メーターモジュールとは?尺モジュールとの違いやメリット・デメリットを解説
家づくりを考える際、「メーターモジュール」という言葉を耳にすることがあります。これは建物の設計や建築部材に用いる寸法のことで、家づくりをするなら知っておきたい情報です。今回はメーターモジュールの解説と、尺モジュールとの違いやメリット・デメリットを解説します。
メーターモジュールとは?
Point 基準寸法は1メートル
モジュールとは建物の設計や建築部材に用いる基準寸法のことで、メーターモジュールは基準寸法を1メートルとしています。
尺モジュールとは?メーターモジュールとの違い
Point 基準寸法が91センチ
尺とは尺貫法による単位のひとつで、尺モジュールは基準寸法を91センチとしています。メーターモジュールよりも尺モジュールを採用している住宅メーカーの方が多く、古くから日本の住宅建築で使われています。
例えば、一般的な畳の大きさは「91センチ×192センチ」で、部屋の広さを表す時に用いる「畳(じょう)」や、土地の広さを表す時に用いる「坪(畳2枚分)」はもとを辿れば尺を基準とした単位となっており、現在でも使用されています。
メーターモジュールと尺モジュールのいずれを採用するかにより、建物の大きさや広さなどが変わってきます。そのため、ハウスメーカーや工務店がメーターモジュールか尺モジュールのどちらを取り扱っているか事前に確認しましょう。
特に、メーターモジュールにすると、和室を設ける場合などに畳や襖などのサイズが合わないこともあるため注意が必要です。和室のみ尺モジュールを採用するといった併用が可能なこともありますが、その場合は費用も上がるため、あまり一般的ではありません。
メーターモジュールのメリット・デメリット
Point 広くてゆとりがあるが、建材が割高になる
メーターモジュールのメリット
広い建物が建築できてゆとりがある
メーターモジュールの基準寸法が1メートルであるのに対して、尺モジュールの基準寸法は91センチです。そのため、メーターモジュールを採用した方が約1.2倍広い建物を建築することができます。
特に廊下やトイレ、お風呂、階段ではメーターモジュールの良さが発揮されます。廊下やトイレなどの幅が9センチ異なると、体感としてはかなりゆとりを感じることができるでしょう。たとえば将来的に介護や車いすが必要になった際にもスムーズに移動することができます。
メーターモジュールのデメリット
建材が割高になる
尺モジュールの方が主流であるため、メーターモジュール用の建材は割高になります。
多くの建物で使うドア、階段などは尺モジュールで設計されていることが多く、石膏ボードや床材などをメーターモジュールに使う場合は廃棄する部分が出てしまいます。この場合、廃棄代がかかり結果として高い建築費になってしまいます。
メーターモジュールを選ぶと後悔する?
Point 絨毯やゴザ、畳などのサイズが合わないこともある
メーターモジュールについて理解ができたら、最後に採用して後悔してしまう場合を把握しておきましょう。
例えば、絨毯やゴザは、既製品はほとんどが尺モジュールで作られているため、サイズが合わず特注することになり、既製品よりも費用が高くつくことがあります。
また、畳をメーターモジュールの寸法で作ると、畳の表替えと裏返しの時に、通常の畳だとサイズが合わない恐れがあります。
他には、家具や電化製品も尺モジュールで作られていることが多く、メーターモジュールの部屋に設置するとサイズが合わないことがあります。
メーターモジュールを採用の上で、隙間なく家具を並べたい場合や電化製品の設置場所に要望がある方は、事前に住宅メーカーに相談しましょう。但し、冒頭で述べた通り費用が割高になる可能性がありますので、費用を踏まえた検討をおすすめします。
まとめ
メーターモジュールは1メートルを基準とし、尺モジュールは91センチを基準としています。主流は尺モジュールのため、建材が割高になることもありますが、広々とゆとりのある空間ができるでしょう。
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