土地なし注文住宅とは?入居するまでの流れや土地探しの注意点などを解説
注文住宅を建てる際、土地を探すことから始める方は多くいますが、その際に気をつけたいポイントがいくつかあります。今回は、入居するまでの流れや、住宅ローンやつなぎ融資、土地先行融資などについても解説します。
土地なしで注文住宅を建てるとは?
Point 時間はかかるが自分好みの家を建てることができる
注文住宅は、自分で選んだ土地に自分好みの家を建てることができます。ただ、自分で決められることが多い分、土地探しから始めるとなると入居するまで時間がかかることもあります。あらかじめ全体の流れや注意点などを知っておくと、スムーズにトラブルなく家づくりを進められるため、しっかりポイントを押さえて把握しておきましょう。
土地なしの状態から注文住宅を建てるまでの流れ
Point 予算を決めて、土地探しをする必要がある
土地探しから始め、注文住宅を建てるまでの流れは以下の通りです。
1.計画
2.土地探しと住宅メーカー探し
3.プランニング
4.住宅ローン
5.着工
6.引き渡し、入居
まず、土地と注文住宅のそれぞれの予算を考えることから始めます。予算を決める際は、自身と配偶者など同居する家族の年収や貯金額をベースに考えます。
また、理想の間取りを考え、家づくりにおける優先順位を定められたら、土地探しとハウスメーカーや工務店探しを行いましょう。
住みたい地域を定めて、通勤・通学ができるか、スーパーや学校など近隣にどのような施設が欲しいかなどを具体的に考えてください。また、ハザードマップや地盤も確認しておくと安心です。
希望に合った土地が見つかったら、購入する前に現地に足を運んでください。近所にどのような人が住んでいるか、土地に高低差があるかなどを知ることができます。
可能であれば、平日と土日、昼と夜の両方を見ておくとよいでしょう。日中に訪れた際は日当たりや街並みの景観を、夜間に訪れた際は街灯の明るさや治安を確認します。
さらに、前面道路の道幅や交通量なども細かく確認しておきましょう。こういった土地探しを具体的に考えたい方は「いい土地とは?注文住宅の土地の探し方」を参考にしてください。
希望に合った土地を探して購入できたら、注文住宅のプランニングを進めていき、着工、引き渡し、入居という流れになります。それぞれの工程について詳しく知りたい方は「家づくりの流れが知りたい!家を建てようと思ってから入居するまでを徹底解説!」を参考にしてください。
住宅ローンの利用方法とタイミング
Point 審査を通ったら注文住宅が引き渡されるタイミングで住宅ローンを受けられる
注文住宅を建てる多くの方が、住宅ローンを利用します。住宅ローンを利用する場合は、月々いくらまでなら払っていけるのか、いつ完済できるかなどを考えます。
その際は「借りられる限度額」ではなく「返せる金額」を軸にして考えましょう。上限まで借りてしまうと住宅ローンの返済だけで手いっぱいになり、家計が苦しくなってしまう恐れがあります。
住宅ローンは、事前に審査を受ける必要があり、原則として注文住宅が完成して引き渡されるタイミングでようやく実行されます。住宅ローンの契約の流れについて詳しく知りたい方は「注文住宅の住宅ローン契約の流れとは?審査の内容やつなぎ融資についても解説」を参考にしてください。
もし土地を購入するための自己資金が少ないなら「つなぎ融資」や「土地先行融資」も検討すると良いでしょう。
つなぎ融資
つなぎ融資とは、これから注文住宅を建築する際、完成して住宅ローンが実行されるまでに必要となる土地購入費用や着工金、中間金などの支払いのために一時的に融資を受けるものです。
詳しくは「注文住宅を建てる際に考えたいつなぎ融資とは?メリット・デメリットなどを解説」を参考にしてください。
土地先行融資
土地先行融資とは、注文住宅を建築するとき、土地を先行して購入する際に受けられる融資のことです。
一般的には土地を先行して購入する場合、住まい以外への融資を防ぐために住宅ローンを利用することはできません。そのため、土地を購入するための自己資金が足りない方などが土地先行融資を利用します。土地先行融資については「土地先行融資とは?住宅ローンやつなぎ融資との違いなどを解説」を参考にしてください。
土地なしの状態から注文住宅を建てる際の注意点
Point 住みたい地域の相場や地盤改良の必要性、治安などをチェックする
住みたい地域の相場を知っておく
土地を持っていないなら、最初の計画の段階で、土地と注文住宅のそれぞれの予算を決めておく必要があります。
土地については、住みたい地域の相場を知っておくことで、予算の目処を付けることができます。また、相場と比べて明らかに高い・安い土地には何かしら理由があるものです。相場とかけ離れた価格の場合は、売主に土地について質問することをおすすめします。
まずは、土地をいくつかチェックして、広さや向きなどの条件ごとに、どのくらいの価格なのか理解しておくと安心です。
地盤改良の必要性を把握する
地盤改良とは、家を安全に支えるために行う地盤補強のことです。地盤が弱い場合、時間が経過するにつれ、地盤沈下が起こり、家が倒壊する恐れがあるため、地盤補強の工事を行う必要があります。
土地自体が安くても地盤改良が必要で予算をオーバーすることのないように気をつけましょう。地盤改良については「地盤改良とは?工事内容や費用、気を付けたいトラブルなどを解説」を参考にしてください。
地域の治安や近隣の環境をチェックする
土地を購入する際は、広さや地盤だけでなく、地域の治安や、近隣の環境をチェックする必要があります。
実際に住んでみると「思ったより騒がしい」「夜道を帰るのが怖い」と感じてしまうこともあります。これらを知るためには犯罪率などを調べるだけでなく、朝・昼・夜の時間帯で現地を訪れ、どのような雰囲気の地域かを自分の目で確かめると良いでしょう。
隣家との境界線は明確かチェックする
稀に隣家との境界線があいまいな土地があるため、隣家の植木や自転車などがはみ出ている土地は、注意が必要です。話し合いでスムーズに解決することもありますが、思わぬトラブルに発展するケースもあります。
賃貸物件とは異なり「隣の人と揉めたから引っ越す」ということはしにくいため、他にも選択肢があるのならば、あえて隣家との境界線が曖昧な土地を選ぶ必要はないでしょう。
まとめ
土地なし注文住宅は、自分で選んだ土地に自分好みの家を建てることができます。土地を持っていないなら、土地と注文住宅のそれぞれの予算を決めてから土地探しや住宅メーカー探しを行いましょう。また、住宅ローンのことも同時に考えられると、なお良いです。
ただし、住宅ローンは、原則として注文住宅が引き渡されるタイミングで実行されるため、土地を購入するための資金が足りない場合は、つなぎ融資や土地先行融資を受けることも検討するのがおすすめです。
土地を探す時は、住みたい地域の相場を把握し、地盤改良の必要性や治安、隣家との境界線が明確か、などを確認しておきます。後からトラブルに発展する可能性を減らしておきましょう。
土地探しから注文住宅を建てるまでには多くのことを決めないといけません。こういった家づくりを具体的に考えていきたい方には「ウチつく by Onnela」の利用がおすすめです。
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