家のお風呂をおしゃれに変える方法とは?簡単DIYから本格工事まで紹介


毎日の入浴は、一日の疲れを癒やし、心身をリラックスさせる大切な時間ですよね。しかし「うちのお風呂はなんだか味気ない」「もっとおしゃれで快適な空間にしたい」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。理想のお風呂を手に入れることは、日々の満足度を大きく向上させるだけではなく、心豊かな暮らしにもつながります。

この記事では、思わず長風呂したくなるようなおしゃれなお風呂を実現するための、具体的なデザインスタイルから、注文住宅やリフォームで取り入れたい工夫、そして賃貸でも簡単に実践できるアイデアまで、幅広く紹介します。読み終えた頃には、きっとお風呂をもっと素敵にしたいという意欲が湧いてくるはずです。

おしゃれなお風呂の4つのデザインスタイル

毎日の疲れを癒やすバスタイムは、空間がおしゃれだと気分も一層高まりますよね。お風呂のデザインは、ただ入浴するだけの場所ではなく、心地良いリラックスタイムを過ごすための大切な要素です。ここでは、特に人気の高い4つのデザインスタイルをご紹介します。それぞれのスタイルが持つ特徴や魅力、そしてそれを実現するための具体的なポイントを詳しく解説していきます。

開放感あふれるモダンスタイル

開放感あふれるモダンスタイルは、洗練された都会的な空間を演出したい方にぴったりです。無彩色を基調とした直線的なデザインは、空間全体に広がりと清潔感を与えます。たとえば、白やグレーをメインカラーにし、ガラス張りのドアや大きな窓を取り入れることで、視覚的な抜け感が生まれ、実際よりも広く感じられるでしょう。

さらに、ビルトイン収納をいかして生活感を徹底的に排除することで、ホテルライクなスタイリッシュさを追求できます。このスタイルは、シンプルながらも個性が光る、上質なバスルームを実現します。

海外ホテル風のリゾートスタイル

日常を忘れ、まるで海外の高級ホテルにいるかのような気分を味わいたいなら、リゾートスタイルがおすすめです。このスタイルは、非日常感を演出する要素をふんだんに取り入れることで、バスタイムを特別なひとときへと昇華させます。

たとえば、優雅な置き型バスタブを中心に据え、壁には石目調やウッド調のタイルを貼ることで、自然の温もりと高級感が融合した空間が生まれます。さらに、ムードある間接照明や観葉植物、防水スピーカーなどを配置すれば、視覚・嗅覚・聴覚など五感でリラックスできる、贅沢なバスルームが完成するでしょう。

温かみのあるナチュラルスタイル

心が安らぐ、温かみのある空間がお好みなら、ナチュラルスタイルが最適です。木目調のパネルを壁や天井に取り入れ、アースカラーと組み合わせることで、まるで森の中にいるかのような癒やしの空間を演出できます。素材選びも重要で、コットンやリネンといった自然素材のバスマットやタオルを選ぶと、より優しい雰囲気が加わるでしょう。

全体を白やベージュといった心落ち着く配色でまとめることで、日々の喧騒を忘れさせてくれるような、穏やかで心地良いバスタイムを過ごせます。自然の恵みを感じながら、深いリラックス効果を得られるスタイルです。

清潔感のあるシンプルスタイル

無駄をなくし、とことん清潔感を追求したい方には、シンプルスタイルがおすすめです。このスタイルは、白を基調としたミニマルな空間で、余計な装飾を一切排除します。たとえば、凹凸の少ないデザインの水栓やシャワーを選ぶことで、お手入れがしやすく、常に美しい状態を保てます。

また、すべてのバスアイテムを定位置に収納し、整理整頓された状態をキープすることが重要です。これにより、視覚的なノイズがなくなり、空間全体がすっきりと広々とした印象になります。シンプルだからこそ、素材の質感が際立ち、洗練された清潔感あふれるバスルームが実現します。

注文住宅・リフォームでおしゃれなお風呂を実現する方法

おしゃれなお風呂を手に入れるなら、注文住宅やリフォームのタイミングは絶好のチャンスです。この機会に、理想のデザインと機能性を兼ね備えたバスルームを実現しましょう。ここでは、空間の印象を大きく左右する壁・床材の選び方から、ムードを高める照明計画、そして使い勝手と美しさを両立させる設備の選び方まで、具体的な方法を紹介します。

空間の印象を決定づける壁・床材を選ぶ

お風呂の印象は、壁や床の素材選びで大きく変わります。たとえば、タイルの色、大きさ、貼り方ひとつで、モダンにもリゾート風にも、あるいはナチュラルにもシンプルにも雰囲気を変えることができるからです。タイルを選ぶ際は、デザイン性だけではなく、滑りにくさや掃除のしやすさといった機能性も必ず確認しましょう。

また、一面だけ違う色や柄のアクセントタイルを取り入れることで、空間に深みと個性を手軽にプラスすることができます。このように、壁や床材は単なる背景ではなく、お風呂の主役ともいえる重要な要素です。

照明でドラマチックな空間を演出する

照明は、お風呂の雰囲気をドラマチックに変える魔法のような存在です。一般的なシーリングライトだけではなく、防水ダウンライトや間接照明を効果的に配置することで、ホテルのような落ち着いた陰影を演出し、非日常感を味わうことができます。

また、調光機能付きの照明を選べば、その日の気分に合わせて光の色や明るさを調整することが可能になり、よりリラックスした空間を作り出せるでしょう。

機能性とデザインを両立した設備を選ぶ

おしゃれなお風呂を実現するためには、機能性だけではなくデザイン性にも優れた設備を選ぶことが大切です。たとえば、海外ブランドのようなスタイリッシュなデザインの水栓やシャワーヘッドは、空間全体の印象を格上げしてくれます。

置き型バスタブを検討している場合は、その設置スペースが十分に確保できるか、また日々の掃除がしにくい場所ができないかなどを事前に確認することが重要です。FRP(繊維強化プラスチック)や人工大理石など、バスタブの素材ごとに特徴が違うため、お手入れのしやすさや耐久性なども考慮し、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶようにしましょう。

簡単にできるお風呂をおしゃれにする方法

大掛かりなリフォームは難しいけれど、お風呂をもっとおしゃれにしたい、そう考えている方も多いのではないでしょうか。実は、ちょっとした工夫やアイテムの活用で、手軽にお風呂の雰囲気を変えることは十分に可能です。ここでは、工事の必要がなく今日から実践できる、お風呂をおしゃれにするための具体的な方法を紹介します。

貼って剥がせるリメイクシートの活用

お風呂の雰囲気を手軽に変えたいなら、貼って剥がせるリメイクシートの活用がおすすめです。最近では、浴室用として防水・防カビ仕様のリメイクシートが豊富に販売されており、これを壁や床に貼るだけで、まるでリフォームしたかのように空間の印象をガラリと変えることができます。賃貸住宅に住んでいる方でも安心して使えるよう、退去時に綺麗に剥がせるタイプを選ぶことが重要です。

突っ張り棒や吸盤で作る浮かせる収納

お風呂をすっきりおしゃれに見せるためには、収納の見直しが欠かせません。そこでおすすめなのが、突っ張り棒や吸盤、磁石式ラック、マグネットフックなどを活用した「浮かせる収納」です。シャンプーやボディソープといったボトル類を直接床に置かず吊るすことで、底のヌメリを防ぎ、掃除が格段に楽になります。

交換可能なアイテムでプチリニューアル

大掛かりな工事なしで雰囲気を変えたい場合は、交換可能なアイテムを使ったプチリニューアルが効果的です。たとえば、工具が必要なく簡単に交換できるシャワーヘッドは、デザイン性の高いものを選ぶことでバスルームの印象をアップさせられるだけではなく、美容効果や節水効果も期待できます。また、ミラーシートを貼ったり、デザイン性の高い置き型鏡に交換したりするだけでも、空間の雰囲気を手軽に変更できるでしょう。

置くだけで変わるおしゃれなお風呂グッズ

お風呂を今すぐおしゃれにしたいけど、大掛かりなDIYやリフォームに抵抗があるという方もご安心ください。実は、既存のお風呂の雰囲気をガラリと変えるには、置くだけでサマになるおしゃれなバスグッズを取り入れるのが一番手軽で効果的な方法です。ここでは、すぐに取り入れられる素敵なアイテム選びのポイントを紹介します。

統一感を演出するディスペンサーボトル

市販のシャンプーやコンディショナーのボトルは、デザインがバラバラで生活感が出やすいものです。そこでおすすめなのが、統一感のあるディスペンサーボトルへの詰め替えです。陶器、ガラス、プラスチックなど、目指すお風呂のテイストに合わせた素材を選ぶことで、一気に空間の雰囲気を格上げできます。

たとえば、シンプルなモノトーンで統一すればモダンな印象に、ガラス製を選べば清潔感と高級感が生まれるでしょう。さらに、壁掛けタイプのディスペンサーを選べば、ボトルの底がヌメる心配もなく、より快適で衛生的な使用感を得られます。

癒やし効果をプラスする観葉植物

殺風景になりがちなお風呂に、少しの緑をプラスするだけで、癒やし効果と彩りを加えることができます。観葉植物は、リラックス効果をもたらし、空間全体を生き生きと見せてくれるアイテムです。浴室栽培に適しているのは、湿気に強いポトス、アイビー、シダ植物などが挙げられます。

もし植物の手入れが苦手な場合は、本物と見間違えるほど高品質なフェイクグリーンを選ぶのも選択肢のひとつです。窓辺や棚にそっと置くだけで、殺風景だった浴室が、まるでリゾートホテルのような心安らぐ空間へと変わるでしょう。

デザインが統一されたバスチェア・洗面器

意外と見落としがちなのが、バスチェアと洗面器のデザインです。これらをデザインが統一されたものにすることで、お風呂全体にまとまりが生まれ、おしゃれ度がぐっと高まります。たとえば、継ぎ目のないアクリル製のバスチェアは、見た目がスタイリッシュなだけではなく、お手入れも簡単で清潔さを保ちやすいのが特徴です。

また、木目調やマットな質感のアイテムを選ぶことで、まるでホテルのような上質な空間を演出できます。さらに、床との接地面が少ないデザインのものを選ぶと、水はけが良く、カビやピンク汚れの予防にもつながり、衛生面でも優れているでしょう。

おしゃれなお風呂作りで失敗しない注意点

おしゃれなお風呂空間は、日々の暮らしを豊かにしてくれる素敵なものです。しかし、デザイン性ばかりを追求すると、後悔してしまうポイントが出てくることも少なくありません。特に、掃除のしやすさや安全性、そして将来を見据えた視点は、快適なバスタイムを継続するために重要です。ここでは、おしゃれなお風呂作りで失敗しないために、ぜひ押さえておきたい注意点を3つの視点から解説します。

デザイン優先で掃除のしにくさを見落とさない

おしゃれなデザインに惹かれるあまり、掃除のしやすさを見落としてしまうと、後々の後悔につながりかねません。たとえば、凹凸の多いタイルや黒っぽい設備は、水垢や石鹸カスが目立ちやすく、こまめな掃除が必要になります。

また、開放感を演出できるガラス張りの壁やドアは人気の高いデザインですが、実際には水滴の拭き取りなど日常の手入れが想像以上に手間になることがあります。さらに、設置場所によっては建築基準法の制限にも注意が必要なので配慮の多いデザインとも言われています。

ほかにも、置き型バスタブを採用する場合はバスタブと壁・床の隙間が掃除しにくい「死角」になりやすい点も見逃せません。いずれのデザインでも設置前にメンテナンス性を十分に確認し、見た目と実用性のバランスを取ることが大切です。

素材の特性とカビ対策を正しく理解する

お風呂の素材を選ぶ際には、それぞれの特性を理解し、適切なカビ対策を講じることが重要です。特に、天然木などの自然素材を使う場合は、見た目の美しさだけではなく、水に弱いという特性を考慮し、適切な防水処理と日々の丁寧な換気を徹底する必要があります。

入浴後は、換気扇を最低3時間以上回し続けて浴室全体の湿度を下げる習慣をつけることが、カビの発生を抑えるための基本です。さらに、壁や床に残った水滴をスクイージーで切るひと手間を怠らないことで、カビやヌメリといった不快な汚れを予防し、清潔な状態を維持できるでしょう。

将来の家族構成や身体の変化を想定する

おしゃれなお風呂作りでは、現在のデザインだけではなく、将来の家族構成や身体の変化までを想定しておくことが賢明です。たとえば、今は必要なくても、将来的に手すりを設置する可能性を考慮し、壁の内部に下地入れを忘れずに行っておくと良いでしょう。

また、浴槽のまたぎ高さの適切さに加え、滑りにくい床材を選ぶことで、小さなお子様から高齢の方まで、家族全員が安全に利用できるお風呂になります。出入り口の段差解消や引き戸の採用など、バリアフリーの視点を取り入れることで、年齢を重ねても安心して使える、長く愛されるバスルームを実現できます。

まとめ|おしゃれなお風呂で毎日のバスタイムを特別な時間にしよう

この記事では、おしゃれなお風呂を実現するためのデザインスタイルから、注文住宅・リフォームでの具体的な方法、手軽にできるプチリニューアル術、さらには失敗しないための注意点まで幅広く紹介しました。

毎日利用するお風呂だからこそ、理想を詰め込んだ、機能的で美しい空間にすることは、日々の暮らしの満足度を大きく高めます。今日からできる工夫もたくさんありますので、ぜひこの記事を参考に、バスタイムを心ときめく特別な時間に変えていきましょう。

そのほか、住まいづくりについてお悩みや相談したいことがある方にはウチつくの「オンライン相談サービス」がおすすめです。専門スタッフがどんな暮らしをしたいのかをヒアリングし、お客様に合った住宅メーカーや家づくりの進め方、資金計画の立て方をサポートしてくれます。ぜひ活用して、自分の理想の住まいや暮らしを実現してみましょう。

最新記事をもっとみる