の時間を過ごす上でプライバシーに配慮したい場所です。壁を隔てた隣に子ども部屋があると、お互いの生活音などが気になってしまいます。寝室も廊下や収納を隣に配置できるのが理想的です。

子ども部屋

子どもが2人以上いる場合、小さい頃は同じ1つの子ども部屋でも問題ないかもしれませんが、成長してきたら個別の子ども部屋が欲しいと言われるかもしれません。子ども同士でも、視線や音が気になることもあるため、将来的に区切れる間取りや、1人ずつ個室を設けると良いでしょう。

中庭や土間

中庭や土間がある間取りにすると、家の外からの視線を気にせず、子どもを遊ばせたり趣味を楽しめたりできます。

 

特に、プライバシーに配慮できるのが、建物や塀で囲まれた中庭のあるコートハウスです。家の外からの視線を気にせず、光や風などを取り入れることができ、開放感があります。コートハウスについては「コートハウスとは?特徴やメリット・デメリットなどを解説」を参考にしてください。

 

土間は、屋内で床板を張らず、土足で歩くスペースのことで、子どもの遊び場や収納スペースなどになります。家の中にあるため、プライバシーを守ることができる私的な場所です。

土間については「土間のある家とは?メリット・デメリット、間取りについて解説」を参考にしてください。

窓の配置や大きさ、種類

隣の家や通行人からの視線が気にならないようにするためには、窓の配置や大きさ、種類について検討しなければいけません。

 

例えば、通行人が多いのであれば、目線よりも高い位置に窓を配置する方が好ましいでしょう。また、窓を小さくしたりスリット窓にしたりする方もいます。特に、バスルームやトイレの窓はしっかりプライバシーを守れるように配慮しましょう。窓については「窓の配置とは?種類や特徴などを解説」を参考にしてください。

プライバシーを重視しすぎた失敗例

Point 家事・生活導線や採光が悪くなることもある

中庭や土間があることで家事・生活動線が悪くなった

子どもが敷地内で遊べるように中庭や土間を設計しても、成長すると使用頻度が減り、かつ家事・生活導線が悪くなってしまった方もいます。

 

特に中庭は光や風を取り入れられるため、設計する方も多くいるのですが、例えばリビングから洗濯機のある洗面所に行くのに、中庭を回っていかないといけない間取りにした場合、不便さを感じることになるでしょう。

 

中庭を設けてコの字型の家を建てるときは家の端から端まで移動するのが面倒なこともあります。そのため、中庭の配置には気を配りましょう。

採光が悪くなった

プライバシーを重視し過ぎたため、十分な採光を得られない家になってしまった方もいます。窓を小さくしたり高い目隠し用のフェンスを設けたりすると、取り入れられる日光が減ってしまい、家全体が薄暗くなってしまうこともあります。

通行人からの視線を遮ったため、泥棒まで隠れてしまう

隣の家や通行人からの視線を遮るように目隠しを高くしたため、泥棒にとっては隠れやすい家になってしまったということにもなりかねません。すべてを隠すのではなく、プライバシーに配慮したい場所だけ隠すようにしましょう。

 

なお、注文住宅のセキュリティ対策については「戸建てのセキュリティ対策とは?空き巣に入られやすい家の特徴を解説」が参考になります。

設計以外にもインテリアや設備でプライバシーを守る方法

Point 機能性の高いカーテンやスマートホーム化を検討してみるのもおすすめ

 

プライバシーを守るために、インテリアや設備を充実させるのも良いでしょう。例えば、カーテンは機能性に優れたものを選び、外から家の中の様子が見えないものにすることができます。

 

その他、毎日何時ごろに帰宅するか外から分からないようにするため、スマートホーム化しても良いでしょう。設定時間になると、照明を付けたりカーテンを開閉させたりできます。

 

また、室内や室外にカメラを設置して、外出先からでも監視できるようにすることも可能です。電気代が気になるかもしれませんが、スマートホーム化すれば、無駄なエネルギーを省くことができ、それほど高額になることは少ないでしょう。

 

スマートホーム化については「新築のスマートホーム化とは?メリット・デメリットなどを解説」を参考にしてください。

まとめ

注文住宅を建てる時は、家の外だけでなく家族間のプライバシーにも配慮する必要があります。特に、子どものプライバシーの配慮ができていなかったと感じる方はいます。

 

今は子どもが小さくリビングで過ごす時間が多くても、成長したら個人のプライバシーを守る空間が必要になるため、子ども部屋はしっかり考える必要があります。

 

間取りや窓の配置、大きさなどは、住みやすさにも影響を与えます。プライバシーに配慮しつつも、家事・生活動線がスムーズか、採光は十分か、などを考えて決めていきましょう。

 

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