ファミリークローゼットとは?メリット・デメリットや設置場所など


ファミリークローゼットと言うとその名のとおり「家族用のクローゼット」とイメージできますが、ウォークインクローゼットやウォークスルークローゼットとの違いがよく分からない方もいるかもしれません。

今回は、ファミリークローゼットのメリット・デメリット、設置場所などを詳しく解説します。

ファミリークローゼットとは

Point ファミリークローゼットとは家族全員の収納スペース

 

ファミリークローゼットとは、家族全員分の衣類やバッグ、小物などをまとめて収納できるクローゼットのことです。

続いて、同じくクローゼットの種類を指す言葉として「ウォークインクローゼット」と「ウォークスルークローゼット」があります。

 

ファミリークローゼットが使用用途にちなんだ名称であるのに対し、この2つはクローゼットの構造を指した名称となります。それぞれについて紹介します。

 

ウォークインクローゼットとは

ウォークインクローゼットとは、出入口がひとつで、人が中に入って物を出し入れできる大型収納スペースのことです。1か所に衣類をまとめてしまえるため管理が容易になり、出かける際の準備や衣替えなどがしやすいのがポイントです

ウォークスルークローゼットとは

ウォークスルークローゼットとは、出入口がふたつ以上あるクローゼットのことです。複数の部屋から出入りできるため、生活や家事が短い動線で行うことができます

ドアを開けることによって風通しが良くなるメリットがある一方で、人が通るスペースが必要になるので、ウォークインよりは比較的収納場所が少ない構造となります。

 

ファミリークローゼットのメリット・デメリット

 

ファミリークローゼットのメリット

 

ファミリークローゼットのメリットは主に4つあります。

 

生活動線や家事動線をつくれる

生活動線や家事動線をつくれるので、効率的に生活や家事ができるようになる魅力があります。特に、洗濯や掃除が楽になり、ファミリークローゼットに収納するのもスムーズになります。

 

部屋が散らかりにくい

ファミリークローゼットに多くの衣類やバッグ、小物などを収納するため、各個室に置く荷物が少なくなり、すっきり片付くようになります。

 

トータルコーディネートを考えやすい

ファミリークローゼットに十分な広さがあると、その中で着替えることもでき、バッグや小物も含めたトータルコーディネートを考えやすくなります。

 

居住空間では選ばない壁紙を選んで楽しめる

ファミリークローゼットは来客の目に触れないため、壁紙を他の部屋では選びにくい個性的なものにするのも1つのアイデアです。他とは違った空間を作っておくことも、住まいを楽しめるポイントになるでしょう。

 

ファミリークローゼットのデメリット

 

続いて、ファミリークローゼットのデメリットについても紹介します。

他の部屋が狭くなってしまう

ファミリークローゼットを設置するためには広いスペースが必要になります。その結果、他の部屋が狭くなることもあります。

朝は混雑したり、嫌がる家族がいる場合もある

朝の通学・通勤時間はファミリークローゼットの中が混雑する家庭もあります。家族が多い場合は、ウォークスルータイプにする等スムーズに使えるような設計にした方が良いでしょう。思春期の子どもがいる場合、家族と一緒だと服を選びにくかったり、着替えるのを嫌がったりするかもしれません。

 


 

ファミリークローゼットを設計する際の注意点について

Point 設計時には生活動線や家事動線を考える

 

ファミリークローゼットを設計するのは、ランドリールームやシューズクローゼットの近く、あるいはリビングの近くが多くなっています。

 

生活動線や家事動線などを考えると、これらが最善策と思われることが多いためです。それでは、設計場所別のメリットや大きさ・形状について解説します。

 

ランドリールームの近くに設計

洗濯機や物干しスペースなどのランドリールームの近くにファミリークローゼットを設計すると、家事動線をシンプルにすることができます。「洗濯する→干す→取り込む→たたむ→収納する」といった一連の流れがスムーズになります。

 

また、ランドリールームと洗面所・脱衣所・浴室が近い家も少なくありません。その場合、ファミリークローゼットにパジャマやタオルを置いておくと着替えやバスタイムの流れもスムーズです。

 

シューズクローゼットの近くに設計

シューズクローゼットの近くに設計すると、ファミリークローゼットで着替えを済ませて、シューズクローゼットで靴を履き、トータルコーディネートを決めることができます。外出時の身支度がスムーズになるでしょう。

 

リビングの近くに設計

リビングで洗濯物をたたみ、隣にあるファミリークローゼットに収納するという家事動線に魅力を感じる方もいます。

帰宅してリビングでほっと一息つき、鞄をファミリークローゼットに収納するのも自然な流れとして行えるため、リビングが散らかりにくいでしょう。

 

大きさや形状について

ファミリークローゼットは、家族の人数が多いほど、広いスペースが必要になってきます。

加えて、何を収納するかも広さを決める上で重要です。衣類だけでなくバッグ、小物類を収納し、トータルコーディネートをできるようにするならクローゼットの中で着替えられるくらいの広さが必要でしょう。

 

着替えを考慮したクローゼットの広さの目安は3〜4畳ほどですが、人数や収納する数にもよるので、家族のライフスタイルを把握して考慮することがポイントです。

 

ファミリークローゼットの形状は以下のとおりです。

Ⅰ型、Ⅱ型、L型、U型

 

I型は収納力が低いため、Ⅱ型、L型、U型のファミリークローゼットが人気です。特に、U型だと収納力が高く、身支度を整えやすいようにファミリークローゼットの中に鏡を設ける方もいます。

併せて、ウォークインタイプあるいはウォークスルータイプを選ぶことができます。

 

ウォークインタイプは、出入口がひとつで、収納に特化したスペースであるのに対して、ウォークスルータイプは出入口がふたつ以上あり、通り抜けできるようになっています。

 

ウォークスルータイプは、風を取り込みやすいため、衣類やバッグなどの収納物にカビが生えるリスクが減ります。さらに、家の中を行き来しやすく、生活や家事の快適さが上がるでしょう。

ただし、人が通るスペースも確保しなくてはいけないため、収納量が少なくなってしまいます。

 

いずれにせよ、ファミリークローゼットを設計する際は、動線や大きさ、形状をしっかり考える必要があります。

まとめ

ファミリークローゼットとは、家族全員分の衣類やバッグ、小物などをまとめて収納できるクローゼットのことです。

ランドリールームの近くに設計して洗濯の流れをスムーズにする、シューズクローゼットの近くに設計して靴も含めたトータルコーディネートをできるようにするなど、生活導線や家事動線を意識することで快適な住まいを実現するスペースとなります。

 

どこに設置するか、大きさや形状はどうするか、など家族に合ったファミリークローゼットを設計するためにぜひ専門家とじっくり相談してみてください。

 

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