家づくりは依頼先選びから!ハウスメーカー・工務店・ビルダーの違いは?


 


家を建てたいと思ったときに「ハウスメーカーや工務店、ビルダーのどこに依頼すれば良いのだろう」と疑問に感じることもあるでしょう。

それぞれどのような特徴や違いがあるのでしょうか。

結論から言うと、「対応エリアや費用、プランの自由度」が異なります。それぞれ「家を建てる」という事業内容は同じですが、費用やプランの自由度が異なるため、理想の家を建てるためには自分に合った企業を選ぶことが重要です。

そこで今回はハウスメーカー・工務店・ビルダーの概要やメリット・デメリット、それぞれの違いについて解説します。この記事を読めば、それぞれの違いを理解し、依頼先の目処を立てることができますよ。

 

 


ハウスメーカーとは:全国規模で事業展開している企業

ハウスメーカーとは一般的には独自のブランドを全国規模で展開している、住宅建設会社のことです。テレビCMやネットなどでも積極的にプロモーションしており、全国に支社や支店を構えています。

ただ、ハウスメーカーの中でも企業によって構造や工法、耐震・制震構造の技術、デザインなどにそれぞれ違いがあり、様々な特色を持つ企業があります。

 

ハウスメーカーのメリット・デメリット

全国規模で独自のブランドを展開しているハウスメーカーですが、ここではメリット・デメリットを通して、より理解を深めていきましょう。

 

■メリット

 

① 品質が安定している

ハウスメーカーの大きなメリットが「品質が安定していること」です。言い換えると「欠陥住宅になりづらく、手抜き工事もされづらい」ということ。

ハウスメーカーは工法や手順、材料、仕様、規格が決まっており、主な建材も工場生産を持つため、品質が安定しています。そのため、欠陥住宅になりづらく安心して依頼することができます。

またもし知名度の高いハウスメーカーの手抜き工事が判明したとなれば、社会的なデメリットは計り知りません。加えて基本的な工法や手順も統一されているため、手抜き工事もされづらいといえるでしょう。

 

② アフターサービスが充実している

ハウスメーカーは工務店やビルダーよりもアフターサービスが充実している傾向があります。独自のアフターサービスを提供しているハウスメーカーも多く、定期点検も制度化・統一化されており、無料修理期間などの制度もあります。そのため、担当者変更があっても、変わらず充実したアフターサービスを受けることが可能です。また、倒産リスクも相対的に低いため、「倒産したためアフターサービスが受けられなくなった」という事態も起こりにくい点もポイントです。

 

 

■デメリット

 

① 費用が高い傾向にある

ハウスメーカーのデメリットは、工務店やビルダーと比べて「費用が高い傾向にある」という点です。

ハウスメーカーは自社工場を持っており、部材も大量生産できるため、原価としてのコストは抑えることができます。しかし、全国規模で展開しているハウスメーカーは工務店やビルダーに比べて、人件費やモデルハウスの建設・維持費などを投下しなければなりません。また品質を高めるための技術開発も積極的に行っているため、結果的に建築コストが高くなってしまう傾向にあるのです。

 

② 規格が決まっていて自由度が少ない

ハウスメーカーに依頼する場合は、あらかじめ規格が決まっており、カタログから施工プランを選ぶのが一般的です。プランは豊富にありますが、一風変わった要望は通りにくく、自由度は高くありません。

これはハウスメーカーは国から許認可を受けた範囲内での設計しか認められていないため、設計の自由度が大幅に制限されるためです。ただし、全く自由がないわけではないため、あくまで工務店やビルダーとの比較という観点でのデメリットとして捉えておきましょう。

 

 

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工務店とは:規模に応じて3つに分かれる

ハウスメーカーに比べて地元密着のイメージがある工務店ですが、規模や運営スタイルによって以下3つに分かれます。

 

・地域の小さな工務店:

 地域密着で近隣の施工を請け負う、社長のほか数名の小規模な工務店

 

・フランチャイズに加盟する工務店:

 フランチャイズ加盟店として、施工を請け負う工務店。本部の規格や工法を用いて、施工する

 

・地域の中堅ビルダーのような工務店:

 地域密着だが、近隣の地域にも進出している工務店。モデルハウスを設けている場合もある

 

 


このように工務店と一口にいっても、様々な種類の工務店があります。

 

 

工務店のメリット・デメリット

工務店について把握できたところで、メリットとデメリットを見ていきましょう。基本的に工務店のメリット・デメリットはハウスメーカーよりも良くも悪くも規模が小さいことに由来しています。

 

■メリット

 

① 同じ家ならハウスメーカーに比べて安い場合が多い

ハウスメーカーと同じ家を建てるなら、工務店のほうが安い場合が多いです。その理由として、工務店は大工仕事を外部業者へ発注しておらず、いわゆる中間マージンが発生しないことが挙げられます。また、打ち合わせから施工、アフターサービスまで一貫して同じ担当がつくことが多く、資材の発注や工事作業など多角的な視点で費用調整に尽力してもらえます。

さらにハウスメーカーと比べて人件費・広告費ともに小さく、同じ家を建てるにしても、ハウスメーカーよりも安く購入できる可能性が高いです。

 

② 自分の希望の家をつくりやすい

工務店は顧客ごとにイチから家をつくるため、法律に触れない限り、顧客は施主としては家の隅々まで自由にリクエストすることができます。そのため、オーダーメイドのキッチンやお風呂をつくるなど、自分の希望が詰まった家をつくりやすいというメリットがあります。

 

 

■デメリット

 

① 品質に差がある

工務店の完成物件は「品質に差がある」傾向にあります。これは、工務店は良くも悪くも家をイチからつくるためで、家ごとに品質の差が生じてしまうのです。

地域密着型の工務店がわざわざ地元の評判を落とすような、品質の悪い家をつくる可能性は低いですが、どうしても社長や大工さんの腕に左右される部分があります。

複数の工務店を比較したり、(開催していれば)見学会などのイベントに参加するなど、できるだけ情報を集めて、納得して工務店選びをしましょう。

 

② 倒産リスクが高い

経営基盤が安定しているハウスメーカーと比べて、工務店の方が倒産リスクが高いです。特に小規模な工務店はその傾向が強く、建築中に倒産した場合は、金銭的なトラブルが起こりえる上、再依頼する業者の選定が必要になります。

工務店に依頼する際は、健全経営をしていると認められた企業だけが利用できる「住宅完成保証制度」に登録しているか、チェックすることをおすすめします。住宅完成保証制度に登録している工務店であれば、倒産リスクが相対的に低く、建築中に倒産してしまったとしても他の工務店の紹介や、工事代金の保証など対応してもらえます。

 

 

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ビルダーとは:年間20棟以上家を供給している企業

ビルダーとは一般的に年間20棟以上の家を供給している企業のこと。ただし、その規模はそれぞれで、年間20棟以上の小規模場ビルダーから、年間1,000棟以上を供給している大型ビルダーもあります。また、ハウスメーカーと同様に自社ブランドを展開しているビルダーもいます。

全国展開しているハウスメーカーとの違いは、ビルダーは一部のエリアで事業展開しているという点。そのため、工務店よりは地域密着色が薄く、ハウスメーカーよりも地域密着色が強いといえます。位置づけ的には「ハウスメーカーと工務店の中間」と覚えておきましょう。

 

 

ビルダーのメリット・デメリット

ここではビルダーのメリット・デメリットを見ていきます。ビルダーはハウスメーカーと工務店の中間的な存在のため、メリット・デメリットもハウスメーカーと工務店の両方の要素が絡んでいます。

 

■メリット

 

① 要望をリクエストしやすい

ビルダーにはセミオーダー(自社ブランド)を得意とする企業と、注文住宅(フルオーダー)を専門にしている企業、または両方を手掛けている企業に分かれます。とくに後者の場合、工務店と同様にイチから設計するため、「自分の希望や要望をリクエストしやすい」というメリットがあります。

 

② 住まいに関する相談もできる

ビルダーは不動産の仲介や土地の分譲・リフォームなど手広く事業を展開しているところが多いです。そのため、土地を持っていなくても、ビルダーに相談すれば土地探しからお手伝いをしてくれます。またリフォームも手掛けていることもあり、将来的にはリフォームの相談もできるなど、長い付き合いもできるでしょう。

 

 

■デメリット

 

① どのビルダーにお願いするか、見極めが重要

ビルダーには、セミオーダー・注文住宅・セミオーダー&注文住宅を手掛けている企業の3つに分かれます。さらにビルダーによっては特定のプランや仕様以外は対応できないところもあるため、自分の理想の家を建てるためには、自分の要望を叶えてくれるビルダーを選ぶ必要があります。

口コミなどを参考に複数のビルダーをピックアップし、実際に相談をして比較検討をするようにしましょう。

 

② アフターメンテナンスの充実度にバラツキがある

ほとんどのハウスメーカーは一定レベルのアフターメンテナンスを提供していますが、ビルダーの場合、その内容は様々です。家を建てた後にどのようなフォローをしてもらえるか、事前に確認したうえでビルダーを選んだ方が後悔がないでしょう。

 

 

 


ハウスメーカーと工務店、ビルダーの違い

このようにハウスメーカーと工務店、ビルダーは対応エリアや費用、住宅プランなどに違いがあります。3つの違いを踏まえ、おすすめな人は以下のとおりです。

 

・高品質で安心感ある家を建てたい:

 ハウスメーカー

・自分で家を自由にデザインしたい:

 工務店もしくは注文住宅(フルオーダー)を依頼できるビルダー

土地探しから手伝ってもらいたい:

 ビルダー

 

 


最後に、ハウスメーカーと工務店、ビルダーの違いをまとめてみました。ただし、違いは企業により異なり、また明確な線引きもないため、あくまで傾向として参考にしてください。

 

  ハウスメーカー 工務店 ビルダー
対応エリア 全国 地元中心 地元~複数の都道府県
住宅プラン 用意されたプラン内で選ぶ。オプションも付けられるが、自由度は低め 注文住宅(フルオーダー)が中心。自由度高い セミオーダーもしくは注文住宅(フルオーダー)も可
費用 総じて高め 安い
主なメリット 品質が安定しているアフターサービスが充実している 中間マージンがないため安い場合が多い施工の自由度が高い 要望をリクエストしやすい住まいに関する相談もできる
主なデメリット コストが高い傾向にある規格が決まっていて自由度が少ない 品質に差があるハウスメーカーに比べ倒産リスクが高い どのビルダーにお願いするか、見極めが重要アフターメンテナンスの充実度にバラツキがある
施工期間 3~6ヶ月程度~ 4~5ヶ月程度 2~6ヶ月程度

 

 


上記はあくまで傾向ではありますが、まずは3つのうちどれが自分に合いそうなのかを絞り、そのあと実際に相談して、比較検討をした上でお願いする企業を決めましょう。

 

 

まとめ

ハウスメーカーと工務店、ビルダーの概要や違いをまとめてみました。明確な線引きはありませんが、全国展開しているハウスメーカーと地域密着のビルダー、そしてその中間的な存在であるビルダーという大まかな立ち位置を把握できたと思います。

理想の家づくりは依頼する企業選びから始まっています。今回の各社の違いを把握した上で、企業選びの参考にしてください。

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