家づくりに日当たりは重要!方角ごとの日当たりをチェック
家づくりや土地探しで 日当たりを気にする方も多いのではないでしょうか。そんな時に考えなくてはいけないのが方角です。
住んでみたら日差しが強すぎたり、逆に日当たりが悪く住みづらかったりと、方角は住環境にとって大切な要素となります。 今回は日当たりについて各方角のメリット・デメリットや日当たりが悪い場合の対応策をご紹介します。
「南向き」は日当たりがいいとは限らない
Point:日当たりは方角だけでなく、採光や周辺環境でも左右される
「南向き」の家といえば、なんとなく日当たりが良さそうだというイメージがありますが、実は南向きの家だからといって日当たりがいいとは限りません。そもそも、日当たりが良いか悪いかを判断する要素となる方角は、「土地の向き」を基準にして決められています。
「土地の向き」とは、敷地に面する道路の方角のことを指します。例えば、南側に道路があれば「南向きの土地」になり、敷地が道路とどの方角で接しているかによって家の方角を「南向き」と表現されます。
日本では太陽は東から昇り南の空に昇ったのち西へと沈みます。そのため、南向きの部屋は昼間の長い時間日光が差し込むと考えられています。
しかし、南向きの部屋でも、周辺環境により、必ずしも日当たりが良いとは限りません。たとえば、周囲に日差しを遮りそうな建物がある場合、方角に関係なく日当たりが悪くなってしまいます。今後、周囲に建設予定の建物があるかどうかを確認しておくのも良いでしょう。ちなみに、第一種低層住居専用地域であれば高い建物が建つことがないので、用途地域で判断する事もできます。また、間取りや窓の大きさ、高さによっても採光効果が異なります。
方角別の日当たりのメリット・デメリット
Point:方角別の日当たりを考えた上で、好みに合った土地で家を建てることが重要
方角別のメリット・デメリットをご紹介します。どの向きがライフスタイルご自身の生活様式に合っているのかを考えてみましょう。
東向きのメリット・デメリット
メリット
・朝から日当たりが良好
・朝日を浴びて目覚めることができる
デメリット
・正午を過ぎると部屋が暗くなるので照明をつける必要がある
・日中は室内の温度が上がりにくく、夏場はよいが夜や冬場は寒い
朝から洗濯物がよく乾き、冬場でも日中は室内が暖かくなりやすいのが東向きの特徴です。また、午後から日が陰ってしまうことから照明が必要となる場合もありますが、朝方の生活スタイルの方や暑さが苦手な方にとっては住みやすいと言えます。
西向きのメリット・デメリット
メリット
・西日が入るので、午後から夕方にかけて明るく、暖かい
・西日があたる物干し場だと、午後に干しても洗濯物が乾きやすい
デメリット
・朝は日差しが少なく、暗い印象になる
・西日が強いので夏場は暑い
・天気の悪い日は昼間でも照明が必要
東向きと反対に、午後の日当たりに恵まれていますが、夏場には西日が強いので室温が高くなります。夜型のライフスタイルの方や日中は外出が多い方に向いています。
南向きのメリット・デメリット
メリット
・日照時間が長いため、暖かさや明るさを保てる
・洗濯物が乾きやすい
・照明や暖房を付ける時間が減り、電気代削減ができる
デメリット
・直射日光で、床や壁、家具などが日焼けしてしまう
・夏場の室温が高温になる
南向きの部屋は最も日照時間が長く、夕方ごろまで室内が明るいのが特徴です。
日中の在宅時間が長い方や寒さが苦手な方はもちろん、洗濯物もよく乾くことから家族が多い家庭にも向いています。
北向きのメリット・デメリット
メリット
・夏でも涼しく、冷房代を節約できる
・床や家具が日焼けするリスクが少ない
デメリット
・室温が上がりづらく、暖房が必要な時期が長い
・日当たりによっては湿度が上がりづらく、結露やカビの発生が懸念される
日照時間が短く、洗濯物なども乾きにくい面もありますが、夏でも涼しく過ごしやすいのが特徴です。強い日差しが入らないため、家具の日焼けを気にする方に向いています。
日当たりの方角が悪い場合の対策とは?
Point:住環境の対策で、日当たりは改善できる
住宅地では日照を確保するために「北側斜線制限」や「日影規制」などの規制があります。これは北側の敷地の日照を確保するために建築基準法で定められている規制で、その適用は建築される区域によって異なります。
しかしながら、日当たりが悪い場所に住宅を建ててしまう場合もあります。ここでは日当たりの悪さを防ぐ対策を挙げていきます。
照明を工夫する
採用する照明の種類を配慮するのもポイントです。例えば、LED照明は部屋全体を均等に明るく照らしてくれます。また、蛍光灯と比べ消費電力が少ないため、電気代が節約できるという利点もあります。
また、種類だけでなく照明を設置する場所にも工夫が可能です。天井照明以外に間接照明や床置き照明を組み合わせればより部屋が明るくなります。
光を取り入れやすい工夫をする
窓の大きさや配置を工夫することもおすすめです。例えば、リビングやバルコニーの場所を南側にし、2階や3階に設置したり、吹き抜けにして天窓から採光したりといった工夫があります。また、採光を良好にするために、小さな窓を多めに設置するのも工夫の一つです。
内装やインテリアで調整・採光する
家具や壁紙、カーテンを工夫することでも調光は可能です。例えば、光を反射する効果がある白色で家具や壁紙をまとめることで部屋全体を明るく見せることができます。また、鏡面加工の家具やインテリアを置けばより明るさを感じられます。採光カーテンを設置し光を取り入れて部屋に拡散するのも対策になります。
庭やベランダにひと手間加える
庭には光を反射しやすい白砂や玉砂利を敷くことで、外の光を家に取り入れることができます。また、直射日光とは異なり、自然で柔らかな光を入れることができるので、温かみが感じられます。
まとめ
一見、南向きの家は日当たりが良いと思われるかもしれませんが、採光や周辺環境により大きく左右されます。それぞれの方角でメリット・デメリットがあるので、生活環境に合った方角を検討しましょう。建築中、不明点や気になる箇所がある場合は必ず担当のハウスメーカー・工務店に相談、確認しておくことが重要です。
家づくりに関する情報をもっと知りたい方は「ウチつく by Onnela」の利用がおすすめです。当サイトでは家づくりのヒントとなる情報記事の他、お客様のご希望やこだわりに沿った住宅メーカーを絞り込んで見学予約ができる『メーカー検索機能』、家づくりの流れや資金計画の考え方、メーカー選びまで相談可能な『オンライン相談サービス』など、様々なサポートを提供しています。ぜひ、ご利用ください。
RANKING
ランキング
PICK UP
おすすめ記事