寝室にウォークインクローゼットは必要?広さ別の間取り設計を紹介

「寝室がいつも片付いていたらいいのに」「もっと収納があれば、すっきり暮らせるのに」という悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。寝室にウォークインクローゼットを設けることは、多くの衣類や小物をまとめて収納できるだけではなく、日々の暮らしの質を高められる素敵なアイデアです。しかし、どんな広さが良いのか、どんな点に注意してつくれば後悔しないのか、疑問も多いかもしれません。
この記事では、寝室のウォークインクローゼットの基本から、メリット・デメリット、広さ別の間取り例、そして設計のポイントまで解説します。理想の収納空間を実現し、快適な毎日を手に入れるために、まずはこの記事を読んで、具体的なイメージを膨らませてください。
目次
寝室におけるウォークインクローゼットについて
寝室にウォークインクローゼットをつくることを検討しているけど、そもそもどんなものなのか、どんな種類があるのか、従来のクローゼットとどう違うのか、よくわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、ウォークインクローゼットの基本的な知識、寝室へ設置する際の主な形状タイプ、そして一般的な壁面クローゼットとの明確な違いについて説明します。これらの情報を理解することで、ご自身の寝室に最適な収納計画を立てるための第一歩となるでしょう。
ウォークインクローゼットとは
ウォークインクローゼットとは、人が中に入って歩ける広さを持つ収納スペースです。衣類を収納するだけではなく、中で着替えたり荷物を整理したりできる点が特徴です。奥行きと広さがあるため衣類や小物類、スーツケースや季節家電なども収納可能です。家全体の収納力を高め、生活空間を整えるのに役立つ空間です。
寝室に設置する主なタイプ
寝室にウォークインクローゼットを設ける場合、形状により数タイプに分けられます。代表的なタイプは以下の4つです。
- I型は壁一面に収納を設ける形状で、ウォークスルーとしての利用も可能
- II型は通路両側に収納を設ける
- U型は三面を利用して収納を設ける
- L型は角を利用してL字に収納を設ける
I型は省スペースで動線も確保しやすいです。ウォークスルーというのは出入口が2か所あり、通り抜けできるものを指します。II型・U型・L型は収納量が多いですが、そのぶん広い面積が必要になります。寝室の広さや収納量、用途に合わせて最適なタイプを選ぶことが重要です。
壁面クローゼットとの違い
ウォークインクローゼットと壁面クローゼットの主な違いは、人が入れる空間があるかどうかです。これに伴い収納力と使用の自由度が違ってきます。壁面クローゼットは壁の一部を利用し、扉を開けて衣類を出し入れする形式が一般的です。省スペースですが収納量や物のサイズに限りがあります。
対してウォークインクローゼットは小部屋全体がクローゼットになっているようなものです。多くの物を収納でき、中で着替えやコーディネートの確認もできます。収納量や用途に応じて選択することが大切です。
寝室にウォークインクローゼットを設けるメリット
寝室へのウォークインクローゼット設置は、収納増加以上のメリットがあります。衣類の整理が容易になり、寝室が片付くことで快適な生活につながります。ここではウォークインクローゼットを導入するメリットを見ていきましょう。これらは理想の寝室作りへの参考となる情報です。
大容量の収納力がある
ウォークインクローゼットの大きな魅力は、その豊富な収納力にあります。広いスペースを確保できるため、衣類やファッション小物だけではなく、スーツケースや季節家電、来客用布団などのかさばる物も収納可能です。たとえば夫婦二人分の衣類に加え、趣味の道具や思い出の品もまとめて収納できます。これにより他の部屋に収納家具を置く必要が減るでしょう。
衣替えの手間を減らせる
季節ごとに行う衣替えは、手間と時間がかかる作業です。ウォークインクローゼットを設置すると、この手間を大幅に減らせます。十分な広さがあるため、全シーズンの衣類を同じ場所に掛けたり畳んだりして収納できます。収納ケースの入れ替えや別の場所への移動が不要になるでしょう。
たとえばハンガーパイプを2段にする、または引き出しを多く設けることで、衣類を効率的に収納可能です。これにより衣類管理が容易になり、時間と心にゆとりが生まれます。
寝室空間をすっきり見せる
ウォークインクローゼットをつくることで、寝室をすっきりと見せられます。衣類や雑多な物が表に出なくなるためです。タンスやハンガーラックを寝室に置く必要がなく、生活感を抑えた空間を演出できます。
たとえば寝室にベッドとサイドテーブルのみを配置し、間接照明で落ち着いた雰囲気を作ることも可能です。物が少ない空間はリラックスできる安眠しやすい環境になり、掃除のしやすさというメリットもうまれます。
書斎や趣味スペースとしても活用できる
ウォークインクローゼットは収納だけではなく、書斎や趣味のスペースとしても活用することもできます。十分な広さがあれば、小さな机と椅子を置き、集中できるプライベート空間を作れます。
たとえば読書やパソコン作業用の書斎、またはメイクやコレクション品の展示場所としても利用できるでしょう。個室を確保するのが難しい場合でも、ウォークインクローゼット内に特別な空間を持てるのは大きな魅力です。
寝室にウォークインクローゼットを設けるデメリット
寝室のウォークインクローゼットには多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。設置後に後悔しないために、事前にこれらの点を理解することが重要です。ここでは、ウォークインクローゼットを設置することで伴うデメリットを解説します。
寝室が狭くなる可能性がある
ウォークインクローゼットの設置には、寝室からそのためのスペースを割く必要があります。寝室が元々広くない場合、設置することでベッドの配置や通路が圧迫されることがあるでしょう。その結果、寝室全体が窮屈に感じられる可能性も否定できません。
たとえば十分な広さを考えずに設置を優先すると、家具の配置に困ることもあります。快適な睡眠空間のため、寝室全体の広さと設置スペースのバランスを慎重に考えることが重要です。
風通しが悪くなることがある
ウォークインクローゼットは窓がない独立空間になることが多く、湿気がこもり風通しが悪くなる傾向があります。衣類は湿気を吸いやすく、対策をしないとカビや臭いの原因になる場合があるでしょう。
たとえば換気扇の未設置や換気不足は、衣類を傷める可能性があります。これを防ぐには、計画時に換気扇の設置を考えることや、除湿剤の使用、定期的な空気の入れ替えなどが有効な対策です。
棚の上や奥まった場所は掃除がしにくい
ウォークインクローゼットは収納力が高い一方、棚の上や奥まった場所はほこりが溜まりやすく、掃除がしにくいという注意点があります。定期的な掃除に加え、計画時に掃除のしやすさを考えた棚の配置や収納方法にすることが大切です。
【広さ別】寝室のウォークインクローゼットの間取り設計
ウォークインクローゼットの利便性や満足度は広さに大きく左右されます。スペースの有効活用や、ゆとりある収納の確保など要望はさまざまです。ここでは、1畳・2畳・3畳以上の各広さにおける間取り設計の要点・特徴、どんな人に当てはまるかを解説します。自身の生活様式や収納量に合う広さ選びの参考にしてください。
1畳のウォークインクローゼット
1畳のウォークインクローゼットは小型ですが、工夫により十分な収納力を持ちます。主に単身者や衣類が少ない夫婦に適した広さです。間取りは壁一面に収納を設けるI型や、角を利用するL型が一般的です。
通路幅は一人分程度ですが、ハンガーパイプを2段にする、または浅い棚を追加することで収納量を増やせます。たとえば上段に季節外の衣類、下段に普段着を掛けるという使い分けも可能です。
2畳のウォークインクローゼット
2畳のウォークインクローゼットは収納力と利便性のバランスが良い広さです。多くの場合、現実的で人気があります。夫婦二人分の衣類や小物を十分に収納でき、着替えや姿見を置く空間も確保しやすいです。間取りの自由度も上がり、通路両側に収納するII型や三壁面利用のU型も考えられます。
たとえば一方にハンガー類、他方に引き出しや小物棚を設けるなど、物に応じた配置が可能です。通路幅にゆとりができ、物の出し入れが円滑な点も魅力でしょう。
3畳以上のウォークインクローゼット
3畳以上のウォークインクローゼットは、収納以外にもさまざまな形で利用可能な広い空間です。衣類、バッグ、靴、小物に加え、布団やスーツケースなど家中の物を収納できる高い収納力があります。
家族が多い場合や、多くのファッションアイテムを持つ人に適しています。U型配置のほか、中央に収納家具を置いたり、一角に化粧台や書斎、アイロンがけのスペースをつくったりすることもできるでしょう。たとえば季節の衣類を区分管理する、または趣味の品を飾るなど、利用者に合わせた空間作りが可能です。
後悔しないウォークインクローゼットの設計と住宅メーカー選びのポイント
理想のウォークインクローゼットを実現するには、広さの確保だけでは足りません。生活様式に合う収納計画、照明や換気などの設備、信頼できる住宅メーカー選びが重要です。使いにくい設備にならないよう、設計段階で要点を押さえる必要があります。ここでは、後悔しないための設計の秘訣と、住宅メーカー選びのコツを解説します。
ライフスタイルに合わせた収納計画を立てる
後悔しないウォークインクローゼット作りで重要なのは、生活様式や持ち物の量と種類に合わせた収納計画です。衣類の量、畳む物と掛ける物の割合、小物の整理方法などを具体的に想像することが大切です。
たとえば衣類が多い場合はハンガーパイプを長くする、または2段にする工夫が求められます。小物が散らばりやすいなら引き出しや仕切り棚を多く設けると良いでしょう。
照明とコンセント配置で使い勝手をよくする
ウォークインクローゼット内の利便性は照明とコンセントの配置に大きく影響されます。窓がないことが多いウォークインクローゼットは適切な照明計画が不可欠です。奥まで照らせる天井照明や部分照明、手元を照らす棚下灯などを組み合わせると物が見つけやすくなります。
コンセント設置も見落としやすい点です。掃除機や除湿器、衣類スチーマーなどに使うため、必要な箇所に設置することで快適性が向上します。
換気設備に重点を置き、合うものを選ぶ
ウォークインクローゼットは衣類を保管する場所なので、湿気がたまらないように換気するための対策が重要です。換気が不十分だと湿気がこもり、カビや衣類の臭いの原因になることがあります。そのため設計時に換気が十分にできるよう設備について考える必要があるでしょう。
小型換気扇の設置や24時間換気システムへの導入が一般的です。可能ならば小窓を設けて自然換気するのも良い方法です。除湿器用のコンセントの設置や湿気を吸ってくれる調湿壁材の選択も衣類を守る有効な手段となるでしょう。
見積もりを比較して、信頼できる住宅メーカーを選ぶ
理想のウォークインクローゼットの実現には、要望を的確に実現する信頼できる住宅メーカー選びが不可欠です。まず複数の住宅メーカーに相談し、計画案や見積もりを依頼します。価格だけではなく提案の質、担当者との相性、施工例などを総合的に比較して考えることが大切です。
たとえば生活様式や収納したい物について丁寧に聞き取り、具体的なアイデアを提案してくれるかどうか、メリットとデメリットをきちんと説明するかも重要な判断基準となるでしょう。
まとめ|理想の寝室ウォークインクローゼットで快適な暮らしを実現しよう
寝室のウォークインクローゼットの基本情報、メリットとデメリット、広さ別の間取り、後悔しない設計と住宅メーカー選びのコツを解説しました。ウォークインクローゼットは収納以上の価値を持ちます。計画次第で日々の生活をより豊かで快適にしてくれる可能性があります。
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