ルーフバルコニーはやめたほうがいい?7つの理由と対策を紹介
開放感あふれるルーフバルコニーは、戸建てやマンションの魅力的な空間ですが「ルーフバルコニーはやめたほうがいい」という意見もあり、後悔しないか不安に思う方も多いのではないでしょうか。実は、憧れだけで選んでしまうと、維持管理の費用や掃除の手間、近隣トラブルなど思いもよらないデメリットに直面する可能性があります。
この記事では、後悔しがちな7つの理由と、その対策を解説します。ルーフバルコニーの特性をきちんと理解し、理想の暮らしを実現するためのヒントを見ていきましょう。
目次
ルーフバルコニーとは

ルーフバルコニーとは、下の階の屋根部分をいかして作られたバルコニーのことです。一般的なベランダやバルコニーとは違い屋根がなく、開放的で広いスペースを確保できるのが大きな特徴になります。
その広さから、洗濯物を干すといった実用的な使い方だけではなく、テーブルセットを置いて食事を楽しんだり、家庭菜園をしたりと、ライフスタイルに合わせてさまざまに活用できる魅力的な空間です。
一般的なバルコニーは建物の外壁から突き出したスペースですが、ルーフバルコニーは階下の屋根を利用するため、より広く開放感が生まれます。また、屋根がある屋外スペースはベランダとよばれますが、ルーフバルコニーには屋根がありません。
そのため、日当たりや風通しが良いという魅力があります。単なる屋外スペースとしてではなく、リビングの延長線上にある「第二のリビング」として、暮らしに彩りとゆとりを与えてくれる特別な場所といえます。
ルーフバルコニーはやめたほうがいいといわれる7つの理由

開放的で魅力的なルーフバルコニーですが、実際に住んでから「こんなはずではなかった」と後悔する方がいるのも事実です。憧れだけで選んでしまうと、思いもよらないデメリットに直面することも少なくありません。ここでは、なぜ「やめたほうがいい」といわれるのか、具体的な7つの理由を掘り下げて解説していきます。
維持管理に想定外の費用がかかる
ルーフバルコニーは、維持管理に思いもよらない費用が必要になることがあります。屋根がなく常に雨風や紫外線にさらされるため、建物を雨漏りから守るための防水性能が時間とともに劣化してしまうためです。
一般的に10年から15年周期で防水工事が必要になることが多く、その費用は数十万円から100万円以上かかるケースもあります。マンションの場合は、修繕積立金で対応できるか事前にきちんと確認することが欠かせません。理想の空間を長く維持するためには、こうした将来必要になる費用も計画に入れておくことが大切です。
定期的な掃除の手間が想像以上にかかる
想像以上に掃除の手間がかかることも、後悔につながりやすい点のひとつです。屋根がないため、風で運ばれてくる落ち葉や砂埃、鳥のフンなどで日常的に汚れやすい構造になっています。
なかでも注意したいのが排水溝で、こまめに掃除をしないとゴミが詰まり、下の階への水漏れといった大きなトラブルの原因になることがあります。また、一般的なバルコニーよりもスペースが広い分、掃除にかかる時間と労力も大きくなるでしょう。
夏の暑さと冬の寒さが厳しく活用しにくい
季節によっては気候が厳しく、思ったように活用できないことも少なくありません。屋根がなく直射日光を遮るものがないため、夏は床のコンクリートの照り返しが強く、裸足では歩けないほどの高温になります。反対に冬は、吹きさらしで風が強まり、寒さで外に出るのが億劫になりがちです。
その結果、楽しみにしていたアウトドアリビングが、年に数回しか使わない物置のような空間になってしまうケースも見られます。一年を通して快適に活用するためには、日除けの設置や床材を工夫するといった気候対策を考える必要があります。
近隣住民との騒音やプライバシー問題が起きやすい
開放的な空間だからこそ、近隣住民とのトラブルに発展しやすい点にも注意が必要です。屋外で過ごす時間は、ご自身たちが思っている以上に話し声や子どもの足音などが周囲に響いてしまうことがあります。
また、バーベキューの煙やにおいが原因で苦情につながったり、上階や隣の建物からの視線が気になって落ち着けなかったりするケースもあります。せっかくのプライベートな空間で気まずい思いをしないためにも、利用する時間帯や使い方を考えるなど、周囲への配慮が欠かせません。
虫の発生や鳥のフン被害に悩まされる
自然に近い環境であるルーフバルコニーは、虫や鳥による被害に悩まされることがあります。ガーデニングで植物を置くと、アブラムシや蚊などが発生しやすくなるのは避けにくいでしょう。
また、開放的な場所であるため、鳩などが巣を作ったり、フンを落としていったりする被害にあう可能性もあります。せっかくのくつろぎの空間が、害虫や鳥のフンで汚れてしまっては気分も台無しです。衛生的な環境を保つためには、定期的な対策や、場合によっては駆除が必要になることも知っておきましょう。
強風や豪雨など天候の影響を受けやすい
屋根がないルーフバルコニーは、天候の影響を直接受けてしまうというデメリットも挙げられます。雨や風を遮るものがないため、悪天候の際には直接的な影響が避けられません。
たとえば、台風のような強風時には、置いているテーブルや椅子、植木鉢などが飛ばされて、近隣に被害を与えてしまう危険性も考えられます。そのため、天気が荒れる予報のたびに、家具などを室内へ片付けるといった手間がかかることもあります。安全にルーフバルコニーをいかすためには、天気予報をこまめにチェックし、事前の備えをすることが大切です。
固定資産税が余分に発生するケースがある
ルーフバルコニーは屋根や外壁によって外気と明確に遮断されていない開放的な構造である場合、固定資産税上の「家屋」には該当せず、原則として課税対象にはなりません。ただし、固定資産税における家屋の該当性は、市区町村が固定資産評価基準に基づいて個別に判断するものであり、仕様や構造によっては課税対象と判断される場合もあります。
なお、注意が必要なのは後付けで屋根や囲いを設置するケースです。パーゴラなどの日陰棚や囲いを追加し、外気と遮断された空間(外気分断性がある空間)と判断された場合、その部分が固定資産税上の「家屋」として評価され、課税対象となる可能性があります。
固定資産税が課税・増額されるかどうかは、増築や改修後の状態を市区町村が確認した上で、固定資産評価基準に基づいて個別に判断されるものであり、必ずしも一律に課税・増額されるわけではありません。将来的に囲いを設けたいなどの計画がある場合は、事前に市区町村の資産税課に確認しておくと安心です。
ルーフバルコニーを設ける5つのメリット

ここまでルーフバルコニーのデメリットをお伝えしてきましたが、もちろんそれを上回るたくさんのメリットも存在します。維持管理や掃除といった課題はありますが、対策をきちんとすれば、日々の暮らしを豊かにしてくれる特別な空間が手に入ります。ここでは、ルーフバルコニーがあるからこそ実現できる、5つの魅力的なメリットについて見ていきましょう。
第二のリビングとして暮らしの幅を広げられる
ルーフバルコニーは、住宅にもうひとつのリビングがあるかのように暮らしの楽しみを広げてくれます。屋根がない開放的な空間は、室内では味わえない特別な時間をもたらしてくれるためです。
たとえば、天気の良い日にはテーブルセットを置いて朝食を楽しんだり、友人を招いてバーベキューをしたりすることもできます。夜には星空を眺めながらお酒を飲むなど、非日常感を味わえるアウトドアリビングとしていかすことができます。日々の生活に、新しい彩りと楽しみを加えてくれる空間になるでしょう。
都心でも開放的なプライベート空間が手に入る
ルーフバルコニーがあれば、建物が密集しがちな都心部でも、開放感のあるプライベートな空間を確保できます。階下の屋根を利用したスペースなので、一般的なバルコニーよりも周囲の視線が気になりにくいという特徴があります。
空の下で誰にも邪魔されずに読書をしたり、ヨガをしたりと、自分だけのリラックスタイムを満喫できるでしょう。物件によっては眺望が良く、夜景や花火を楽しめる特等席になることもあります。忙しい毎日の中に、心にゆとりを生んでくれる特別な場所になります。
子どもやペットが遊べる場所になる
子どもやペットがいるご家庭にとって、ルーフバルコニーは安全な遊び場として活躍してくれるでしょう。ご自宅の敷地内なので、公園のように道路へ飛び出す心配がなく、安心してのびのびと遊ばせることができます。
たとえば、夏にはビニールプールを出して水遊びを楽しんだり、いつでも気軽に外で体を動かしたりすることが可能です。また、ペットにとっても、日光浴をしたり、走り回ったりできるドッグランスペースとして、運動不足やストレスの解消につながります。
ガーデニングや家庭菜園を楽しめる
ガーデニングや家庭菜園が趣味の方にとって、ルーフバルコニーは理想的な環境といえます。屋根がないため日当たりが良く、さまざまな植物を元気に育てることができます。
プランターを並べて季節の花々を育てれば、ご自身だけの美しい庭園を作ることも夢ではありません。また、ミニトマトやハーブといった野菜を育てれば、毎日の食卓が豊かになります。自分で収穫したばかりの新鮮な野菜をその場で味わうといった体験は、子どもの食育にもつながる貴重な機会になるでしょう。
日当たりと風通しが良く家事がはかどる
ルーフバルコニーは、日々の家事を効率的にこなす上でも大きな魅力があります。その理由は、広々としたスペースと、日当たり・風通しの良さを兼ね備えているからです。
家族が多いご家庭でも、たくさんの洗濯物を一度にまとめて干すことができます。シーツや布団といった大きなものを干す際にも、スペースに困ることはありません。日当たりと風通しが良いので、洗濯物が短時間でからりと乾くのは、忙しい毎日の中で嬉しい点です。
ルーフバルコニーで後悔しないための5つの対策

ルーフバルコニーの魅力と注意点がわかったところで、次に「後悔しない」ために具体的にできる対策を見ていきましょう。デメリットとして挙げた点も、事前にきちんと知り、計画を立てておけば、その多くは解決できます。少しの工夫と準備で、ルーフバルコニーを理想の空間に変えるための5つの対策を紹介します。
防水工事やメンテナンスの計画を事前に立てる
後悔しないためには、将来必要になるメンテナンスの計画をあらかじめ立てておくことが大切です。特に防水工事は建物を守るために欠かせませんが、高額な費用がかかるため、計画がないと大きな負担になります。
物件を購入する際には、前回の防水工事がいつ行われたかを確認しましょう。マンションであれば、長期修繕計画や修繕積立金の状況について不動産会社にきちんと聞いておくことが重要です。将来の出費を想定し、工事費用を予算に組み込んでおくことで、安心してルーフバルコニーのある暮らしを楽しめます。
掃除を楽にする便利グッズを活用する
日々の掃除の手間は、便利グッズをいかすことで大幅に減らすことができます。広いルーフバルコニーの掃除は時間も労力もかかるため、できるだけ効率的に行いたいものです。
たとえば、こびりついた汚れを手軽に落とせる高圧洗浄機や、落ち葉などを一気に吹き飛ばして集められるブロワーは便利なアイテムです。また、トラブルの原因になりやすい排水溝には、ゴミ詰まりを予防するカバーを設置するのも良いでしょう。
暑さや視線対策にシェードを設置する
夏の暑さや冬の寒さ、近隣からの視線は、工夫次第で大幅に改善できます。夏の厳しい日差しや床の照り返しには、すだれやサンシェードの設置が効果的です。床にウッドデッキや人工芝を敷くことも、表面温度の上昇を抑えるのに役立ちます。
一方、冬の寒さ対策としては、風を防ぐためのラティスフェンスを設置したり、屋外用のヒーターや暖かいラグを用意したりすることで、活用できる季節が大きく広がります。また、プライバシーが気になる場合は、高さのある目隠しフェンスやグリーンカーテンの設置も検討しましょう。
近隣トラブルを防ぐための利用ルールを決める
ルーフバルコニーを気持ちよく使うためには、近隣への配慮と、家族内でのルール作りが欠かせません。開放的な空間での行動は、ご自身たちが思う以上に周囲に影響を与えている可能性があります。
たとえば、夜間や早朝の時間帯は大きな声で話したり騒いだりしない、といった基本的なルールを家族で決めておきましょう。バーベキューなどのにおいや煙が出る活動をする際は、事前に隣人に一声かけるといった心配りも大切です。また、マンションの場合は管理規約で禁止されている行為もあるため、改めて内容を確認しておくと安心です。
洗濯動線を考慮した間取りを計画する
毎日の家事、特に洗濯を楽にするためには、生活動線を考えた間取り計画が重要です。せっかく広い物干しスペースがあっても、洗濯機からの距離が遠いと使うのが億劫になってしまいます。
物件を選ぶ際には、洗濯機置き場からルーフバルコニーまでのルートを実際に歩いて確認してみましょう。特に、重い洗濯物を持って階段を上り下りする必要がある間取りは、日々の負担が大きくなる可能性があります。図面を見るだけではなく、実際の生活の動きをシミュレーションすることが、後悔しないための大切なポイントです。
契約前に最終確認すべき4つのチェックポイント

ルーフバルコニーのある暮らしを始めてから後悔しないために、建築や入居時には契約前の最終確認が欠かせません。間取りやデザインといった目に見える部分だけではなく、実際に暮らし始めた後の使い勝手や安全性に関わるポイントを、自分の目で確かめることが大切です。ここでは、快適なルーフバルコニーライフを送るために、契約前に必ずチェックしておきたい4つのポイントを解説します。
水道やコンセントの有無をチェックする
ルーフバルコニーに水道や外部コンセントがあるかどうかは、使い勝手を大きく左右する重要なポイントです。これらの設備がないと、せっかくの空間をいかしきれない可能性があるためです。
たとえば、掃除をするにも、植物に水をやるにも、水道がなければ室内から何度も水を運ぶ手間がかかります。また、夜に照明を楽しんだり、ホットプレートで食事をしたりしたくても、コンセントがなければできません。後から設置すると高額な費用がかかる場合も多いため、契約前に必ず確認しておきましょう。
周辺環境や上階からの視線を確認する
プライベートな空間として心からリラックスするためには、周辺の環境や視線の確認が欠かせません。図面や写真だけではわからない実際の雰囲気は、現地でしか確かめられないからです。
内見の際には、必ずルーフバルコニーに出て、周囲の建物からの見え方をチェックしましょう。特に、真上に上階のベランダがないか、隣の窓から室内が見えてしまわないか、といった点は重要です。もし可能であれば、昼間だけではなく夜間の雰囲気や、周辺の騒音レベルも確認できると、入居後の生活をより具体的にイメージできます。
排水溝の位置と構造を確かめる
水漏れなどの深刻なトラブルを防ぐため、排水溝の確認は怠ってはいけないポイントです。排水機能が低いと、大雨の際に水がたまりやすく、下の階への漏水や室内への浸水の原因になるリスクがあります。
内見時には、排水溝がゴミの詰まりにくい構造になっているか、水はけは良さそうかを確認しましょう。排水溝がひとつしか設置されていない場合、そこが詰まると一気に水浸しになる危険性があります。周りに木々が多く、落ち葉がたまりやすい環境では、特に念入りにチェックすることが大切です。
ハザードマップで浸水リスクを調べる
近年多発するゲリラ豪雨など、想定を超える大雨への備えも重要です。自治体が公開するハザードマップで地域の浸水リスクを確認するとともに、ルーフバルコニー自体の排水能力にも注意を払いましょう。
チェックすべきは、排水溝の数や大きさ、そしてサッシの立ち上がりの高さです。万が一、落ち葉などで排水溝が詰まり、排水が追いつかなくなった場合に、室内に水が浸入するリスクがないかを確認します。地域の降雨特性に対して排水能力が十分か、設計上の配慮がされているかを不動産会社や住宅メーカーに確認しておくと、より安心して暮らせます。
まとめ|ルーフバルコニーの特性を理解して理想の暮らしを実現しよう

ルーフバルコニーで後悔しないために知っておきたい理由や対策、そしてその魅力を紹介しました。憧れの暮らしを始める前には、維持管理の手間や費用、ご近所付き合いなど、考えておきたい点もいくつかあります。しかし、その特性をきちんと理解し、事前に対策を立てることで、注意点も工夫次第で乗り越えることが期待できます。
「ルーフバルコニーのある暮らしに憧れるけど、後悔しないか不安」と感じていませんか。ウチつくのオンライン相談では、専属ファイナンシャルプランナーによる予算の試算から、ご要望に合う住宅メーカーの紹介まで一度にご相談いただけます。後悔しない家づくりの第一歩として、専門スタッフと話してみるのもひとつの方法です。
注文住宅の土地選び・資金計画に
お悩みはありませんか?
「ウチつく」オンライン無料相談なら
プロが徹底サポート!
-
家づくりの準備がワンストップで整う
段取り解説から、1級FPへの個別相談、プロ専用の土地情報検索ツールによるエリア検討まで。
-
住宅メーカーを熟知した住宅のプロに聞ける
専門アドバイザーが中立な立場から、あなたに合った住宅メーカーをご紹介。営業担当者のオーダーも受け付けます。
-
最短1時間・オンラインで気軽に相談できる
スマホでもOK。平日でも土日祝でも、家族の都合に合わせられます。
ハウスメーカーから地域密着型の工務店まで
幅広いラインアップ
ほか、厳選された提携メーカー続々増加中!
参加特典 ウチつくアドバイザーよりご紹介した住宅メーカーが対象

Amazonギフトカード 3,000円分プレゼント!

Amazonギフトカード 50,000円分プレゼント!
納得・安心の家づくりなら
「ウチつく」にお任せください!
RANKING
ランキング
PICK UP
おすすめ記事










