注文住宅のトラブルとは?対応方法や回避するためのポイントなどを解説


様々な比較検討や、ハウスメーカー・工務店の担当者との打ち合わせを経て建築していく注文住宅。注文住宅は建売住宅と異なって建物が完成するまで実物を見ることができないため、イメージと違った住宅になることも考えられます。そういった例も含め、他にどのようなトラブルが起こりやすいのか知っておくことは予防につながります。今回はそんなトラブルについて、起こった時の対応方法や回避するためのポイントも併せて解説します。 

注文住宅の建築中と入居後によくあるトラブルとは

Point 設計したものが計画通りに進まないことも起こりうる

 

注文住宅は住宅メーカーとの念入りな打ち合わせの上で細かな設計を考え、建築をしていきます。しかし、注意深く打ち合わせを重ねていてもトラブルが起きてしまうこともあります。

以下に実際に起こったトラブルの例をご紹介します。

無断で設計を変更された

設計段階で図面を提示してもらい、納得した上で建築を始めていくのが注文住宅ですが、その後に住宅メーカー側の判断で変更を加えてしまった事例もあるようです。(例:開き戸の開く方向を無断で変更された)

 

本来ならば依頼主の同意を得てから変更をするべきですが、工期が延びることを恐れて、自己判断してしまったようです。

仕上がりがイメージと異なる

完成した住宅がイメージと異なっていた、というトラブルもありえます。注文住宅では依頼主が希望したイメージと住宅メーカーが想定したイメージに大きなずれが生じないためにも綿密に打ち合わせをしますが、全てを完全一致させるのは難しいです。(例:例:カタログと実際の壁紙の色が違った、ダウンライトが眩しすぎる)

打ち合わせが完璧だと思っても、完成するまでの建築中に現場に向かって状況を確認することも必要な手間と言えます。

工期が遅れる

着工してから引き渡しまでの工期が遅れることも考えられます。事前に交わす契約書に、期日を記載するため、住宅メーカーとの認識のずれは起こらないのですが、天候や建築材の手配ミスなどのため、計画通りに進まないことも起こります。

追加工事に対する認識にすれ違いが起きた

稀なケースではあるのですが、住宅メーカーの担当者から追加工事の提案をされることがあります。

もちろん、追加工事にも費用が発生する場合があります。追加工事の提案があった際には必要性や内容、費用の明細などの説明をしっかり聞きましょう。よく確認しなかったため、後から高額な費用を請求され、さらなるトラブルへと発展してしまったというケースもあります。

住宅メーカーの担当者とのトラブル

住宅メーカーの担当者とのトラブルもあります。上手くコミュニケーションを取れていたと思っていても、認識の相違やミスが生じることもあります。例えば、上記の「追加工事の認識すれ違い」のように追加費用が発生することを伝えきれていなかったり、頼んでおいたオプションを間違ったり、つけ忘れていたりすることも考えられます。特に、担当者が途中で変わった場合、報告漏れや伝達ミスが起こりやすいため、お互いに注意していくことが必要です。

近隣住民とのトラブル

建築中は、車や人の出入りが多くなり、騒音も発生するため、あらかじめ近隣住人に挨拶やポスティングで告知をしていないとトラブルに発展することもあります。また、作業車が邪魔になり、通行人や車が接触事故を起こしてしまう恐れもあります。

 

なお、その他の大きなトラブルとして、玄関ドアや建具の施工不良などがあります。修繕が簡単にできない箇所もあるので注意が必要です。

 

 

 

 

 

トラブルが起きた際の対応方法

Point 契約内容を確認し、国民生活センターや弁護士などに相談する

住宅瑕疵担保責任保険を確認する

瑕疵(かし)とは、「欠陥」のことです。新築住宅に瑕疵があった場合、補修を行った事業者に対して保険金が支払われる制度があります。保険に入っているかどうかは、売買契約や請負契約時の説明や契約書類で確認できます。

 

発生したトラブルが、住宅瑕疵担保責任保険の適用範囲なら、解決までスムーズに進むことが多いです。

国民生活センターや弁護士などに相談する

住宅メーカーとの話し合いを上手く進められなかった場合は、国民生活センターや弁護士などに相談すると良いでしょう。

 

国によって設立された法的トラブル解決のための総合案内所である「法テラス」なら、通話料はかかりますが、利用料は無料です。

 

トラブルを未然に回避するための大事なポイント

Poimt 信頼できる住宅メーカーを選んで、こまめに連絡やアドバイスを受ける

信頼できる住宅メーカーを選ぶ

注文住宅でのトラブルを避けるためには、信頼できる住宅メーカー選びが重要です。費用の安さも気になりますが、実績や評判なども確認し、納得した上で依頼しましょう。

 

ハウスメーカーの選び方については「ハウスメーカーの選び方がわからない!?後悔しないための5つのポイントとは?」を、工務店の選び方については「工務店の選び方とは?ハウスメーカーとの違いやメリット・デメリットなどを解説」を参考にしてください。

話し合ったことは記録する

住宅メーカーの担当者とは綿密にコミュニケーションを取る必要があります。ミスやトラブルを起こさないため、話し合ったことを記録しておくと安心です。

着工前に近隣住民に挨拶しておく

これから関係性を築いていく近隣住民には着工前に挨拶を済ませておきましょう。一言の挨拶だけでも、印象が変わることがあります。住宅メーカーからアドバイスを受けて、挨拶する時期や粗品、誰が挨拶に行くかなどを決めると良いでしょう。

施主検査で細かく確認する

施主検査では、全ての箇所を細かく確認しておくことをおすすめします。相談したいことがあれば、その箇所の写真を撮っておくと良いでしょう。引き渡し前に問題を見つけられた方が、その後大きなトラブルに発展しにくいです。

まとめ

注文住宅は、ハウスメーカーや工務店の担当者との打ち合わせを経て建築していくものです。しかし、時にはトラブルが起こることもあり、仕上がりがイメージと異なることや、工期が遅れることも考えられるため、住宅メーカーの担当者とは綿密に連絡を取ることをおすすめします。

万が一のトラブルに備えて、契約書類はしっかり確認し、住宅瑕疵担保責任保険に加入しておくと安心です。トラブルを未然に防ぐためには、信頼できる住宅メーカーを選ぶことが重要です。

 

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