新築のインテリアを考えるには?押さえるべきポイントやコーディネーターへの依頼について紹介


新築の注文住宅を建てる際に考えておきたいインテリア。インテリアについて検討するときは、幅広い知識を持ち、家具や照明、カーテンなどをトータル的にみてプランやアイデアをプロデュースしてくれるインテリアコーディネーターに相談や依頼をするというのも1つの方法です。

 

今回は、注文住宅を建てる上でこだわりたいインテリアの決め方や、インテリアコーディネーターに依頼する際の費用などについて解説します。

 

 

 

 

インテリアや内装の決め方

Point インテリア選びは全体のテイストを決めるところから始める

 

まず、インテリアと内装の違いについて解説します。内装とは室内の天井・壁・床などのデザイン、装飾を指します。インテリアはそれらに加え、家具・調度品などの装飾も含めた総称とされています。転じて、一般的には家具と調度品のみを「インテリア」と呼ぶことが多くなっています。

 

インテリアや内装選びは、どのような部屋にしたいかを明確にし、ポイントをしっかり押さえることで理想通りに仕上げることができます。

まずはどんな部屋にしたいかを考えるために、主に以下の3つの順番で決めていきましょう。

 

1.全体のテイストを決める

まず最初に決めるのが全体のテイストです。全体の方針をあらかじめ決めておけばインテリアについてより考えやすくなります。人気のテイストでいうと、ナチュラルモダンや和モダン、北欧風、白と黒のモノトーンなどがあります。

ナチュラルモダンの場合なら無垢材や白、ベージュを基調にするなど、部屋ごとにどのようなテイストにするか定めてインテリアを選びます。

 

2.配色を決める

テイストが決まったら、配色を決めます。多くの色を使うとまとまりのない印象を与えてしまうので、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの3色に留めておくとよいでしょう。

 

ベースカラーは床や壁、天井など広い範囲で使う色で、メインカラーはソファやカーテンなどに使い、部屋のデザインを決める主役となるものです。アクセントカラーは、クッションや小物などに使う色で、メリハリをつける役割があります。

 

3.使用する素材を決める

配色が決まったら使用する素材を考えます。同じ素材で揃えれば部屋全体に統一感が生まれます。一方で、複数の素材を組み合わせれば部屋の中にアクセントを加えたり、部屋から得る印象にメリハリをつけることができるでしょう。

 

どのような素材にするかはそのインテリアの色味や材質の手触りはもちろん、周辺のインテリア・内装との組み合わせを考慮するのも重要です。

 

インテリア選びのポイント

全体のテイストが決まったら、より具体的に内装やインテリアについて選んでいきます。今回は部屋の印象を大きく左右するものをピックアップして、選び方をそれぞれ紹介します。

床、壁、天井

床や壁、天井は部屋のベースであり、全体の雰囲気を左右する部分です。それぞれ建築段階で選ぶものですので、決めたテイストを意識し、建材やクロスを選んで建築してもらうようにしましょう。

例えば、床材に白を選ぶ場合、部屋全体が明るく見えますが、同時に汚れやごみが目立ちやすいという点もあります。このようにメリット・デメリットも考慮して選ぶのが重要です。

照明

部屋全体に光を行き渡らせて明るい部屋を作りたい場合はシーリングライトを使うのが一般的です。電球の種類によっては明るさや色味が異なりますので、部屋の使用目的に合わせて選びましょう。例えば、寝室では暖色系の電球を使用して落ち着いた雰囲気を作るのが良いとされています。

 

また、間接照明を部屋に加えることも手段の1つです。ソファやダイニングスペースなど、人がいる時間が長い場所に間接照明を追加すれば用途に合わせて明るさ調整が容易になるでしょう。デザインからインテリア性を高めたい方には、フロアスタンドやロースタンドが人気です。

他には、ダイニングテーブルの上にペンダントライト設置して、テーブルを演出するのも人気の方法です。

 

カーテン

カーテンは面積が広く、部屋の雰囲気を大きく変える良いアクセントとなります。このため、カーテンが部屋の統一感を失わせる要因になることも少なくありません。他のインテリア・内装との組み合わせを意識して選びましょう。一般的な形状のカーテンだけではなく、ブラインドやロールカーテンなども検討してみるのもよいでしょう。

 

ブラインドは、羽を動かすことで光の入り方を細かく調整できるのが魅力です。さらに、光や外からの視線を遮りながら、風を通すことができるため、カーテンと比べて通気性に優れています。

 

ロールカーテンは、フラットな1枚生地のため、見た目がすっきりするところが魅力です。特に、洗練されたモダンな雰囲気にしたいときにおすすめです。

 

この他のインテリアは、上記の床や壁、天井、照明やカーテンなどとの組み合わせを意識して選んでいくと部屋全体のまとまりが作れるでしょう。

 

インテリア・内装テイストの具体例

ナチュラルモダンテイスト

ナチュラルカラーのフローリングに緑を適度に取り入れることで温かみのある空間に仕上げることができます。窓を大きく取り、背の高いインテリアを避けると、広々した印象を与えます。

和モダン

縁なし畳や、洋風の壁紙・インテリアを取り入れることで和モダンの雰囲気を出すこともできます。一般的な和室で満足できない場合は部屋の中に和モダンを検討してみるとよいでしょう。

 

北欧テイスト

北欧テイストとは、ノルウェーやフィンランドなど、北欧の国々のデザインや特徴を取り入れたテイストのことです。

温かみのあるアースカラーが使われることが多く、具体的にはベージュ、オフホワイト、ライトグレー、ブラウンなどをメインとします。

家具は木や石を材質とするのが定番で、メインカラーとあわせてナチュラルな部屋の中にビビッドカラーを差し色で加えます。差し色には鮮やかなイエローやブルーを選び、ブランケットやクッションカバーなどに取り入れるのがコツです。

 

白と黒のモノトーン

白と黒のモノトーンは、スタイリッシュな印象を与えることができます。白のカーテンや黒のラグなどを用いるとよいでしょう。

モノトーンの一部に有彩色を少し使うとお互いが引き立つので、より洗練された雰囲気になります。木材のフローリングや自然の光を取り入れると、スタイリッシュながら温かみのある雰囲気に仕上がります。

 

注文住宅を建てる際にインテリアコーディネーターは必要?

Point インテリアにこだわりたいならコーディネーターに頼むのも1つの方法

 

自分だけですべてを決められずプロの意見が聞きたいと考える場合は、インテリアコーディネーターに依頼することをおすすめします。

インテリアコーディネーターとは、インテリアや住宅などに関する幅広い知識を持ち、家具やカーテン、照明などをトータルプロデュースしてくれるアドバイザーのことです。

 

注文住宅の場合、インテリアも一から考えていくことになります。自分で一から考えたり、インテリアについて勉強して進めることも家づくりの工程ですが、それには時間を要したり、思い通りのインテリア像が描けず悩むこともあります。

プロであるインテリアコーディネーターを頼ることは、そういった問題やトラブルを回避する手段にもなり得ます。

 

インテリアコーディネーターは依頼者の様々な要望に沿って提案を行います。依頼主の好きな色や形、雰囲気などはもちろん、置きたい家具や部屋の状態をヒアリングし、要望と部屋に合ったインテリアや内装を提案してくれます。

 

具体的な家具や内装を指定せず、イメージを共有して相談することも可能です。例えば、海外ドラマに出てくるような部屋に憧れるといったイメージがあれば、イメージに合わせたインテリアや内装を選んで組み合わせて提案してくれます。

なお、得意とするテイストがあるコーディネーターもいるため、過去の事例をチェックしておくのもポイントです。

 

インテリアコーディネーターは建築を依頼する住宅メーカーに所属している場合があります。その場合はメーカーを通して発注が可能ですが、いない場合は別途インテリアコーディネート会社を探す必要があります。

 

インテリアコーディネーターに依頼する際の費用は?

Point 平均費用は5~20万円程度

 

インテリアコーディネーターに依頼する際の費用の出し方は主に2つあります。

 

1つ目は、面積や部屋数に応じた比率で費用を算出する方法です。例えば、50平方メートルまでは15万円、50平方メートル以上100平方メートル以下は25万円という形です。

 

また、1部屋7万円で、1部屋追加するごとに5万円が加算される仕組みをとっているところもあります。

 

2つ目は、提案したインテリアの合計金額の比率で費用を算出する方法です。例えば、家具や照明などの見積もり合計金額が100万円だったとします。そのうち、15%にあたる15万円がコーディネート料金として必要になってくるものです。この場合、最低金額は決まっていることが多いです。

 

インテリアコーディネーターに依頼する場合、5~20万円程度かかると見積もっておくとよいでしょう。

 

費用を抑えたいのなら、インテリアコーディネートの提案だけをしてもらい、採寸やインテリアの購入、搬入作業は自分で行うことをおすすめします。

 

お気に入りの家具メーカーやブランドがある場合、その専属のインテリアコーディネーターに依頼するという方法もあります。無料でインテリアをコーディネートしてくれることも多く、統一感が生まれやすいです。

まとめ

新築の注文住宅を建てるときにインテリアにこだわりたいなら、「全体のテイストを決める」「配色を決める」「使用する素材を決める」という順番で検討していくとよいでしょう。

 

床や壁、周辺の装飾であるカーテンなどは部屋を占める面積が広く雰囲気を大きく変えるものですので慎重に選びましょう。住宅メーカーやインテリアコーディネート会社に相談すると、インテリアや内装の具体例や過去事例を出してくれるので、ぜひ参考にしてください。

 

インテリアにこだわりたいなら、インテリアコーディネーターに依頼することをおすすめします。平均して5~20万円程度かかりますが、コーディネートの提案だけ依頼して、採寸やインテリアの購入、搬入作業などを自分で行うと費用を抑えられます。

 

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