間取り図にある「DEN」って何?活用法や注意点も解説
間取り図を見ていると、「DEN(デン)」という単語を目にすることがあります。DENとは一体何なのか、気になった方も多いでしょう。そこで今回はDENの意味や活用方法、DENの設計時の注意点などについて解説します。
間取り図にあるDENとは
Point DENとは居室の条件を満たさない部屋のこと
「DEN(デン)」は英語で「巣」や「ほら穴」を意味します。DENは英語の意味から、一般的には書斎や趣味部屋、キッズスペースなどに使われる事が多いです。なお、DENには広さや形の基準はありません。
DENは、建築基準法における居室の条件を満たしていないため、部屋として使えるスペースがあったとしても、「2LDK+DEN」といった他の居室とは別扱いの表記になります。なお、DENと同様に居室の条件を満たしていないスペースは、「フリースペース」や「ユーティリティースペース」などとも呼ばれ、DENはそれらスペースの中の一つになります。
ウォークインクローゼット、サービスルーム、納戸との違い
Point DENは多様な用途で使われるスペースである
DENの他にも「このスペースは何だろう?」という用語もあるでしょう。例えば、「ウォークインクローゼット」「サービスルーム」「納戸」はDENと何が違うのでしょうか。それぞれの用語を解説します。
ウォークインクローゼットとの違い
DENが多様な用途で使えるスペースである一方、ウォークインクローゼットとは人が歩けるほどの広さの収納スペースです。なお、ウォークインクローゼットは間取り図では「WIC」と書かれています。
サービスルームとの違い
DENとサービスルームの明確な違いはありません。一般的には、家事スペースをサービスルームと呼ぶことが多いです。なお、間取り図では「S」と表記されています。
納戸との違い
DENと納戸の明確な違いはありません。一般的には、収納スペースを納戸と呼ぶことが多いです。間取り図では「納戸」あるいは「N」と略して記載されています。
DENの4つの活用方法
Point 書斎や趣味の部屋など多様な用途で活用される
DENの活用方法について、例えば以下の様な使い方が挙げられます。
- 書斎・ワークスペース
- 趣味の部屋
- キッズスペース
- 収納スペース
それぞれの活用方法を見ていきましょう。
書斎・ワークスペース
DENを書斎もしくはワークスペースとして活用されている方は多いです。強い日差しの入らないDENは、紙の書籍・資料の保管にも適しています。またデスクと椅子さえ用意できれば、簡単に書斎またはワークスペースにすることが可能です。とくに書斎に憧れがある人やテレワークのスペースを確保したい方にとって有用な活用法と言えるでしょう。
趣味の部屋
DENは趣味の部屋にしても良いでしょう。映画鑑賞や筋トレ、ゲーム実況、手芸のほか、防音対策を施せばカラオケ部屋やスタジオ代わりになります。
キッズスペース
おもちゃや室内用遊具を置けば、DENはキッズスペースにもなります。大人が使うには手狭なDENの場合は、子どものためのスペースとして活用するのも有効です。また、子どもが大きくなったら、書斎や収納スペースなどほかの用途に変更しても良いでしょう。
収納スペース
ハンガーラックや収納ボックスを用意すれば、DENは収納スペースにもなります。とくに布団やアルバム、資料などかさばるものはDENにまとめて置いておくと便利です。ただし、窓がなく日差しの入らないDENに衣類を収納する場合、カビが生えてしまう恐れがありますので注意しましょう。
節税効果がある?
Point 固定資産税を節税できる
DENを屋根裏収納として活用すれば、節税効果があります。屋根裏収納は、法律上は「小屋裏物置等」と呼ばれます。自治体が設定している最大天井高や床面積の広さなどの条件を満たせば、固定資産税の課税対象となる床面積に入らないため節税が可能です。事前に自治体へ条件を確認しておきましょう。
「DEN」を作る際の注意点
Point 電源の有無や風通し・採光に注意する
注文住宅でDENを作る際には以下を注意する必要があります。
電源・コンセントを設置する
注文住宅を建てる際には、DENに電源を必ず設置するようにしましょう。また、マンションや建売住宅を購入する方は、DENに電源がないケースもあるため、必ず有無を確認しておくとよいでしょう。電源がなければエアコンの設置も、パソコンの充電もできません。DENで生活する最低限の環境を整えるためにも、電源の設置は必須と考えましょう。パソコンやオーディオの趣味で電気をよく使う方はコンセントを通常より多めの6口タイプにするとより快適になります。
また、位置も重要になりますので使用する家電をイメージして配置を決めましょう。
風通しや採光に注意する
窓がない、もしくは窓が小さいDENは風通しや採光が悪くなってしまいます。収納スペースとしてDENを利用する際には、風通しが悪いとカビが発生してしまう恐れがあるので除湿器やサーキュレーターなどで対策を行いましょう。DENをどのような部屋にするかに合わせ、可能な限り窓のサイズや位置を工夫することが大切です。
まとめ
間取り図でよく見る「DEN」とは、居室の条件を満たしていない部屋のことです。DENは書斎やワークスペース、キッズスペースなど多様な用途で活用できるため、家族構成やライフスタイルなどに応じたスペースを作ることができます。
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