サイディングとは?種類や特徴などを解説


建物の外観は全体の雰囲気を大きく変えます。外壁材の中で近年人気となっているのが、サイディングです。しかし、サイディングと一口に言っても様々な種類があります。そこで今回はサイディングの種類や特徴などを解説します。

サイディングとは?

Point 建物の外壁に使用する仕上げ用の板材

 

サイディングとは建物の外壁に使用する仕上げ用の板材の1つです。「サイディングボード」と呼ぶこともあり、現在は窯業製(ようぎょうせい)や金属製のものが一般的です。

 

かつては砂・セメント・水を練って作る「モルタル」で外壁を仕上げるのが主流でしたが、1990年代頃からサイディングが主流となっています。

 

外壁の施工方法は「湿式」と「乾式」の2つがあります。湿式は、モルタルやコンクリートなどの塗り外壁材を現場で水と混ぜて練り、コテを使って塗り仕上げていく工法です。工期期間が長く、コストや手間がかかり、職人の技術に左右されやすいです。

 

対して乾式は工場で生産されたパネルや合板などを取り付ける工法です。この代表的な外壁材の1つがサイディングです。塗った外壁材を乾燥させるための時間が必要ないため工期が短く、職人の技量に左右されません。

 

 

 

 

 

サイディングの特徴

Point 軽量でデザインが豊富にあり、新しく張り替えやすい

軽量で耐震性が高い

金属サイディングは軽量でモルタルと比較すると10分の1ほどの軽さです。特に金属製のサイディングは軽量のため、既存の外壁の上に施工する場合に採用されることが多く、取付け形式が地震に対して有効なため、脱落が起こりにくくなっています。

 

デザインが豊富

サイディングのデザインは豊富で、様々な質感や色、柄などを選ぶことができます。例えば、白黒のモノトーンや木目調、レンガ調、タイル調、石造り調などがあり、これらを組み合わせて使用することも可能です。一部にアクセントで柄や色を入れることもできるため、幅広いデザインにすることが可能です。

安価なので費用を抑えられる

サイディングは工場で大量に生産ができるため、外壁材の中でも比較的安価です。加えて施工も比較的容易なため、施工費用も安く済む傾向にあります。

重ね張りができる

サイディングの外壁の場合、既存の壁を壊さずにその上にサイディングを重ね張りをすることで修繕や調整が可能です。そのためリフォームなどでは外壁の廃棄が出ず、断熱性と遮音性が向上するメリットがあります。

サイディングの種類別解説

Point サイディングには様々な種類があり、異なった特徴を持つ

窯業系サイディング

セメントや繊維質を原料とした外壁材で、戸建て住宅に使われる外壁材の中で7~8割のシェアを占めているほど人気です。防火性能に優れ、サイディングの中でも質感や色、柄のバリエーションが豊富で、様々な家の外観デザインに合わせることができます。

金属系サイディング

サイディングの中でも特に軽量で、耐震性と断熱性に優れています。また、耐久性も高いため、メンテナンスを頻繁に行う必要はありません。

木質系サイディング

天然木の表面を加工して、耐火性などの機能を加えた薄い板状の外壁材です。サイディングの中では費用がかかる方で耐久性がそれほど高くありませんが、害虫侵入を防止するものや腐りにくい素材のものなどがあります。

樹脂系サイディング

耐久性や耐震性、断熱性などが高い種類です。樹脂自体に顔料が練り込まれているため変色しにくく、頻繁にメンテナンスを行う必要がありません。また、寒さによる凍害を受けにくいため寒冷地では特にメリットがあります。

まとめ

サイディングとは建物の外壁に使用する仕上げ用の板材のことで、窯業系・金属系・木質系・樹脂系があり、種類が豊富です。様々な質感や色、柄があるため、理想の外観イメージを実現しやすいとされます。また、デザインだけでなく、耐震性や耐久性、断熱性などの機能性も種類ごとに備えているので、性能やメンテナンスのことも考える場合はサイディング採用を検討するのも1つでしょう。

 

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