戸建てのセキュリティ対策とは?空き巣に入られやすい家の特徴を解説


近所で空き巣被害があったと聞くと、自分の家も狙われないか心配になる方もいるでしょう。空き巣被害は年間1万件以上に及びます。そこで今回は戸建てのセキュリティ対策について解説します。中には建築設計時に考えたいこともあるため、家づくりを検討中の方はぜひ参考にしてください。

住宅の空き巣被害

Point 決まった曜日や時間帯に留守になり、侵入しやすく逃げやすい家は狙われやすい

 

警察庁の発表によると、2022年に認知されている空き巣件数は、1万593件です。2021年の1万1,166件と比較すると、やや減少傾向が見られますが、それでも1万件以上という多くの家が空き巣被害にあっています。

 

特に、多くの被害にあっているのが戸建て住宅です。戸建て住宅の被害数はマンションやアパートの3階以下よりも高い数値だとされています。

鍵がかかっていない窓から侵入し、金品を奪っていくことが多く、他にはガラスを破って侵入したり、出入り口から鍵を開けて侵入したりすることがあるようです。

 

室温が高い時、少しだけ窓を開けて冷たい外気を取り入れる方もいると思いますが、そのまま放置してしまうと、空き巣被害に遭う恐れがあります。

泥棒は、空き巣を行う前に下見をすることが多く、留守か、侵入しやすいか、逃げやすいか、などの観点で判断しているそうです。

つまり、留守かどうかが外から判断しにくい、侵入しにくく逃げにくい戸建てならば狙われづらいということになります。

 

 

 

 

 

泥棒が着目するポイントについて

空き巣対策を講じるためにも、住宅のどのような点に目をつけて空き巣が行われるとされているのかを把握しておきましょう。

泥棒は留守か確認する

留守の確認は直接インターホンを押して確かめるようです。怪しまれない程度に繰り返し行われ、どの曜日の時間帯なら住人が外出しているのか絞っていきます。

 

また、同じ曜日の同じ時間帯に固定電話をかける手口を行う泥棒もいます。固定電話がすぐに留守番電話になるなら、家の中に誰もいないと判断します。決まった時に着信履歴が残っていれば、より防犯意識を高めると良いでしょう。

空き巣に入られやすい家について

空き巣は、道路に接する部分が狭く、死角が多い家を選ぶ傾向があります。例えば、細長い敷地の先に家がある旗竿地などです。高い塀やシャッター付きのガレージがある家は要注意です。

また、線路や幹線道路沿いも気を付けなければいけません。日常的に騒音がする場所のため、タイミングを見計らえば、犯行時にガラス窓を割っても気付かれにくいです。

逃げやすい家について

逃げやすいかどうかの判断は、駅に近いか、立ち話をしている人がいないか、通行人は少ないか、などを総合して考えるようです。

 

駅に近いと人通りが多くて逃げる時に紛れ込みやすく、電車移動で遠くに離れられます。また、犯行を目撃されないかも重要なポイントです。人通りが少ない閑静な住宅地だと、目撃者が少なく、空き巣に狙われやすいです。

 

設計時に考える戸建てのセキュリティ対策とは

Point 補助錠や防犯ガラス、防犯カメラなどを取り付ける

窓は、侵入経路として最も多いため、特にセキュリティ対策をしっかり行わないといけません。外出する時は毎日施錠し、補助錠もかけるようにしましょう。補助錠とは、主錠の他に補助的な役割で取り付ける錠のことです。

 

鍵をこじ開ける際、1つよりも2つの方が侵入までの時間がかかり、補助錠を付けていることでセキュリティ意識が高い印象を与えるため、空き巣に入ることを躊躇わせる効果があります。

 

そして、防犯ガラスを設置するのもおすすめです。空き巣を狙う泥棒は、ドライバーなどで音を出さないように窓ガラスを破壊して侵入する方法を選ぶことも多くあります。

 

防犯ガラスは、ヒビは入るが割れにくいため、こじ破りに強いです。さらに、シャッターを下ろすのも良いでしょう。

また、窓にも様々な種類があるため、FIX窓やスリット窓を上手く使うのも効果的です。窓については「窓の配置とは?種類や特徴などを解説」も参考にしてください。

 

出入り口

出入り口も、常に鍵をかけ、侵入を防ぐだけでなく、合鍵を使った侵入にも気を付けましょう。合鍵を含む鍵は適切に管理し、第三者の手に渡らないようにします。

 

さらに、窓と同様に1つのドアに対して2つの鍵がかかっていると、セキュリティを高めることができます。他には、ピッキングに強いカードキーやリモコンキーの付いたドアを選ぶことも効果的です。

インターホンや防犯カメラ

インターホンは、録画機能付きのものを選び、留守中にインターホンを押した人を確認できると良いでしょう。また、インターホンの近くに「録画中」などのシールを貼るのも効果的です。

 

防犯カメラは新築時に工事が必要になることもあるため、導入を検討している方はハウスメーカーや工務店に事前に相談しましょう。

また、屋外だけでなく、家の中にもカメラを設置し、遠隔からも確認ができるスマートホーム化をするのも対策のひとつです。

 

スマートホーム化については「新築のスマートホーム化とは?メリット・デメリットなどを解説」を参考にしてください。

外構

人の動きを感知するセンサー付きのライトを玄関や勝手口、駐車場などに設置するのも効果的です。例としては人の動きを一定時間感知するとフラッシュの光が点くタイプのフラッシュ防犯灯などがあります。また、窓の近くに防犯砂利を敷き、足音を立てやすくしておくのも手軽な対策として良いでしょう。

その他

設計時にできるセキュリティ対策とは少しずれますが、泥棒は近所付き合いが良く、連帯感のある街を嫌います。その判断の1つとして、ゴミの日が守られているかチェックして、挨拶を交わしている様子があるか見るようです。

 

泥棒によっては一度にいくつかの家に侵入することもあるようです。犯行エリアを絞って効率を上げると供述した泥棒もいます。土地選びの際には、住民の方や周辺の様子もあわせて確認するのも良いでしょう。

まとめ

今回は、昨今の空き巣事情や戸建てのセキュリティ対策について解説しました。空き巣は、窓や出入り口から侵入することが多いため、2つの鍵をかけると良いでしょう。

 

泥棒によっては、侵入までに時間がかかりそうだと思ったら途中で止めることもあるようで、防犯ガラスで時間を稼ぐのも効果的です。

 

また、防犯カメラを設置していることを周知させ、人の動きを感知するセンサー付きのライトを付けるのも、セキュリティ意識が高い家だと認識させることができます。

 

中には、建築設計時に意識した方が良いこともあるため、家づくりの際にはセキュリティについても考えると良いでしょう。そういった家づくりを具体的に考えていきたいと思った方には、「ウチつく by Onnela」の利用がおすすめです。

 

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